やはり、成年後見人さんにはいろいろ言われるものですね・・・


きのうは、1年前に売買契約をして「実は売主さん以外にも相続人の資格がある兄弟がいた」事を理由に白紙解約した土地の2回目の契約がありました。


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これがまた、約50年前に亡くなったお父様の前妻の子供で、現在70代の女性でしたが、認知症が原因で施設に入っています。

(登場人物)
売主Aさん(60代男性)
買主B社 (不動産会社)
判明した相続人Cさん(70代女性)
成年後見人 Dさん(40代 司法書士さん)

Cさんの認知症が発覚して施設へ入れたのは、Cさんの身内の方ではなく、市役所の判断で行われていたのですが、その段階では成年後見人の選任手続き等はしていない状態でした。


自分、過去に仲介を依頼された売主さんの物忘れが酷すぎて、区役所の福祉課に相談して成年後見人の選任手続きをしたことがありました。

当時は区役所に全てお任せで、時間はかかったものの苦労した記憶がありません。

と、言う事で今回も行政主導でいろいろやってくれるものだと思いこんでいましたが、今回のCさんの場合は、Cさんのお子様に協力を拒否されたらしくて(詳しくは教えてくれません)兄弟であるAさんが司法書士の先生にお願いして家庭裁判所関係の手続きを完了して、別の司法書士さんが専門職後見人として引き受けてくれた形です。

その後、買取条件や、いろいろな事をクリアしてやっとの事で昨日同じ買主さんと売買契約となりました。

契約が終わって、雑談タイムとなりました。

Aさん 「いや〜 姉がいるなんて知らなかったからショックでしたけど、1年かかって再契約出来てホント嬉しいです」

クマ 「良かったですよ、来月の決済までに残置物撤去と敷地内の草の伐採して経費が出揃うので、そうしたら後見人さんと登記持ち分の割合で精算手続きしますからね」

後見人 「そうですね、私もそこら辺は厳格に確認させて頂きます」

Aさん 「私、そう言うの疎いからお任せします。 もうこんなドキドキから開放されたいってのが本音です」

クマ 「わかりました、決済まで1ヶ月あるので事前に精算を確定させましょうね」


Aさん 「わかりました、いや〜ホント終わりが見えて嬉しいです」

後見人 「あのぉ お姉さんの状況なんですけどね・・・」

クマ 「何かありました?」

後見人 「先日、ケガをされて骨折してしまって元気無い感じなんです」

Aさん 「えぇ・・・ 大丈夫なんですか?」

後見人 「今すぐ生命の危険があるって訳では無いと思いますが、万が一の事もあり得ますので」

クマ 「万が一の事があったら、お姉さんのお子さんが売主の立場を相続するって事ですよね?」

後見人 「通常はそうなるでしょうけど、何か関わりたく無い感じなのでスムーズに行くかどうか・・・」

Aさん 「え〜 せっかく1年掛かって契約になったのに・・・大丈夫ですかねぇ」

クマ 「出来るだけ早く決済するしかないですけど
、考えすぎると疲れるから大丈夫って事にしときましょうよ」

売主 「そうですよね・・・ そう考えます」


と、言う事で何となく不安な終わり方をしてしまいましたが、お姉様には長生きして頂きたいところです。

BlogPaint今回の契約、売買契約書に貼る印紙が1000円の契約で、いろいろ経費が掛かっているので、正直言って誰も得する印象がありません。
住めない建物付きの市街化調整区域の土地を手放したい話からスタートしていますが、空き家の処分でこんなにも苦労するとは自分も驚きました。




これからの時代、空き家処分や高齢者の方の対応が増えてくると思いますが、取引の最中に成年後見手続きとか当事者が亡くなったとか勘弁ですね。


ではまた明日


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