賃貸管理クレーム日記

2005年より続いている賃貸管理担当者による日記です。 賃貸管理の他に売買、相続案件の対処等々いろいろ経験中。 人間ドラマ連続のブログ記事には同じような状況の方も多くいらっしゃることでしょう。 日記の枠を超えた考えさせられる物語を毎日更新でお届けしています。

2013年06月

長生き・・・

きのうは7月末までにご自宅を明け渡さないといけないBさん(75歳 女性)の新居探しをしてきました。


買主は売買代金を払い売主は物件を明け渡す。


a736495cすごく単純な話しですが、55年間住んでいた家は増築を繰り返して160平米超の大きさとなり、大量の荷物があります。

物に関しては大金払って業者さんに撤去依頼する予定ですが、高齢で独り暮らしのBさん自身の引越は難易度が高いです。





6月中に新居を決定するのが、自分の中のスケジュールですのでBさん宅を訪問する度に賃貸物件の資料を持参して絞り込んで行きました。


Bさんには老人ホームに入所しているお母様(Aさん 99歳)がいて、週に2回くらい市内にある施設へタクシーで通っています。


一番最初に聞いていた希望は施設に通いやすい現在住んでいる市内であること。


最低限の荷物を持っていくとの話でしたが、ご先祖様系の物品、絶対に捨てたくない高級タンス、ベット等、持っていくものをリストアップしてもらうと2DKでは無理な事がわかったので、3DK以上で物件をピックアップ。


市内の賃貸相場が、8万円くらいなのですが、Bさんの年金や生活費を考えるとかなり貯蓄を切り崩して生活しなければ苦しい計算となります。

しかも、民間のアパートだと「高齢者歓迎」のところしか入居できる可能性が低いです。

それでも賃料が相場より高かったり、バス便も無い古戸建だったりします。

賃料と、高齢者OKで言えば市営住宅が一番安かったのですが、空きが回ってくるのに数年かかるかも知れないと言われてしまいました。



クマ  「Bさんの年金から計算すると家賃8万円は厳しいですよ」


Bさん  「どうせすぐ死んじゃいそうだから貯金切り崩すよ」


クマ  「5年も経つと貯金が無くなりますよ」


Bさん  「あらぁ 80歳くらいまでは生きてる気がするから困るわねぇ」


クマ  「お母さん長生きしてるんだからBさんも100歳まで元気な可能性ありますね」


Bさん  「じゃぁクマさん言ってる家賃の安いところにするしかないねぇ」



そんな感じで、お母様の施設に電車で通える場所で賃料の安い東京と反対方向へ電車で30分の場所にあるUR(旧公団)の3Kの物件を案内することになりました。

「駅から1分!」が、この団地の売りなのですが、「敷地入口まで1分」なだけで、案内した物件は駅から徒歩15分くらいかかります。

まぁ大きな分譲地とかマンションなんかでは良くある話ですね


写真 1 (2)まず、電話で案内のアポを取って、物件を管轄する案内センターに鍵を取りに行きます。

「窓を開けたら閉めて」とか「ブレーカー上げないで」とか「トイレ使わないで」とか一通り説明受けて案内開始。





正直、Bさんは今まで戸建暮らしが長いので、借家暮らしにかなり不安があります。

自分としてはエレベータ無しの物件なので1階がオススメだったのですが、お友達から「絶対に1階はやめたほうがいい」と言われたらしくて、「2階限定」となってしまいました。


運良く1室だけ2階が空いてました。


写真 4「階段が登れなくなったら施設の世話になるからいいのよ」

その通りなのでしょうね。

自分、焦らせるのは好きじゃないのでBさんがどんな反応をするか様子見してました。










写真 5「畳が多くてすごくいい感じよ」

6帖・4.5帖・3帖の和室3室タイプが気に入ってくれました。

「押入れも多いし和室が一番よ」





何か、リフォーム提案の定番が「洋室化」的な流れの中で、畳屋さんが喜ぶ場面に立会えました


風呂もシャワー&追い焚き付きだし台所もお湯が出る。

こんな事でも感動してくれる事に感動です


今のご自宅が築55年の木造ですのでリフォームしてある築40年の物件が輝いて見えたのだと思います。


さっそく案内センターへ戻って予約手続き。


契約までにあと2回ほど大きな支社に行かないといけないそうですが、とりあえず1歩前進です。


Bさん、軽く決めてくれたような感じがしますが、長年住み慣れた地域を離れて知らない場所で初めての賃貸住まいですので心の中では大きな決心をされたのだと思います。


7月末の決済完了まで気が抜けませんが引き続き頑張ります!



