昨日は土地買取案件の打ち合わせで地主さん宅を訪問してきました。

この案件も書けないことが多くあるタイプなのですが、大きな物語が始まる予感がするのでボカシながら書かせて頂きたいと思います。


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自分がお付き合いさせて頂いている地主さんには、本格的な大地主さんもいれば、今まで賃貸経営を全く意識していなかった不動産を相続しただけの地主さんもいます。

本格的な大地主さんは、大体が相続税関係の心配から賃貸住宅やテナント物件を建てる等しているので、相続されるご子息側に引き継ぐ意識と言うものがあることが多いです。

しかしながら自分が今回関わっている地主さんは、親御さんの世代に建てた古貸家2棟を息子さんが引き継いだのですが、その後に息子さんが亡くなりお姉様が相続した状態です。

亡くなった息子様も引き継いだお姉様(Aさんとします)も共にお子様のいない60代で、正直言って賃貸経営に関しては放置状態&関わりたくない的な感覚だったと思います。

そのような状態で現実問題として売らざるを得なくなってしまい、Aさんと関わり出して対策を始めたのでした。


この段階でブログに書きたいことが満載なのですが、心に留めておくとして、貸家に住んでいる借主側についても驚くほど厳しい状態を確認しています。

滞納を原因として明け渡し訴訟でお引き取り頂くのが無難と見込んでいましたが、1世帯は確実な滞納をしてくれず、遅延しながらも年金支給日には賃料を払ってくれるタイプ。

もう1世帯の借主は、バッチリ滞納していたので訴訟手続きを保証会社さんにお任せしていたところ難航していたのですが、昨日「生活保護の支給が決まり訴訟を取りやめた」との連絡が来ました。


dca3a1beこうなると、建物老朽化を理由に「お願いとして退去」頂くことになり、引越先の段取りとそれなりの対価が必要となります。

そんな状態なので、「売っちゃって下さい」と軽く言うАさんに状況説明をしてきた感じです。







Aさん 「賃貸借契約書は2年で契約が終わるってなってるから終わりで良いんじゃないですか?」

クマ 「そう思っちゃう人が多いんですけど、賃料が払われていれば継続出来るのが普通賃貸借契約なんですよ」

Aさん 「古くなったから終わりにしたいって言えないんですか?」

クマ 「もちろん、契約を終わりにしたいって言えますけど、借主さんがOKしてくれないと現実的に引越してもらえないってことなんですよ」


この話、心構えがあまり無い大家さんに最初に話をする定番の項目で、定期借家契約にしていれば防げる話なのですが、普通賃貸借契約がほとんどな状態での退去交渉は現実問題として何が正当事由なのかの話し以前に転居先の契約費用や引越し費用をオーナー側で負担して処理することがほとんどです。

過去には法人契約している借主さんの社宅担当と交渉して大手法人の顧問弁護士さんに「お宅は借家法を知らないようだから教えてあげるよ」と素人扱いされ、売らないと困る状態の大家さんのために素人のフリをして我慢しながら低姿勢で明け渡しを完了させたこともありますし、建築計画が頓挫したマンションの立ち退きで最後の1部屋の明け渡しに関して、賃料の50か月分を請求してきた入居者側の弁護士先生と、直接話したがらない貸主さんとの間で伝言係をした思い出もあります。


そんな伝言係程度の仕事も最近の法令順守の徹底の観点から、弁護士さんや司法書士さんにお任せするように紹介する形を取っています。

ただ、揉めない感じで借主さんも納得する条件が出せれば、その部分の費用が浮くのでしょう・・・




Aさん 「あの古貸家2棟のままで買ってくれる人がいると良いんだけどね」

クマ 「ですよね、そう思って隣の大地主の〇〇さんに地続きだから買って欲しいと交渉したんですけど、検討した結果いらないって言われちゃったので更地にして売るのが妥当なんですよ」

N店長 「あの状態のまま購入してくれても、貸家の追い出しとか解体費用とかを買った側で見込む事になるので、その部分を売値から引き算されるのが現実ですけど、わざわざ苦労して買う人はいないですので、更地にして売却するのが現実的なんですよね」

Aさん 「なんか難しすぎて大変だから、お宅で何とかしてもらえませんか?」

クマ 「と、なると思ったので買取の説明資料を作ってきましたよ」



そんな形でジックリ説明させて頂きましたが、流石にうちのリスクも大きいので喜ぶような内容にはなっていません。

一週間くらい検討するとのことになりました。


ボカシが多くて申し訳ないですが、多分続きが出来る雰囲気です。



さて、本日は汚部屋が発覚してゴキブリ騒動になっていると管理課W君より報告があったので何らかの動きがあると思います。

かなり強烈らしいのですが、原因に関しては同情する部分もある珍しい変化球パターンです。


どうなりますかね・・・


ではまた明日


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