この仕事、突発的に発生する対応と言うのがたまにあります。

日常的ではなく、たまにあるから突発的と言うのかも知れませんが、急いで判断しないといけない場面と言うのは嫌なものです・・・




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突発的な対応案件は、
管理しているファミリータイプの賃貸マンション入居者さんからの直電が管理課W君の携帯へ入ったことから始まりました。

休暇を取っていた管理課W君は、入居者さんの指摘を確認するために現地へ向かうそうなのですが、現地の取付業者さんから早急に判断を頂きたいと言われているとのこと。

W君 「〇〇マンションの入居者さん、共用廊下側にエアコン室外機の取り付け工事してるんですけど、工事業者さんに取りつけられないって言われて困ってる状態なんです」

クマ 「マンションの共用廊下側は、天井に吊り下げる決まりになってるんだけど、吊り下げが出来ないってこと?」

W君 「はい、取付業者さんから天井の金具に異常があるので落下するって言われたそうで廊下部分に置いて良いかと判断求められています」

クマ 「え〜 そんなことあるのかな・・・ 取付けるの自信無いとか一人で大変だからやりたくないって話じゃないの?」

W君 「現地で待たせている状態なんですけど、本当に落下するってことなら吊り下げは無理ですよね?」

クマ 「そうだけどさ、確認してからじゃダメなのかな? 消防法の決まりとかあったと思うから」

W君 「工事業者さん、早く判断して欲しいって言ってますので、たぶん別の現場行きたいんだと思います」


クマ 「ホントに金具に問題あるのか疑問なのと、廊下通路に置いて確か70センチだか避難通路が確保出来ていないと別の問題になると思うんだよ」

W君 「いや〜 業者さんの話からすると躯体で固定してある受け側が動いてるって言うので間違いなく異常な状態かと思います」

クマ 「わかった、吊り下げ金具の修理が終わるまで一時的に床置きOKする。現地見たら通路の幅が何センチあるか測って来て」


0530と、言う事でやむを得ず例外的対応をOKしたのですが、W君が現地確認したところ、4本ある吊り下げ用金具の1か所が下がっていて動いてしまう状態でアンカーごとやり直さないとダメな状態でした。

他の3本が、がっちり躯体の中に入って固定されているので異常な状態なのでしょう。








IMG_5896この物件、数年前まで自主管理だったので過去に廊下側の吊り下げ金具を使っていた等不明なのですが、なぜか1か所だけキャップも無くなっていたことから、元の入居者さんが退去した際に壊れたのかも知れません。

何れにしても天井吊り下げをしたら3か所で固定する状態になってしまうので危険な状態なのでしょう。









IMG_5900廊下の幅も確認したところ、1.2mの廊下幅が法律的な要件で当然ながらそのように建築設計されていましたが、室外機などを置いたとしても最低の最低で60センチ幅でスペースが無いといけない感じ(根拠条文がいまいちでしたのでもし違っていたら教えて下さい)でした。

測ってみたところ80センチ以上あったので大丈夫なのでしょうけど通路が狭くなったのは良いものではありませんね。







ここら辺、物件オーナーさんに状況を伝えたところ、「下置きで良いんじゃないの?」とのご意見でしたが、他の入居者さんには吊り下げをお願いしている手前、管理会社的には気まずい感じになるものです・・・

(追記) 本件、管轄の消防署へ確認したところ、概ね1mは確保して欲しいとのことでした。
根拠条文は無いそうですが、車椅子が通れるくらいは確保するべきとのことです。
今回の落下する恐れがあるのは更にダメなので、修復措置をしたら速やかに天井吊り下げする対応となります。




ほんと突発的に「問題です」と、クイズのようなお題を出されるって言うのが変わった仕事ですが、30秒で答えろと言われているような出題は勘弁ですね。



ではまた明日


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