昨日の午後は、いろいろ関わっているオーナーさん宅へ年末の挨拶訪問してきました。

そのうちの一件は、今年の夏に怪しい案件の持ちかけがあった地主Aさんご夫妻宅なのですが、訪問した途端に「聞いてよ!」と奥様に大きな声を出されて迎えられました。



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夏にあった怪しい持ち掛けとは、Aさん(70代後半男性)の土地を3000万円で買うので土地上にある建物を壊して欲しいとの持ち掛けだったのですが、その建物は解体に800万円の見積もりが出ている大きな建物です。

Aさんとしては、建物を壊して300坪ある土地の固定資産税が上がることを心配して土地の売却が確定するまでは先行して壊さないようにしていたのですが、持ち掛けてきた買主候補は、Aさんに1000万円を預けるからそのお金で解体を行って欲しいと言う実に怪しい話しでした。

そこで、自分に相談が来て怪しさMAXなので断るように伝えたのですが、その際に案件を強烈に押し込んで来たのが地元で長年商売をされているBさん(70代後半男性)でした。

このBさん、何度か自分に電話を掛けてきて「話がまとまったらあんたに謝礼をするので手を引いて欲しい」的な話をしてきたので、「申し訳ないけど、謝礼もいらないしBさんとは一切お付き合いしません」と伝えてAさんにも「危険な人の話だから関わらないように」と釘を刺していました。

Bさんと初対面の時に「解体屋さんと一緒にビジネスをしている」と言ってたので、1000万円を先渡しして解体させて、解体屋さんから紹介料を受け取り、その後土地が売れれば仲間の不動産業者から紹介料をもらう予定で、土地が売れなければ、「話が変わったから」とか言ってAさんに預けた1000万円の返還を請求して解体屋さんもBさんも損しないカラクリだったのでしょう。

まぁ そのブローカー的商売のBさんはAさんの地元での古くからの知り合いとのことで、「危険な持ち掛けだから絶対に話に乗ったらダメです」程度しか言わなかったのですが・・・


クマ 「こんにちは、無沙汰しちゃいましたけど年末のご挨拶で伺いました」

奥様 「クマさん 聞いてよ 大変なことがあったのよ!」

クマ 「どうしたんです?」

ご主人 「Bさんの話しに乗らなくてホント良かったよ」

クマ 「やっぱり詐欺話でしたか?」

奥様 「違うのよ、Bさんつい先日亡くなったのよ」

クマ 「え・・・ そうだったんですか、何とも急な話ですね」


奥様 「それがね、Bさんうちだけじゃ無くて他の地主さんのところでも不動産屋みたいなことしてて半端になってる状態らしいのよ」

ご主人 「地元の人間だから信用して関わった人が結構いたんだと思うよ」



あまり具体的な内容は避けますが、初対面だった自分にも案件をたくさん流すから取引しようと持ち掛けるくらいだったので、かなり強引なビジネスを進めていたのでしょう。

80歳に近い年齢でもお金が欲しかったのか、本気で素晴らしいビジネスモデルと考えて生き甲斐的に頑張っていたのか不明ですが、強い執念を持った人だったのでしょう。

「Bさんの話に乗らなくて良かったよ」

今となっては弁解も言い訳も出来ないBさんが熱意ある立派な商売人だったのか?

危険なブローカーだったのか?

関わった人は判断が付くのでしょう・・・


IMG_3038人の寿命がいつ来るのかなどわかりませんので、今が人生の最後かも知れないと考えてみるってことも自分を客観的に見る機会として有意義なことかも知れませんね。


ご冥福をお祈りします。









ではまた明日


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