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先日、土地の専任媒介契約を締結するために都内の司法書士事務所へ行ってきました。

売買の決済で司法書士さんが出てくるならわかりますが、土地を売って下さいと仲介を依頼する媒介契約で司法書士さんが出てくるのは珍しいです。

何度かブログで登場していましたので、覚えている方も多いと思いますが、スッポカシまくりのAさんの代理人に司法書士の先生が就任してくれたのでした。

Aさん(80代女性)の案件を手掛けだしたのは、3年前の夏でした。

売却する土地は地元埼玉なのですが、Aさんが都内に住んでいるので前日にアポを取って訪問したところ、「あんたなんか知らない」と言われて大変な思いをしたのが最初の出会いです。

その後、何度か訪問して話をしていましたが、スッポカシ率が高く、限界だと思ったので、もう終わりですと言い切った事もありました。


この段階では、「日常の会話はできるけど難しい話をすると投げ出す」程度にしか思っていませんでしたが、自分としては買主が見つかってから「売るつもり無い」なんて言い出したら困るので媒介も終了していた感じです。

Aさんとしては土地を持っていても利用も活用もできないので売って欲しい気持ちが強く、区役所の福祉センター経由で「成年後見制度を利用した手続きを行っているので、手続きが終わり次第連絡します」との事を言われたのですが、すっかり忘れていました

家庭裁判所での手続きだとか通常は身内が行うのかと思いましたが、ちゃんと行政でサポートする仕組みがあるのですね。

そんな感じで決定されたのが成年後見人の専任です。

成年後見制度は、各種資格試験で勉強する定番の制度なのですが、実際の実務で遭遇するのは自分の場合2回目です。

IMG_0767前回は保佐人の方が、売買の共有者でいたのですが、今回は成年後見との事なので、どんな仕組みで選別するのか後見人となった司法書士の先生に質問してみました。








89c20284クマ  「Aさん、日常会話とか問題無いと思うんですけど保佐じゃなくて後見になったんですね」

先生  「はい、日常会話は問題無いような感じを受けましたけど、診断の結果なんですよ」




クマ  「後見人が付くのはもっとすごい状態の人だと思ってましたよ」

先生  「詳細は見せられませんけどこんな感じで医師の診断書で判断してるんですよ」



さらっと見せてもらいましたが、点数みたいなので判断能力の状態が決まるような感じでした。

テストを受けて、ランクが決められた結果なのだそうです。

クマ  「普通に会話が成立してる事もあったのに・・・」

先生  「日常の会話って問題ない事ばかりですけど、お金に関する判断が出来ないって事なんですよ」

クマ  「確かに大丈夫だと思っちゃう状態が一番危険ですね」

先生  「正常だと思って取引できちゃう境目の時期だったんでしょうね」

自分、Aさんと最後にお会いしてから1年近く経っていますが、先生の話によると、一人暮らしが難しい状態になっているそうで、近いうちに施設に入る予定なのだそうです。

進行する症状との事ですので、今後は全て後見人さんの対応となります。

不動産取引なんてのは、一番大金が動く話しですので今後同じような状態の案件が発生したら選択肢とするべきなのでしょうね。

勉強になります。

さて、本日は某町内会長さんにアパートの自治会費の件で呼び出しをされています。

以前にもあったのですが、自分の仕事じゃないと思いながらも地域の代表と仲良くしておくバランスの難しさがあるものです・・・


ではまた明日


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