↑     ↑     ↑
600フォロワー突破ありがとうございます!


つづき物になってしまった、高齢者問題の典型案件

いよいよ終わりが見えてきました。


人気ブログランキング
クリックして頂けると票が入る仕組みのランキングです。
更新の励みになりますのでよろしくお願い致します!


20年前に当社の仲介で自主管理大家さんのアパートに入居したAさん(80代男性)。

当時の契約書を見ると入居当時は50代後半で、お勤めもされていました。

8af40254しばらくは何の問題も無く住まわれていましたが、8年前にボヤ騒動を起こした際に汚部屋が発覚

その時は、Aさんの更新契約を任されているだけの関係だったので、大家さんに対して汚部屋の対処方法をお伝えして「しっかりAさんに指導します」とのことで手を引いていました。






が、汚部屋入居者さんが指導で直ると言うのはレアケースですので、いつか問題が再発すると思っていました。

その後、目が不自由になってしまったAさんが度々当社にヘルプを求めてくることから、社会福祉協議会さんへ通報

以後、いろいろヘルプが続いた後に拒んでいた病院に連れて行くことに成功したのですが、視力低下だけでなくその他の病気も発覚

自分としては、アパートで孤独死する可能性が高いと思い大家さんと相談の上Aさんに施設への転居をお願いしていた形です。

当初、「施設なんて地獄だ」と拒否していたAさんでしたが、歩けない程に病状が悪化し、これまた社会福祉協議会さんのヘルプで入院してもらうことが出来ました。

現在は一通りの治療が終わり、いつでも退院して施設へ入れる状態になりAさん自身も「病院に来て身ぎれいになれて快適だ」と喜んでいるそうです。

そのような段階になったので、自分としては汚部屋のゴミ撤去と、明け渡しをするべく撤去代と原状回復費用の見積もりを完了させていました。

汚部屋の明け渡しに関して、自分は経験数がかなり多い方だと思いますが、「貴重品や必要な物を自分で持ち出して下さい」と伝えて、動産の所有権放棄の確認書を作成し、残置物を全撤去するパターンとなります。

まぁ ほとんどの汚部屋では財布と普段着ている衣類程度を持ち出して全撤去するようになるので、荷物が減ったと実感することはありません。

で、昨日はこの段階での貴重品探しの対応を入院中のAさんから依頼されました。

「あとのことは社協さんと不動産屋のクマちゃんに任せる」

と、言っていたそうですが、不動産屋としては物を捨てるとか明け渡しを確定させるなんて場面に神経を使うものです。

PXL_20230307_020942918部屋の汚部屋レベルは積ゴミ30cm程度なので初級クラスかと思いますが、トイレ系の加点が著しいので、自分は上級汚部屋の認定をしました。

社会福祉協議会さんの担当さん2名+自分の計3名で貴重品探しを開始。

しっかり雨戸を閉めていて電気が切られていたので長靴を履いた自分が窓を開けに部屋の奥まで行きました。




Aさんが病院に入院したのが1月初旬なので2か月ほどの空室期間。

真っ暗な部屋で気をつけないといけない筆頭はクモの巣です。

作業服を着ていたので、服に付く程度なら我慢できますが、顔面で受け止めてしまうショックは大きく一気に仕事する気が失せます・・・

真っ暗な部屋ではクモの巣があるものだと思って必ず手でクモの巣払いをするべきと言うのが今回の教訓になりました


担当さん 「Aさん、クマさんの会社が出した賃貸借契約書が貴重品だと言ってましたよ」

クマ 「え? そんなのうちにも控えがあるし、大家さんも持ってますから貴重品じゃないですね」

担当さん 「そうなんですか・・・ あとは壊れたガラケーが貴重品だって言ってましたけど見つかりました」

クマ 「それだけ? もっといろいろありそうだけど、ちょっと深いところ見ておきましょうか」


と、言って部屋の奥にあったテーブルの上にある書類の山を確認したところ、平成20年頃の地層でした。

Aさんは元銀行員で退職後に都内でボランティア活動していたと聞いていましたので、その時代の資料なのでしょう。

熱心にボランティア活動をしていたようで会計報告書をAさんがまとめていた様子です。



PXL_20230307_021634698 (1)ゴミを捨てる習慣さえあれば良かったのにと思いながら更に深い地層に手を入れたところ・・・

むき出しのツマヨウジが指に刺さって軽く出血

自分、軍手をして作業していましたが、クモの巣以上に戦意喪失しました・・・







結局のところ、Aさんが言っていたガラケーを救出したことで目的は達成。

その他、1万円札を筆頭に小銭多数を回収して任務完了としました。

一応、うちが頼んでいる残置物撤去業者さんは現金が出てきた場合、きちんと引渡してくれるので撤去日には更に発掘されることでしょう。


その後、Aさんに対する原状回復請求をどこまで行うのか大家さんと打ち合わせ。

20年前に預け入れた敷金と、12月に追加で預かったゴミ撤去費用があるのですが、Aさんの資産状況も今回の入院でかなり厳しい状態と聞いています。

悩ましいところですが、もし今回行政(うちの市の窓口は社会福祉協議会さん)の力を借りなかったら今頃部屋でお亡くなりになっていた可能性が高い訳でして、追加で預かった撤去費用以上に安全な施設へ引越して頂けたことがAさんにも大家さんも良かった話であると自分は思っています。

そこら辺、大家さんの気持ちを書面にしてAさんに伝えてOKの書面を頂ければ今回の任務完了となりますので、今週中には結論が出ることでしょう。

どうなりますかね・・・


さて、本日は定休日です。


今日はなかなかエンジンが掛からなかったセミナー資料作成に専念する日にしようと思っています。

今回新作として福祉系や行政系との連携案件対応で1項目作り上げたいと思っています。


ではまた明日


br_banner_tsubame←不動産系ブログの最新更新情報です。
次のブログへはツバメ君をクリック!
 


Google AdSense