去年9月、管理している「一戸建貸家を売却したいとオーナーさんから言われた」と、記事で書きました。

定期借家契約をした訳ではなく、滞納等の問題も全くない優良な法人さんが借主となって7年経過した物件です。

賃料が85,000円で、このエリアにしては良い方なのですが、再度賃借人を探すと7万円台が妥当な賃料かと思われます。

「オーナーチェンジで売却しようとすると、相場よりかなり売却金額を落とさないと購入する方がいないと思う」
と、言うところまで書いて以降はこの話題に触れていませんでした。

写真 2 (2)土地53坪・建物35坪の大型分譲地内にある築23年の一戸建てで、購入当時は6000万円くらいしたそうです。

実に雰囲気の良い環境が実現されているので駅からは徒歩27分。






1000世帯以上ある分譲地なので、売却の相場が形成されて1200万円前後が成約価格となっています。


と、言うことでこの物件、借主である大手法人さんの法務部と交渉の結果、貸主都合の契約終了をご承諾頂き年末に引越完了してもらいました。

当然ながら、借主の法務部さんからはいろいろ言われた上に、それなりの損失補填的な要求が来まして、貸主・借主で合意するまでにかなり神経と時間を使い、入居者さんの引越先探し等も大変でした。

が、救われたのが入居者さんにご理解頂いて「しかたないですね」と言ってもらえた事です。

損失補填的な調整と入居者さんの心情に配慮した人的な調整が必要となる案件でしたが、3ヶ月で退去完了することができました。

後は、売却活動に専念したいと思います。

それにしても遠い昔に分譲地の営業マンをやっていた頃があるので良く覚えていますが、平成2年くらいまでは都内から離れた地域でもバブルだったんですよね。

木造で築25年ですので建物の価値が見られないと言われても元々がバブリーな作りですので雰囲気的にも広さ的にも安く見えません。

購入価格の5分の1まで下がるなんて事は当時想像もできなかった事ですが、当時の高級物件では珍しく無い話なのでしょうかね・・・

さて本日は、群馬県内の70世帯のマンションを管理するべきか営業課と最終会議があります。

オーナーさんは当社が出した共用部分関係の改善リフォーム提案を全て受け入れるので当社に任せたいとのことですが、遠方地であることでの客付、入居者管理、建物管理の体制が整わないと混乱しますので慎重に判断させてもらいます。

ではまた