さて、本日は仕事の後に物件が満室になったオーナーさんから食事に誘われています。

明日、定休日なので飲み過ぎ注意ですね

背中押せます?

賃貸管理の仕事をしていると感じますが、プラスの仕事とマイナスの仕事があります。

別の仕事でも同じかも知れませんが、問題が発生して解決しても普通の状態に戻るだけの案件は、あんまり嬉しくないです。

やはり解決して新しい道が開けるタイプの方が嬉しいのですが、都合よくいかないのがこの仕事の特徴です。


きのうチラッと書いたサブリース物語で動きがありました。

約1時間程話し合いをしてきて、こちらの言いたいことは伝わったと思います。

次にどう出てくるか?


続きものにならない結末を期待したいところです。



写真 (57)重たい話し合いの直後に一棟物RCマンションの外壁の色決め会議に参加。

オーナーさん、娘さん、お孫さん入れて3世代で最終の色決めです。

やはり前向きで明るい話はいいものですね。





若いお孫さんの意見も加わり、色が絞れてきたのですが決定までいきません。


微妙な雰囲気の差で迷っている時にはポンと背中を押すのも業者としての役割かと思うのですが、どうも色とかデザイン系は自分の感覚が人と違っている事が多いので一緒になって迷ってしまいます


業者の社長さんにも同席してもらったのですが、けっこうハッキリ物を言うタイプですので意見を言ってもらいました。


お孫さん  「私、このチョコレート色っぽい茶色が好き」

社長  「いいですねぇ でも色が濃すぎて夜見たら真っ黒に見えますよ」

お孫さん  「そっか〜 もう少し薄いほうがいいかな」


結局、話がまとまらず火曜日までに結論を出して頂くことになりました。

外壁を塗ったら20年位は同じ色で行く訳ですので納得するまで決めて頂ければと思います。


「夜見たら真っ黒に見えます」って考えてみると普通の話のような気がしますが・・・




さて、本日(17日)は大きなイベントがあります。


先日、売買契約を締結した売主Bさん(75歳 女性)の新居探しでUR(旧公団)賃貸の物件を案内してきます。


高齢者でも入居が可能な民間の賃貸もピックアップしましたが、予算が合わず、結果として駅から近い場所にあるURの3Kの物件が最終候補となりました。

実際に部屋を見て、周辺環境なんかも確認して問題がなければ予約してこようと思ってます。

こちらは、7月末までに引越さないと自宅の決済ができなくなってしまうので、迷ってたら背中をポンと押させて頂きます


ではまた

サブリース物語

「◯◯年一括借り上げ」とか最近は良いイメージ無いですね。


2年で見直し入って賃料の見直しに応じないならやめちゃいますとか借り上げた会社が無くなっちゃうとか・・・


いろいろな事例があるのは確かで、結果としてオーナー的に良かったのか業者的に良かったのか、見る角度によって違ってくるものです。


オーナーとしては物件が空室だらけでも一定額の賃料が払われ、業者としては、借り上げ額より高く貸せた部分が儲けとなる。


自分も借り上げの提案をする側なので、うまく行った事例と損した事例の両方の経験があります。


業者としてやっているのに損をするって事はオーナーさんにメリットがあったと言う事ですが、地元中心でやっているので割り切った事はできませんから難易度が高いんです。



で、この話と種類が同じなのに趣旨が違うことを実行しようとしているテナントさんがいます。


某店舗の借主さんが、貸主に無断でサブリースしたとの情報が入ってきました。


大昔には、スナックとか風俗店などで良く有った話なのかも知れませんが、今時は契約書に転貸禁止に条項がしっかり入ってます。

物件のオーナーさんが「家賃さえ入れば誰でもいい」なんて考えであれば、新たな借主と契約を結び直すとか考えられなくもないですが、そんなつもりが無ければ怪しい話を認める訳にはいきません。


