昨日は、3月に全空になってしまった管理しているアパートが満室になりました。

2DKの4世帯なのですが、同じ時期にパタパタ出ちゃった感じです。


実はこの物件、7年前に自分が仲介して今のオーナーさんに売ったのですが、このオーナーさんとの付き合いは10年以上前からになります。


当時、築30年くらいの古貸家の賃貸客付け相談に来られていて、雑談の中で「パソコン買ったけど何ヶ月も箱開けてない」と言われセッティングしてあげた事がお付き合いの始まりでした。


自分、2005年の後半からブログ始めたので、それより古い記録はブログで残っていないのですが、2006年に書いた記事で6年前と書いてあるので2000年の出来事だったと思います。




2a55ea66結局、このアパートの購入の他、他県の所有物件の売却、他県の滞納者の追い出し地元の物件の売却、古貸家に住んでいる老人入居者さんの引越し等、たくさんの案件に関わらせて頂きました。








このオーナーさん若い頃から投資が好きで、アパートを建てたり株に投資したり資産を増やされてきました。



もう不動産もお金もいらない・・・


残すところ相続を円滑に進めることがご自分の役割だと言ってます。


詳しく言えませんが、これ以上お金なんかいらないと言ってる人ほど持っている土地が買収されてお金が増えちゃったりします。


ほんと羨ましい限りです・・・




で、このオーナーさんとアパートが全空になった3月の中旬に打合せをしました。


クマ  「タイミング悪く全部空いちゃいましたよ」


オーナー  「なんか楽しくないねぇ 売っちゃおうかな」


クマ  「全部空いてるとアパートとして売ると安くなるし更地にして売っちゃいますか?」


オーナー  「いくら位になる?」


クマ  「坪単価で計算すると◯◯◯◯万円くらいで解体費が200万くらいと仲介料がかかります」



オーナー  「そっかぁ 別にお金が欲しい訳じゃないし、面白くないから持ってることにするよ」


その後、空室は面白くないとの事で、すぐに満室にして欲しいと言われたので4室のうちリフォーム前の1部屋を1LDKにするプランで実行させてもらいました。


と、同時に賃料も見直す事になったのですが、「すぐに決まる賃料でいいよ」と言われたので営業と相談して現状よりも8千円ダウンで募集を開始しました。


昭和の築で賃料も安い地域なので通常の2DKと改造後の1LDKの賃料UPが5000円程度です。


で、昨日最後のお客さんが決まり満室になったので訪問しました。


クマ  「満室になりましたよ!」


オーナー  「お〜 良かったよぉ やっぱり空きがあるってのは嫌なものだからね」


クマ  「全空状態から1ヶ月ちょっとですので早い回復ですよ」


オーナー  「だよねぇ まぁ賃料安すぎた感じもあるけど気持ちの問題だからね」



写真 2 (13)結局1LDK化リフォームを1部屋した他は賃料の下げだけで入居が早まったのだと思います。


「下げれば決まるの当たり前だろ」







と、たまに言われる立場なのですが、貸したい人と借りたい人の希望が釣り合う金額を見抜くのは難しいです。


上場株式みたく気配値がわかって微妙な調整ができれば良いのですが、賃貸物件の賃料なんて出来高が異常に少ない株みたいなものです。

供給過剰な地域とか物件的に特徴の無い築古物件は、売出値に魅力が無ければ成約しないのが現実かと思います。


とは言っても、ほとんどのオーナーさんはローンがあるわけで、簡単には下げられないのも現実かと思います。


こちらとしても賃料を上げることが仕事なので悩ましいところなのですが、金額よりも気分的なタイプの大家さんが所有する物件は早く満室にして競争相手から除外した方が良いのでしょうね。




さて、本日は突然死された入居者さんの解約立会が予定されています。

部屋で亡くなられた訳では無いのですが、立ち会ってくれるお母様は相当お辛い様子ですので気が重いです。


ではまた