昨日少し書いた、土地の売却依頼の件。

物件の地図を頂いたので初動の調査をしました。

物件は隣の市にあるのですが、地名を見たところ5年前に自分が手掛けた2年7ヶ月掛かって話が完結した土地の近所でした。


0e7da32fしかも地目が畑で現況は未耕作地ですので、農地法の規制がバッチリなエリアです。
←写真はイメージです。

即座に、「苦労する場所」だと気が付いたのですが、売って欲しいと言う方の事情もあるのでしょうから関わってみる事にしました。






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自分の活動エリアでは原則として家が建たない市街化調整区域の案件が多くあります。

都会で活動されている業者さんから見ると、わざわざ関わる何て理解できないと思っちゃう感じでしょうけど、市街化調整区域でも例外的に建物が建てられる場合があるので、全く無価値と言う事は無いのです。

昔から家が建っていたり、許可を受けて建てたり、エリア的に人的用件でOKになったり等、何パターンも要件があるのですが、埼玉県の場合一番詳しいのは、この資料です。

正直言って、市役所に軽く聞いたくらいでは職員さんも答えられないレベルなので、いつも「相談票を出して」と言われます。

まぁ そんな感じなので流れはわかっているのですが、一応市役所の担当部署に確認してみました。

クマ 「〇〇市〇〇の畑を売買しようと思うんですけど、ここに家が建つとか知りたいです」

担当 「農用地となっているのであれば、農業委員会で除外申請できるか確認してからお願いします」

クマ 「そうですか、あれって農業振興地域の除外申請する感じかと思いますけど、もし除外されたら建てられるとかの確認も農業委員会なんですかね?」

担当 「いえ、担当部署はこちらなんですけど、まずは農業委員会で確認して欲しいです」



農業委員会も同じ役所の中にあるので、確認したところ6月と12月に除外申請を受け付ける日程になっていました。

当然ながら除外できるかは案件しだいとの事で、具体的に家を建てる必要がある理由が無いと無理なのです。

更に、自分は数年前に市の農業委員会だけでなく、県の担当部署にまでお伺いを立てる仕組みだと経験していたのですが、当時は建築計画や排水の計画書まで準備しての具体的な案件でしたので、その状態から比べると「この場所で家を建てられる可能性ありますか?」と幼稚な質問を漠然と聞いてくる人相手に丁寧な答えなどしてくれない訳です。

正直言って、具体的に家を建てたいと言う人を見つけて、計画まで作る状態で無いと相談書も書けないと言う事なので、かなりハードルが高い案件です。

と、なると隣地の所有者に売るとか、畑を広げたいと言う人を探す選択肢が出てきますが、農地の売買は農業資格がある人にしか出来ないルールなので、大体において低額な売買金額になると言うのが普通の話なのでしょう。

今回の依頼者の方に、「そんな状況ですけど、どうしましょうか?」と、お知らせしたところ、ちょっと考えますとの返答でした。


続きが出来るのか不明ですが、恐らくこう言う話は地方では多くあると思います。

空き家問題に関しては、自分から見たら人気が無いエリア程度の理由で売れないだけだとすれば「家が建てられる」と言うのが救いだと思えます。


022f60f1そこら辺が使わなくなった農地との違いですが、農地も畑として手入れしている状態であればマシなのですが、作物を作らなくなって除草をする人がい無くなれば行く先はジャングルです。
ジャングル化するより手続きや法的要件を緩和して家庭農園目的とかキャンプサイト目的でも売買させて所有者を明確化した方が良いと思えるのですが、どうなのでしょうね。






ではまた明日


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