長年お付き合いさせて頂いている地主さんの土地を売買することになり、買主が決まって週明けに契約予定なのですが、売買にあたっては「隣地との間にあるブロック塀を取り壊す事」との条件があります。
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実は、現在別件の売買案件で、境界上に存在しているブロック塀の撤去交渉が難航いる最中で、実に神経を使っています。
隣地所有者の造作ミスで越境していると思っていたブロックは、当初、こちらの提案により売主側で取り壊し費用を負担することで撤去に応じてくれていました。
しかしながら、当時の経緯を知る隣地所有者のお父様(90代)の指摘で、当時隣地同士合意して境界線上に設置されたものであり、「越境しているから壊せとの理屈はおかしいので、応じません」と言われてしまいました。
たった1cmの越境だったので、買主さんに我慢して頂くかと思い、調整することにしたのですが、地下にブロックの基礎部分が更に飛び出していたら嫌だなぁと思い、パワーショベルでアスファルトをはがして確認したところ見事に15cmの越境(隣地の認識は共有)が判明しました。
この土地の購入希望者さんからは、「ブロックの件を解決しないと購入できない」との要望を頂いてましたので、売主さんは更に妥協して、「塀の撤去代+新規のブロック塀敷設にフェンス代まで負担します」と交渉したのですが、ご了解頂けませんでした。
結局、「道路面より50cm地中に15cm幅でのブロック塀の基礎が越境しています」との現況有姿売買でご理解頂けるか打診中になっています・・・
ちょっと、別件の話が長くなってしまいましたが、今の自分は隣地境界のブロックにすごく過敏になっているのです。
で、昨日は建売屋さんに売却が決まった土地の隣地境界上にあるブロック塀の撤去交渉に行ってきました。
売主さんは、長年お世話になっている江戸時代から続く大地主さんなのですが、隣地の方も代々続く地主さん(70代後半)です。
数ヶ月前に、確定測量を行って、問題なく境界の確認印を押してもらっているので境界で揉める事は無いと思いますが、何だか慎重になるものです。
クマ 「突然すみません、隣の土地の売却が決まったのでご挨拶にきました」
地主 「そうなんですか、隣には何が建つの?」
クマ 「一戸建ての建売住宅が4棟建設される予定なんです」
地主 「4棟も建てるんだ・・・」
クマ 「はい、それで境界上にある古いブロック塀を撤去して隣地側に新しいブロックとフェンスを作りたいとの申し出がありましたので、お伺いさせて頂きました」
現在の境界は、区画整理をした際に設けられたのですが、古くからの地主さんにとっては、30年程度前は最近の話です。
売主の地主さんも、今回の隣地地主さんもお互い江戸時代からの古い地主さん同士ですので、深い経緯があったようです。
地主 「うちは、慶長の時代から続いているので400年以上続いている家なんだよ」
クマ 「慶長って関ヶ原の時代ですね・・・」
地主 「お隣の◯◯さんのところは、260年前からだからうちの方が古いんだ」
クマ 「すごいですねぇ、ここら辺は旧家が多いですよね」
地主 「そうだよ、だってこの道路が昔の街道で、街道沿いの家が古くからある家なんだから」
と、言うことで地域の昔話と、土地の昔話で30分・・・
実に有意義な話が聞けて良かったのですが、肝心なブロックを壊す事に関して念押しさせてもらいました。
クマ 「それで、ブロック壊す際には◯◯さんのお宅側の地下もショベルカーで掘削させてもらいますがよろしいですか?」
地主 「そうなんだ、基礎が埋まっているからしょうがないよね」
クマ 「ありがとうございます、今日は良い話が聞けて嬉しかったですよ、これ、ほんの手土産なんですけどもらって下さい」
地主 「私は菓子折りで動くような人間じゃないから!」
クマ 「いえいえ、そんなつもりでは無くて、ご挨拶のお菓子ですからもらって下さいよ」
地主 「いや、受け取らん」
今回、一番ドキドキした場面ですが、自分は社内で一番菓子折りの購入数が多くて、菓子折りを渡す事が交渉の第一歩と教えられてきました。
この地主さん、遠慮している訳では無く、人生哲学として無駄に借りを作らないを主義としているそうで、菓子折りを受け取らない理由の話を10分ほどご高説賜りましたよ・・・
素晴らしい人格の地主さんだと思いましたが、ブロック工事の際は立ち会わないといけない感じです
さて、本日はこの後、千葉県内で戸建て売却の依頼があったので、現地へ行って売主さんと会ってきます。
車で片道1時間半かかる遠方物件なのですが、知り合いからの紹介なので、頑張りたいと思っています。
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実は、現在別件の売買案件で、境界上に存在しているブロック塀の撤去交渉が難航いる最中で、実に神経を使っています。
隣地所有者の造作ミスで越境していると思っていたブロックは、当初、こちらの提案により売主側で取り壊し費用を負担することで撤去に応じてくれていました。
しかしながら、当時の経緯を知る隣地所有者のお父様(90代)の指摘で、当時隣地同士合意して境界線上に設置されたものであり、「越境しているから壊せとの理屈はおかしいので、応じません」と言われてしまいました。
たった1cmの越境だったので、買主さんに我慢して頂くかと思い、調整することにしたのですが、地下にブロックの基礎部分が更に飛び出していたら嫌だなぁと思い、パワーショベルでアスファルトをはがして確認したところ見事に15cmの越境(隣地の認識は共有)が判明しました。
この土地の購入希望者さんからは、「ブロックの件を解決しないと購入できない」との要望を頂いてましたので、売主さんは更に妥協して、「塀の撤去代+新規のブロック塀敷設にフェンス代まで負担します」と交渉したのですが、ご了解頂けませんでした。
結局、「道路面より50cm地中に15cm幅でのブロック塀の基礎が越境しています」との現況有姿売買でご理解頂けるか打診中になっています・・・
ちょっと、別件の話が長くなってしまいましたが、今の自分は隣地境界のブロックにすごく過敏になっているのです。

