昨日は管理している倉庫物件が雨漏りした件で営業課N課長と地主さんのお宅を訪問してきました。
今まで窓口だったご主人様が昨年12月にご逝去されたことで、奥様(70代)が賃貸経営全般を引継いだのですが、今回は結構な大きさの屋根の修理なので、それなりの修理費用が掛かります。
全てご主人様にお任せだったと思いますので、「こんなに高いんですか!」と驚かれるパターンになりそうな予感がしていました。
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「この部屋は冷えるから隣の部屋にしましょう」
古くからの地主さんのお宅は大きな和室の続き間がある感じで20帖近くある空間は暖房効率が悪いのでしょう。
通されたお部屋は4帖半くらいなのでファンヒーターで温めると温室状態になる感じでした。
一通り、N課長が屋根の写真を元に奥様へ屋根が重症であることを説明。
今現在は見積もりを取った業者さんに仮の補修で何とかしてもらっている状況で、借主の法人さんには漏れる可能性がある場所からの荷物移動をお願いしている状態です。
奥様 「そうなんですか、借主さんに迷惑掛けているなら直さないといけないですよね」
N課長 「はい、お見積を取らせて頂いたのですが、劣化が著しいのと面積が広いので結構な費用が掛かる感じです」
この地主さんは、倉庫の他にもアパートを数棟所有されていて、それなりに修理をして来たかと思います。
亡くなったご主人様と一緒に賃貸経営に携わっていた場合は判断が早いと思いますが、全くノータッチの場合は、普段の日用品買い物でのお金の単位が基準になるので「そんなに高いんですか!」と言われてしまうのが定番な感じです。
N課長 「こんな状態で30年以上良く持っていたって感じですので大掛かりに修復されることをおススメします」
奥様 「そうですよね・・・ もう古いから取り壊すか売っちゃった方が良かったのよね」
クマ 「結構稼いでいる建物ですので、きちんとメンテナンスすればしばらく収益が上がりますよ」
N課長 「で、こちらがお見積りになります」
奥様 「え〜 高いんですねぇ・・・ でもやらないとダメなのでしょうからやりますけど、息子がいる時にもう一度説明してもらえますか?」
N課長 「はい、自分達も良くご理解頂いてからの方が良いと思ってますので、息子さんとお会いさせて頂ければと思います」
大きな倉庫物件なので施工面積が広く、金額も高くなりますが、賃料収入で言えば約半年分。
確かに安い訳ではありませんが、普段不動産に絡まない人から見たら驚く金額でもあるのでしょう。
賃貸経営の承継時にはそこら辺に配慮しないと「とんでもない金額を請求する業者」と見られて不審がられてしまう種をまいてしまうことになる場面なのだと、過去の経験から思っています。
その後は、雑談タイム。
奥様はご主人様がお亡くなりになってから初めて銀行口座を作ったとのことなので、税理士さんとの打ち合わせ等で苦労されている様子が良くわかりました。
結局、息子様とは本日お会いすることが出来ることになりましたので、息子様もノータッチであったことを踏まえてじっくり説明させて頂こうと思っています。
頑張って賃貸経営されている方がご主人さん1人である場合など、承継する人がノータッチの方だと相当な苦労が出てくることもあるものです。
そこら辺、お元気なうちから後継者を決めて情報共有された方が宜しいかと思いますが、メリットばかり強調すると予定通りいかない場合にガッカリされるし、リスクばかり強調すると怖くなって関わりたくなくなる感じってのが何事にも共通する承継の難しさなのでしょう。
「悪い事ばかりじゃないよ」程度の伝え方が良いのでしょうかね
ではまた明日