きのうは、その店舗のオーナーさんと打合せしてきました。


話し的に簡単で無さそうな様子を感じ、場合によっては変な方向へ行きそうな案件です。


「筋を通せと筋を通さないのに言ってくる」ような雰囲気があり、そう言うモードに切り替えようと思ってます。


fa6f6f8e裏をかかれるのが嫌なので遠回しに書きますが、よろしくない感じの物語が始まりました。









自分、今まで結構経験してきたつもりですが、普段からテクニックを磨いている人たちの対応は単純じゃないです。


「言葉」「雰囲気」「我慢比べ」の段階を経て法的手続きに入ると思います。

余計な事を言わず、話を聞かず雰囲気に飲まれず淡々とこなしたいところです。


「余計な一言を待っている」


これは、向こう側の常套手段ではありますが、実はこちらも待っていたりする訳です。


このブログを始めた初日に書いた「何事も経験」が、自分の考え方の基本ですので経験値UPさせてもらおうと思ってます。


とは言え結構仕事が忙しいので早く終わらせたいところですよ


多分、この件の真っ最中はブログで触れなくなると思うので何となくブログに身が入ってなかったら察して下さい



ではまた

ベテランすぎ?

きのうは埼玉の東から西へ結構な距離を車で移動しました。

自分、埼玉に住んで20年近く経ちますが、生まれ育った千葉県だと、運転免許を取った直後くらいにドライブしまくった時期があり土地勘があるのですが、埼玉は行ったことない地域がたくさんあります。

特に、普段使っている電車の沿線と違う場所は何となく地名を知っている程度ですので時間に余裕があれば観光気分になるものです。


で、きのうの移動の目的は先日売買契約を締結した75歳Bさんの建物相続登記を司法書士の先生への委任です。

事前に説明されたBさん関係者の戸籍謄本や印鑑証明等を届けに行きました。


Bさんが住んでいる建物は昭和30年代に建てられて、昭和の時代に亡くなったBさんのお父様名義になっています。

土地に対しては遺産分割協議に基いて相続登記を行なっていましたが、建物は相続登記をしていませんでした。


先月の終わりに売買契約が済み、7月末までに決済を行うにあたって、建物を取り壊す滅失登記に協力すればいいと考えていましたが、買主さんの都合で取り壊し時期が未定となったので、建物も所有権移転登記をしないといけなくなりました。


となると昭和の時代のままの登記では所有権移転ができないので今更ながら遺産分割協議書を作成して名義を変えることにしたのです。


ここからは登場人物が多くてすみません


お父様は昭和50年代に亡くなられていて当時の相続人はBさんとBさんの母親Aさん(99歳)、そしてBさんの弟(a)さんとBさんの弟(b)さん。

そして今から10年ちょっと前に弟(a)さんが亡くなり、奥様のCさん(60代)が弟(a)さんの土地持分を相続。

昨年弟(b)さんが亡くなられてしまい結構な複雑さとなってしまいました。


今回の建物に関しては、本来であればBさんのお父様の配偶者であるAさん(99歳)と子供のBさん、そして亡くなられたBさんの弟(a・b)さんが相続するのですが、取り決めが無ければ弟(a)さんは奥様のCさんに相続するのでは無くその下の代の弟(a)さんの息子さんと娘さんに相続となります。



こんな感じで相続登記しないで時間が経過すると複雑になってしまいますが、今回は新たに遺産分割協議書を作成して土地の持分と同じ内容で建物の相続登記を行うことにしました。


BlogPaintで、昭和の時代に土地の登記をした司法書士の先生が、事情を良く知っているとのBさんの勧めで携わった司法書士の先生へ当時の遺産分割協議書を送り、必要書類を教えてもらって届けたのでした。