売主さんは、長年お世話になっている江戸時代から続く大地主さんなのですが、隣地の方も代々続く地主さん(70代後半)です。
数ヶ月前に、確定測量を行って、問題なく境界の確認印を押してもらっているので境界で揉める事は無いと思いますが、何だか慎重になるものです。
クマ 「突然すみません、隣の土地の売却が決まったのでご挨拶にきました」
地主 「そうなんですか、隣には何が建つの?」
クマ 「一戸建ての建売住宅が4棟建設される予定なんです」
地主 「4棟も建てるんだ・・・」
クマ 「はい、それで境界上にある古いブロック塀を撤去して隣地側に新しいブロックとフェンスを作りたいとの申し出がありましたので、お伺いさせて頂きました」

売主の地主さんも、今回の隣地地主さんもお互い江戸時代からの古い地主さん同士ですので、深い経緯があったようです。
地主 「うちは、慶長の時代から続いているので400年以上続いている家なんだよ」
クマ 「慶長って関ヶ原の時代ですね・・・」
地主 「お隣の◯◯さんのところは、260年前からだからうちの方が古いんだ」
クマ 「すごいですねぇ、ここら辺は旧家が多いですよね」
地主 「そうだよ、だってこの道路が昔の街道で、街道沿いの家が古くからある家なんだから」
と、言うことで地域の昔話と、土地の昔話で30分・・・
実に有意義な話が聞けて良かったのですが、肝心なブロックを壊す事に関して念押しさせてもらいました。
クマ 「それで、ブロック壊す際には◯◯さんのお宅側の地下もショベルカーで掘削させてもらいますがよろしいですか?」
地主 「そうなんだ、基礎が埋まっているからしょうがないよね」
クマ 「ありがとうございます、今日は良い話が聞けて嬉しかったですよ、これ、ほんの手土産なんですけどもらって下さい」
地主 「私は菓子折りで動くような人間じゃないから!」
クマ 「いえいえ、そんなつもりでは無くて、ご挨拶のお菓子ですからもらって下さいよ」
地主 「いや、受け取らん」

この地主さん、遠慮している訳では無く、人生哲学として無駄に借りを作らないを主義としているそうで、菓子折りを受け取らない理由の話を10分ほどご高説賜りましたよ・・・
素晴らしい人格の地主さんだと思いましたが、ブロック工事の際は立ち会わないといけない感じです

さて、本日はこの後、千葉県内で戸建て売却の依頼があったので、現地へ行って売主さんと会ってきます。
車で片道1時間半かかる遠方物件なのですが、知り合いからの紹介なので、頑張りたいと思っています。
先日より開始したアンケートですが、4日で97人と104人の回答が集まりました。(15日午前7時現在)
各設問、100人以上の回答を頂けると嬉しいと思っていましたが、多いほうが良いので、しばらく続けさせて頂きます。
アンケート結果の方も毎日変化していますし、コメントも増えていますので、アンケート下部にある「結果を見る」ボタンを押して確認して頂ければと思います。
今回は賃貸管理担当者が対象なのですが、まだ回答頂いてない方は、ぜひご協力の程、よろしくお願い致します。
ではまた明日


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でますよね・・・・・・・・・・。