何度か登場する親しい地主さんの一人にAさん(80代男性)がいます。

15年以上の付き合いなのですが、ここ最近は訪問する度に「恨みを晴らしたい」と相談されています。

一人暮らしで家にいると寝ても覚めても親族間での悔しい思い出が込み上げてくるそうです。

自分は、その話にならないように極力関係ない話題を話すのですが・・・・




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BlogPaintクマ 「こないだの大変だった漏水復旧工事、写真持ってきましたよ」

Aさん 「いつも悪いねぇ 早く直って良かったよ」

クマ 「ですよね、今回は入居者さんが早めに教えてくれたから対応が早かったんです」

Aさん 「良い入居者さんに入ってもらって良かった」

クマ 「連絡来てから業者さん呼んで直るまでも3時間かからなかったけど実は難しい工事なんですよ」

Aさん 「ホントありがとうね・・・  ところでさ、弁護士紹介して欲しいんだけど」


今回は、いつもの親族(80代)に対する恨みの話になるまで1分でした


Aさん 「ここ最近寝ようとすると悔しさが込み上げてきて寝られないんだよ」

クマ 「睡眠不足は体に悪いですから考えないようにしましょうよ」

Aさん 「それが出来たら苦労しないよ、調停がダメだったんだから裁判で決着付けるんだ」

クマ 「前にも言いましたけど、お金の件は借用書とか領収書が全く無いんだし、調停の時は相手に全否定されたんだから裁判やっても変わらないですよ」

Aさん 「それが腹立つんだよ、身内なんだから借用書も領収書も無いのが普通だよ」

クマ 前に、箇条書きで言いたいことをまとめて顧問の先生に見てもらった時だって訴訟にならないからやめた方が良いって言われましたよね?」

Aさん 「今度はパワハラで訴えようと思うんだよ」


何かテレビに影響されたみたいですが、会社の上司でもコーチでも無い親族が遠い昔に暴言吐いたとかで裁判が起こせるのでしょうか?


クマ 「じゃぁ 弁護士先生に1時間1万円で話し聞いてもらいに行きます?」

Aさん 「話聞いてもらって裁判は難しいとか言われるのかな・・・」

クマ 「商売熱心な先生だといろいろ試してくれると思いますけどお金掛けても解決しないんだったらお金掛けない方が良く無いですか?」

Aさん 「勝ち負けの問題じゃなくて心から謝らせて反省させたいんだよ」


ここでまた昔の話がグルグル回ったところで、以前と違う雰囲気の新ネタが登場しました。


Aさん 「こんな話するのはクマさんとヘルパーさんだけなんだよ」

クマ 「ヘルパーさん何て言ってます?」

Aさん 「掃除したり洗濯したりの合間だから聞き流してる感じでクマさんほど深く聞いてくれない感じ」

クマ 「なかなか重たい話だから誰にでも軽くは話せないですよね」

Aさん 「だからこの世で本当の事を知ってるのは〇〇(恨んでいる相手)とクマさんだけなんだ」

クマ 「〇〇(相手)さん後悔しながら人生の最後を迎える事になりますね」

Aさん 「いや、〇〇は図太いから俺の事なんて考えずに死んでくよ」

クマ 「死んだら、あの世のお父さんとお母さんに怒られるからOKでしょ」

Aさん 「どうなんだろ・・・  親父やお袋からみたら〇〇も子供だからね」

クマ 「そうですよ、きっと兄弟喧嘩するなって言ってますよ」

ここで、Aさんが変な事を言い出しました。

Aさん 「少し前、俺が死にたくなってた時に親父が枕元に出てきたんだよ」

クマ 「何か言ってましたか?」

Aさん 「夢じゃないと思うくらいハッキリしてて笑顔だったんだけど何も言わなかった」

クマ 「あの世の人は何か伝えたくても伝えられないシステムみたいですよ」

Aさん 「多分、〇〇が迷惑かけてるけど耐えろって言いたかったんだと思う」

クマ 「ちょっと仏壇にお線香あげていいですかね?」

Aさん 「え・・・ いいけど ちょっと仏間が散らかってるから片すまで待ってて」

長い付き合いのAさんですが、仏壇に線香あげるのは初めての事です。
仏壇のある場所がリビングから離れている広い家なので多分Aさん以外誰も入らない場所なのでしょう。

5分くらいしてAさんに呼ばれ、遺影の写真を解説してもらいました。

Aさん 「これが祖父で、隣が父で、こっちが母、隣が戦地で亡くなった兄なんだよ」

クマ 「仏壇にはもっと古くからのご先祖様がいるんですか?」

Aさん 「そうだね、江戸時代から続いてる家だからね」

お線香をあげて手を合わせた後、Aさんを見ると何となく涙ぐんでいました。

Aさん 「親父もお袋も、あの世で見てるんだろうね」

クマ 「そうですね・・・ 全部わかってると思いますよ」

Aさん 「親父が笑顔で枕元に出てきたのに兄弟で憎しみ合ってたら悲しむだろうな」

クマ 「お父さんもお母さんも戦死したお兄さんも心配してるんじゃないですか」

Aさん 「そうだよね・・・ ありがとう  もう人生長く無いんだから忘れる事にする」



なんかすごい急展開でしたが、Aさんのお父さんとお母さんが考え直させてくれたのでしょう。

これで、この話が終わりになれば嬉しいです。


次に訪問する時に話が復活していない事を祈ります




ではまた明日


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