この先生、昭和の時代に関わっていただけあって、見た感じBさんより年上のような感じがします

まぁ大ベテランなのだと思いますので心配はしていませんが・・・





以前、別の案件で契約して決済までの間に共有者が亡くなったことがあったのですが、その経験から書類も分割協議の内容も整っていれば2週間もあれば相続登記が終わると思っていました。


クマ  「これで言われた書類全部揃ったので今月中で終わりますかね?」


先生  「う〜ん 何があるかわからないので1ヶ月くらい見てちょうだいよ」


クマ  「前回の協議書も戸籍も印鑑証明も全部揃えたし問題になりそうな事がありますか?」


先生  「見落としがあったり間違えがあるかも知れないよ」


クマ  「法務局がですか?」


先生  「相続は大変だから何があるかわからないものだよ



何だか、手続きの問題ではなく見落としとか気にされてましたが・・・



先生  「ところで、今日はずいぶん遠いとこから来たんですね」


クマ  「はい、渋滞してたんで1時間半もかかりましたよ」


先生  「同じ埼玉でも東の方は昔1度行った事があるけど凄いとこだよね」


クマ  「どんな感じで凄いですか?」


先生  「電車が1時間に2本しか無いから決済に遅刻した事があったんだよ」


クマ  「え〜 今時は10分に1本は電車ありますよ」


先生  「そうなんだ、なんか田舎のイメージしか無いよ」



先生はいつの時代の事を言われているのでしょうか・・・


なんか今回登場人物の平均年齢が高すぎて、高齢化社会を感じますが廃業せずに現役でお仕事されているのですから大ベテランなのだと思って安心してお任せしたいと思います。




さて本日(15日)の関東地方は大雨になりそうだとの情報があります。

また雨漏りのシーズンになっちゃった感じですね。

被害が発生しないことを祈ります。


ではまた
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あやちゃん先生と対談させて頂きました。


株式会社シー・エフ・ネッツ
不動産投資のCFネッツ
Profile
クマ
不動産販売会社で7年間マンション・一戸建販売を経験。
その後、賃貸管理が中心の不動産会社にて10年間クレーム対処担当者として経験を積みました。
平成18年10月16日より株式会社シーエフネッツに転職。
平成18年12月1日〜平成19年5月31日まで株式会社月極倶楽部に勤務してサブリース・マンスリーマンション運営業務を行う。
平成19年6月1日〜8月31日まで。
オーナーズエージェントオペレーションセンターにて全国区でクレーム受付業務を行う。
平成19年9月1日よりシーエフネッツ本店勤務
プロパティマネジメント事業部元マネージャー
平成21年12月1日より埼玉県久喜市シーエフネッツ加盟店ベルデホーム株式会社 勤務
令和5年4月 代表取締役就任
(保有資格)
特定行政書士 
全米不動産管理協会認定
CPM(不動産経営管理士)
マンション管理士
公認 不動産コンサルティングマスター
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
管理業務主任者試験合格(未更新)
上級相続支援コンサルタント
相続対策専門士
2級FP技能士・AFP
第四級アマチュア無線技士
第三級陸上特殊無線技士
第二種電気工事士
二等無人航空機操縦士

IREM JAPAN 会員
日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員

本名:熊切伸英


取材履歴
(平成20年11月)
フジテレビ カスペ「お客様は王様かよ」に「賃貸クレーム担当者密着」で約17分出演。
(平成21年2月)
テレビ朝日 「スーパーモーニング」に「クレーム担当者密着」で約13分出演
(平成21年4月)
テレビ朝日 「スーパーモーニング」に上下階騒音トラブルのインタビュー出演
(平成21年5月)
テレビ朝日 「スーパーJチャンネル」「薄型テレビ購入者密着取材」で約5分間出演
(平成22年2月)
日本テレビ 「NEWSリアルタイム」「クレーム担当者密着」で約15分間出演

出版関係

平成22年4月から平成23年3月まで「月刊満室経営新聞」連載
平成22年10月「助けてクマさん!賃貸トラブル即応マニュアル」出版
平成23年5月より平成24年5月まで「週刊住宅」連載
平成30年2月「帰ってきた 助けてクマさん!賃貸トラブル即応マニュアル」出版
連絡先
kumakiri324@gmail.com