昨日(9日)は定休日でしたが、社員の多くが集まってバングラディシュに帰国することになったラフィ―君の壮行会をしてきました。
お別れ会じゃ寂しいから壮行会にしようとの気持ちが強いので、お酒無しでも楽しく送り出す感じのランチ会でした。
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ラフィ―君は当社に新卒入社する前のバイト期間も含めると1年6か月くらい仕事してくれた感じですが、最初の頃は、ゆっくり話をするとか日本語から教える気持ちで接していましたが、ホント1年程度で日本人と変わらない会話能力が身について全く手加減しないで会話していましたし、電話応対も普通に対応してくれていました。
不動産会社の電話応対が難しいと感じる最初のつまずきは、「物件名が聞き取れない」ことかと思います。
これは、日本人スタッフが新人で入った時も中途で入った時も同じで、入居者さんからの電話で物件名を聞いてフランス語の長い名前とかいきなり言われても聞き取れないのです。
自分も転職した際に味わったのですが、どんなに管理業務に自信があっても問い合わせの一発目でつまづいてしまうと、会話のノリが悪くなって怪しく思われてしまうトラップなのです。
そんな感じで誰がやっても難しい対応を見事に乗り超えてくれたのは、聞き取り能力の優秀さと日頃から空き物件一覧のデータ作成をしていたことが大きかったのでしょう。
優秀なスタッフとは彼のような人を言うのだと、退職が決まってから再認識したところですが、考えてみれば遠く離れた日本へ行って学ぼうと高校生の時に考えて日本へ留学できるだけでも選ばれた能力と送り出せる環境があった訳なので元々優秀だったのでしょう。
日本語学校1年→日本の大学4年→技術・人文知識・国際業務の就労系在留資格認定→就職→日々日本語と業務を吸収→日本語での運転免許試験も教習所に通わず試験場で受験して合格 な感じですので、努力を積み重ね続けていた根性も大したものです。
いろいろ文化の違いなんかもあったのですが、特に彼の場合は宗教上の理由で豚肉系がダメとか、お祈りの時間があるとか自分から見ると大変そうに見えました。
一度、2人で高速道路のサービスエリアで食事したことがあるのですが、豚肉が入っていない食事と言うことでメニューから選びまくって彼が決めたのが冷やし中華だったのですが、メニューサンプルには無かったハムが付いて来てしまったことがありました。
ラフィ 「・・・ハムは豚肉なので食べられないです」
クマ 「そっか、サンプルには無かったのにね、じゃあハムを俺が食べるよ」
と、言ったのですが、一度お皿に載ってしまったら食べてはいけないのだと言うのです。
そこら辺が単純に好き嫌いで食べられないと言っている場合との違いで驚きました。
かわいそうに、その日は別のお皿で来たサラダしか食べなかった感じです。
そんな事があって、今回の壮行会の食事場所の選定も大変でした。
彼は、「皆さんが好きなお店で良いですよ」と言ってくれたのですが、そうは行きません。
以前、ハラル料理(豚肉系を除外して宗教的作法に則て調理してある料理)対応のお店に行った事があったので、そのお店にしようとも思ったのですが、良く考えたら国へ帰った後は普通に食べられる料理なので「日本食」に拘ってお店探しをしました。
クマ 「日本に来て一番美味しいと思った料理って何なの?」
ラフィ― 「そうですねぇ いろいろありましたけど・・・ タコ焼きでしょうか」
クマ 「え? タコ焼きか・・・」
と、言うことでタコ焼きの道具を持ち寄ってタコ焼きパーティーと言う案も出たのですが、何か遠慮して言ってるような気がしたので、他に好きなものが無いか聞き出しました。
N店長 「お寿司なら大丈夫かな?」
ラフィ― 「はい、大丈夫です」
クマ 「え? 前に白魚のどんぶり頼んで魚残してたことあったよね」
ラフィ 「あ・・・あの時は魚だったら大丈夫と思って注文したら生だったのでダメでした」
N店長 「お寿司なんて生魚しかないよ、他に好きなの無いの?」
ラフィ 「思い出しました、天ぷら大好きです」
と、言うことで隣の市にある海鮮料理屋さんに決めて、お腹いっぱい天丼を食べてもらいました。
すみません、天丼の写真撮り忘れましたが、写真は自分が頼んだ、しゃけイクラ丼なのですが、マグロもバッチリ乗って美味しかったです。
お店の方は、海の家みたいな雰囲気なのですが、どの料理も美味しくてラフィ―君も他のスタッフも大満足でした。
天丼の写真じゃなくてスミマセン・・・
お店の方にも良くして頂きましてホント感謝です。
その後は、雨が止んだのでお店の近くにある公園で壮行会の2次会。
コーヒー飲みながら語り合ったりフワフワボールで遊んだり楽しいひと時でした。
明日11日の飛行機で帰国してしまいますが、今時はZOOMもあるので昔のように永遠のお別れみたいな寂しさは無いです。
お父様の家業を長男として引き継ぐとのことで、親族一同から期待されているそうですが、彼は日本でも成功できるくらいの能力がありますので、間違いなく期待に応えてくれることでしょう。
やがて、彼の会社の日本支店が出来た日にはブログで報告させて頂きます
彼のお陰で、自分もスタッフも多くのことを学ぶことができました。
ホント良い出会いだったとご縁に感謝です。
ではまた明日
アレルギーや好き嫌いなら、経験あるから理解もできますけど、宗教っていうのは自分を納得させにくいですね。
そう考えると、日本人のいい加減さ?寛容さ?は、うまく対応できてるなと感じます。正月は初詣、お彼岸やお盆は墓参り、ハロウィーンとクリスマスはキリスト教ですもの。
そういう考え方もあるよね、じゃこれならどぅかな?って次々とご提案できて、そこから話題が広がるのは素敵な出会いです。こちらも、色んな経験と勉強させてもらえます。
時差は計算にいれて、画面越しに繋がりが保てる状況はとても羨ましい。