昨日は相続による売却相談で、元匿名のお客様(60代女性 Aさん)がご来店されて対応しました。
Aさんは何社か他の不動産会社を匿名電話で当たって、「そんな物件は扱えません」と言われたり、遠回しに嫌がっている様子が伝わったので、一番長い時間電話で話を聞いてくれた自分のところを選んでくれたそうです。
一番酷い断り方した不動産会社は、物件のスペックを伝えた途端に「そんな物件は国に寄付すれば良いんですよ」と返されたそうです。
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Aさん 「お宅様が一番真面目に話を聞いてくれたのですが、もし売れない不動産なら国に寄付することも考えますので」
クマ 「いやいや、国とか市とか余程良い土地で無いと引き取ってくれませんので」
Aさん 「え〜 そんな・・・ 固定資産税とか雑草が伸びるとか放火の心配とか困るじゃないですか!」
クマ 「固定資産税払わない上に雑草の手入れしてねって市役所に言ったら受けないですよね」
Aさん 「・・・それもそうよね。 じゃぁ売ってもらわないと困っちゃう感じね」
(追記)令和5年4月27日から相続土地国庫帰属制度が施行予定ですが、家屋解体や管理費10年分負担等々、簡単ではなさそうです。
いろいろ、周辺相場から推定した査定額をお伝えしましたが、ご自分でも価値が無いと思っていらっしゃった様子であまり驚かれなかったです。
クマ 「築40年超えている木造なので、建物が荒れていたらこの査定額から解体代引く感じです」
Aさん 「そうですか・・・ 不動産の扱いじゃないみたいですね」
クマ 「まぁ この後、室内確認させて頂いて、普通に住めるのであれば中古住宅として買ってくれる人がいるかも知れませんけど、それなりの金額になるでしょうね」
と、言う話をした後に、車で現地へ行って来ました。
話には聞いていましたが、室内は直前までお住まいだったこともあり普通に使えますが、元所有者さんの家財道具が満載。
お庭の草も結構な伸び具合であと1か月もすればお隣から苦情が来そうな感じでした。
最寄り駅から徒歩20分なのですが、駐車場が無いのが弱点の一つ。
徒歩5分の場所にスーパーがあるのが救い・・・
クマ 「少なくともこの室内の荷物を撤去しないと売りに出せませんので、解体の見積もりと同時に荷物撤去したらいくら掛かるか見積もっておきますよ」
Aさん 「わかりました、一応他の兄弟(相続人)に私から報告するので見積もり出たら教えて下さい」
そんな感じで、対応したのですが、正直言って他の不動産業者が嫌がった通り、仲介手数料の面では良い案件ではありません。
しかしながら、今後空家の増加が見込まれるエリアで活動していく以上、ノウハウを習得して何らかのビジネスに繋げるヒントになるかも知れない案件です。
手数料が安いと言っても、4年前の国交省の告示で売主側から頂ける手数料上限が400万円以下の物件なら18万円まで頂いてOKとの話もありましたので、割り切って別のジャンルだと考えて数をこなすとか、買取系で対応して行けばビジネス的に成り立つかも知れませんね。
・・・
まぁ いろんな方向にアンテナ立ててチャレンジするのは悪く無いことでしょう。
この件、他の相続人さんと話が付いてから活動することになると思うので、その際は報告させて頂きます。
ではまた明日