現在手掛けている古貸家2棟の立ち退き案件ですが、先月で買取の決済が終わりまして会社が所有者=貸主となりました。
今までは間に入っている管理会社としての範囲でしか対応出来ない状態でしたが、今後は当事者としての交渉が出来るようになりました。
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もちろん、追い出し活動をするために所有者になった訳では無く、不動産業者のビジネスとして転売を目的での購入なので、入居者さんとは円満に話を進めることを希望しています。
今回、古貸家の借家人は2世帯の6名。
引越し困難な世帯なのですが、各課題を解決して正常化するのが仕事だと思っています。
そのうちの1世帯は、自分と20年以上の付き合いがあるOさん(50代男性)で、現在80代のお父様と、40代の弟さんと3人暮らしです。
Oさん一家には、自分がお世話になっている社長さんが購入した戸建てに引越ししてもらうことが確定していて、現在引越し予定の貸家について床の歪みやバルコニーの安全性等、問題個所を修復中です。

何よりも、現在の全く手入れしていない貸家から比べたら大抵の物件がキレイに見えるってのが、やりやすいところなのですが、ネコちゃん1匹だけどうしても連れて行くとのことで、オーナーさんも妥協しているのがホント救いです。
そんな感じで安心していたところで、Oさんが会社に来ました。
Oさん 「あのさ、言いにくいんだけど弟から話聞いたかな?」
N店長 「ネコちゃんの里親探しが難航してるって話ですかね?」
クマ 「Oさんね、元々無断飼育に目をつぶっただけでなく自分が引越し先の大家さんに頼み込んで1匹だけOKもらったのって簡単な事じゃないんですよ、話が壊れたら引越し出来なくなるので、何とかしてもらわないと困りますね」
Oさん 「だよなぁ 俺も強く言ってるんだけど弟がどうしても連れて行きたいネコがいるって聞かないんだ」
クマ 「1匹で話をつけたんだから、後出しで2匹って言ったら約束が守れない入居者だってことで、入居断られるかも知れないですから」
N店長 「こないだ弟さんと話してネコちゃん見たけど、ホント可愛くて手放せないんだね」
Oさん 「そうなんだよ、家に籠ってる弟が連れて行くって泣いてお願いしてるんだ」
N店長 「建物解体した後は更地にして転売するので敷地で毎日餌付けするとか困るから・・・」
Oさん 「何とか2匹連れていけないかな?」
クマ 「困りますねぇ・・・ 後出しで話を変えるなんて業者としての立場が無いから」
Oさん 「弟の願いをかなえてあげて欲しいけど、もう少し里親探し頑張らせてみる」
Oさんが帰ったあとに、ネコも犬も好きで毎晩子ネコの動画を見ながら床に就くのが日課だと言うN店長が新貸家のオーナーである社長さんに別物件の館名変更の件で電話しました。
N店長 「ところで、例の古貸家の件ですが、どうしてもネコちゃん1匹追加で2匹飼いたいって入居者からお願いがあったんですけど、ダメですかね?」
多分、自分が交渉すると「話が違うので認めなくていいですから」とか言い出すと思ったのでしょう。
ネコちゃんも弟さんも可哀そうだとのお願いが通じて2匹飼育のOKをもらったのでした。
「今回の入居者が退去したら取り壊すから別にいいよ」との結論だったそうです。
「言ってることと違う」と言うことに拘っていた自分とは別次元で話が進んで良かったのかと思います・・・
さて、本日は連休明けで朝から来店もありバタバタになりそうな雰囲気です。
ではまた明日

ホッとしていいやら、ナンジャこりゃと思ったり。