昨日は近々契約する土地の売主さん宅に訪問してきました。


今回の契約、土地に関して昭和の時代と平成12年に2回ほど相続登記を行い現在の名義人はAさん(99歳 Bさんの母)とBさん(70代女性)とBさんの亡くなった弟さんの奥様(Cさん)です。


で、今回は古家付きの土地売買で買主さんは今の建物を壊して新築する予定なのですが、決済時は建物が存在したままで引渡しする予定です。


建物に関しては、昭和の時代から相続登記が行われていないので30年前に亡くなったご主人様の名義のままです。

そこらへん決済までにきちんとしておかないといけないので形的に相続登記を行うことにしました。

平成12年に最後の相続登記を行なっているので、その時の遺産分割協議書があれば手続きが省略できるので、売主Bさんに電話で確認したのですが、「見つからない」との事・・・


権利証に関しては媒介受けた時に確認していますが、金庫の中に書類がどっさりあるのを確認していました。

多分、その中にあるのだと思ったのですが、「いくら探してもわからない」と言われて自分が探しに行きました。


写真 1 (8)この売主さん宅に行くときは車高の低い車でないとガレージに入れません。

昔は車高が低い車が多かったのですかね?

まぁこのガレージも近々壊されちゃいます。








BlogPaintBさん宅で遺産分割協議書を探すこと40分。

確かに無さそうです。

ここで、一旦Bさんのお母様(Aさん)のいる老人ホームの面会時間なので捜索を中断。







写真 3 (5)お母様は、99歳でお元気なのですが、去年足を骨折されて以来外出ができないとの事で、代理で契約を行う委任状をBさん宛てに書いて頂くことにしました。










今回の売買に関して、不満等は無いのですが、初対面の自分を警戒しているような雰囲気です。

「昔書けたような綺麗な字が書けないから書かない」
といわれちゃいました。


Aさんは大正3年生まれ、高等女学校を出てから日本最初の歯科技工士の学校で学ばれた優秀な方です。


「80年近く前から歯科技工のお仕事ってあったんですね」


ずっと無口だったAさんに昔話を質問したところ突然話しだしてくれました。


やっぱり年配の方は、思い出を語りたいんです。


30分くらい話しを聞いたところで、「字を練習するよ」と言ってくれましたのでメモ用紙に書いてもらいました。


「筆と墨を持ってきてくれればもっと上手く書けるよ」


そんな冗談を言われながら委任状にご署名頂きました。


何だかんだで1時間以上老人ホームにいましたが、再度Bさん宅に戻って遺産分割協議書を探しました。


大切な書類ですので無くすなんて考えにくいです。


ふと共有者のCさんが持っているんじゃ無いかと思い電話してみると・・・



「権利証と一緒にあった気がする」


そう言われてBさん宅から片道30km離れたCさん宅に訪問してきました。

うちの会社で一番古い車に乗って行ったのですが、ナビが10年前のデータなので市の合併があったり道が新しくなったりで近くまで行くのがやっとでした。


iPhoneとかiPadの地図の方が役に立ちます



BlogPaintCさん宅にたどり着いたのは結構遅い時間でしたが、見事に遺産分割協議書がありました。

これを司法書士の先生に届けて近々相続登記してもらいます。

なかなか捗らない仕事ですね・・・








と、言うことでいろいろ物語ができてきますが、決済までにBさんの引越し先を探さないといけないのがレベル高い話です。


クマ  「お母さんのいる老人ホーム入所するのに年齢制限とかあるんですかね?」


Bさん  「えっ 私より若い60代の人も入ってるけどね」


クマ  「・・・  」


Bさん  「・・・ こんど、聞いてみるよ」



ズバリで言えませんでしたが、察してくれたみたいです



ではまた明日