1年ちょっと前に「ご先祖様物語」の記事を書きました。

10年以上の付き合いがあるAさん(70代後半)が、昭和の時代から買い進めた複数の不動産の売却を任せて頂いて、残す不動産はご自宅とアパート1棟となりました。

離れた場所で一人暮らしをされている息子さん(40代独身)の為になると思い、貸家・アパート・土地を買い続けたのに「アパート経営なんて絶対にしない」と息子さんに言われてしまい迷惑を掛けては可愛そうだとの事で処分し続けましたが、一番の懸念は息子さんがAさんの家に戻ってきてくれない事です。

それどころか、Aさんが亡くなった後に自宅を売却したいとの事を息子さんに言われてしまい、「先祖代々守ってきた地所を売るなんて絶対に許さない」と、口論が増えてしまったそうです。

Aさん  「妻も亡くなり相続するのが息子一人だけなんだから息子がこの家に入るのは当然なんだよね」

クマ  「息子さんの仕事場所から遠いいし都会に住みたいんじゃ無いですかね」

Aさん  「今の会社辞めて、この家の近所で働けばいいんだよ」

クマ  「息子さんにも考えがあるんでしょう」

Aさん  「息子がこの家の所有者になってから絶対に売らないように出来ないかな?」

クマ  「息子さんの所有になったら無理ですよ」

Aさん  「クマさん、私が死んだらこの家に住んでくれないかな?」

クマ  「はい? だったら息子さんに人に貸してもいいから売らないでくれってお願いしてみたらどうです?」

Aさん  「そうか、貸しちゃえば売ろうなんて考え無くなるかもね」

クマ  「でも売る気なら売れますから、ご先祖様からのお願いなんだと理解してもらうしか無いんじゃないですかねぇ」

Aさん  「私は、父親から地所を頼むと言われたし、父親も代々言われて来たことだって言ってたから絶対に売るなんて許されないんだよ」

クマ  「Aさん、この家だけでなく現金もタップリ残すんだから息子さん理解してくれると思いますよ」

Aさん  「この家、いくらで貸せるか見て欲しいんだけど」



自分Aさん宅を何度も訪問した事がありますが、リビングに通されるのでその他の部屋は見たことありませんでした。

市街化調整区域ですが、バス停まで5分だし超大型ショッピングセンターまでも車で3分くらいの立地で、敷地面積は500坪、建物は新築した部分と昔からある母屋を数年前にリフォームして一体化させていますので60坪近くあります。

写真 1 (2)リフォームと言っても2000万以上かかったそうで、ぱっと見新築のような綺麗さです。

全部の部屋を見せてもらいましたが、1階が4LDKで2階が4DK、浴室とトイレが2個所と2世帯住宅の仕様となっていました。





クマ  「いや〜 こんなに綺麗で広いとは思わなかったですよ」

Aさん  「息子が所帯をもって2世帯で暮らせるようにリフォームしたんだけどね」

クマ  「確かに、サザエさん一家でも持て余す広さですよ」

Aさん  「そんな所に一人で住んでるなんて寂しいもんだよ」


正直言って、街中ではあり得ない豪邸の部類です。

500坪の敷地できれいにリフォームしてある8LDK+DKで賃料10万円なんて言えば借り手が付くと思いますが、自分としては15万円でも貸せると思います。

クマ  「全く問題ない建物ですよ、お嫁さんが見つかれば戻ってきたくなるんじゃないですかね」

Aさん  「だよねぇ 誰か独身の女性を紹介してくれないかな」

クマ  「息子さんと会った事無いから紹介してと言われても・・・」

Aさん 「私が死んだらクマさんを尋ねるように伝えてあるから」

クマ  「死んでからじゃ困りますよ、今度息子さんが来る日がわかったら電話してくださいよ」



息子さんと自分は学年が一つ違いですが同じ歳です。

なぜ、家に入りたくないのかは、何となく予想がつきますが、現在満室のアパートまでいらないと言うのはもったいない話かと思います。

将来、息子さんに不動産を処分して欲しいと頼まれても、自宅だけは売却しないように伝えるのが自分の仕事になるのでしょうか?

ご先祖様からのプレッシャーをAさんを通じて受け止めさせてもらいましたが、やはりそれはAさんのする仕事なのでしょう。

見合い相手くらいは紹介してあげたいのですが・・・

自分は先祖代々の不動産とかありませんが、大変なんですね


ではまた