10日前に書いていた、法人契約の入居者さんが解雇されて引越ししてくれない案件。

借主(法人)      →解雇した社員のことなんか知らない! 賃貸借契約も解約したから無関係!
入居者(50代男性)→急に引越せと言われても無理、このまま住ませて欲しい。


IMG_3455との状態になっていました。

この件、管理課スタッフに全部対応してもらおうと自分は前面に出ないでアドバイスだけして勉強材料にしてみると良い教材になるかと思い様子見することしていた感じです。









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これがまた、文字にして整理して書くと「借主法人が知らない何て言ってる場合じゃなくて入居者さんと話を付けて明け渡しをしなきゃダメでしょ」となるのですが、開き直った強気の電話や、泣きそうな感じで情に訴える入居者さんからのお願いを聞かされる担当者としては、結構深刻な話となり、何が正しいのか頭の整理が出来なくなるものです。

最終的には、「明け渡しをして頂くまでは解約になりませんから!」と管理課スタッフが突き放したところ借主法人さんから「弁護士に相談する」何て言われた感じで平行線になっていました。

もっとも、こちらとしては保証会社も入っているので、解約予告が来たけど明け渡ししてくれない「解約不成立」と言う形で賃料が発生するだけで、仮に賃料の支払いを拒めば保証会社が督促することになるだけなのです。

なので、「なんだったら放置しても構わないんじゃないの」とアドバイスしていたのですが、うちの管理スタッフは真面目なのが多いので大変このことが気になっていたようでした。

で、先日入居者さんから「体調不良でしばらく入院することになった」と連絡があり部屋を退去されるのかと思ったら「引越しは出来ない」との宣言でした。


管理課Sさん 「これって明け渡し出来ないの確定ってことだよね・・・」

管理課W君 「入院までするくらいの人に無理言えないでしょ、会社は解約取消しするべきだよね」

Sさん 「いや、こないだの勢いだと、知ったこっちゃないとか言ってたから揉めるでしょ」

W君 「こう言うの内部的に解決して欲しいけど、解雇するくらいだから関係が悪いんだろうな」

クマ 「このまま放置すると月末に家賃の引き落としがあって文句言ってくるってのが見えるよね」

Sさん 「・・・法人に状況を伝えた方が良いってことですかね?」


クマ 「こっちは言うこと言ったんだし、平行線になると思うけど言ってあげた方が親切だよね」

Sさん 「どうしよう、結構エキサイトしてたから・・・」



次の一手をどのように打つか? 

考えて放置するなら問題の先延ばし、強気の反論を再度聞かされて平行線の状態で嫌な思いをするのもストレスです。

こう言う案件の対処こそ、理屈の力も心も鍛えられる生きた教材と言えるのでしょう。



W君 「ほんなら、自分が社長さんに電話してみるわ」(大分弁)

当事者には真剣な問題で対応が大変なのですが、客観的にみていると展開が面白いです。


大分県でバリバリの漁師だったW君が話す標準語は、驚くほど丁寧で優しい話し方を無理して発音している感じなので、恐らく関東の人には「何となく違和感」的な波長に感じて冷静になれるのかも知れません。


電話がやたらと早く終わりました。


W君 「社長さん、解約延長で了解だって」

Sさん 「うそ・・・ 凄く反発してたのに」

W君 「いや、まったく普通に礼儀正しい社長さんだったけど」



良いチームに恵まれて助かってます。


「どうしようか悩んだ時には行動することが正解」と言う事例で自分自身も勉強になりました。



ホントいろいろある仕事ですが、スタッフの成長に助けられながら仕事の幅を広げられれば嬉しいです。


ではまた明日


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