賃貸管理クレーム日記

2005年より続いている賃貸管理担当者による日記です。 賃貸管理の他に売買、相続案件の対処等々いろいろ経験中。 人間ドラマ連続のブログ記事には同じような状況の方も多くいらっしゃることでしょう。 日記の枠を超えた考えさせられる物語を毎日更新でお届けしています。

2015年02月

声の雰囲気

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昨日からノドの調子が悪くて渋い声になってます・・・

渋い声と言うか低い声と言うのは暗い感じだったり怒っているような雰囲気を出してしまいます。

特に電話だと表情も見えませんから「感じ悪い人」になってしまうのが辛いところです。

そんな時に以前売買した土地の件で某市の水道課さんより確認の電話がありました。

職員  「○○町○丁目の土地なんですけど建物が無くなってますよね?」

クマ  「解体して土地を当社が売却しました」

職員  「メーターの方が休止扱いだったのですがどうなってますか?」

クマ  「申請を水道業者さんで行っているはずですけど・・・」

職員  「メーター4個中1個だけ名義変更されてますね」

クマ  「いや、そこはメーター1個しか無かったですよ」

職員  「いえ、4個あったんです」

クマ  「そんなこと無いと思いますけど・・・」



こんなやりとりをガラ声のピークでやって、水道課さんの方で「間違いかも知れないので再度調査します」と言われて電話が切れました。


何だか凄くイメージの悪い感じを電話で醸し出してしまったような気がします・・・

IMG_9214別件の調査もあるので、直接水道課へ訪問してきました。

電話だと、低い声の不動産業者ですが、直接会うと全然威圧感の無いタイプなので、職員さんも話しやすいと思います。




職員  「この給水管埋設図面だと4つのメーターが表記されてるんです」

クマ  「えっ この場所ですか・・・ 」



何か、初回の連絡時に「御社で取引された土地」との前置きがあったので、所有して売却した分譲地と勘違いしていましたが、考えてみたら同じ町内で仲介した土地の事をすっかり忘れていました。

クマ  「ゴメンナサイ、なんか話が合わないと思ったら同じ町内の所有してた物件と間違えてましたよ」

職員  「番地まで伝えて無かったですね・・・」


結局、仲介した際に建物(4世帯のアパート)を解体したのですが、水道に関しては休止届しか出ていなくて、土地の買主にメーターの名義替えを1台分だけやって残りが何もしていない状態だったのです・・・

何とも場所の勘違いとは言え、こちらの不手際ですので電話で平行線にしなくて良かったです。

一昔前は、役所の職員さんの方が威張っている感じでしたが、今時は丁寧な職員さんが多いです。

ノドがやられた時には変な雰囲気が出てしまうので気をつけたいものですね。


さて、本日は午後から土地活用の打ち合わせで電車に乗ってオーナーさん宅に訪問してきます。

いろいろ資料を作りましたが、どうなるでしょうかね。

ではまた明日



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あれから5年・・・

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この度、古アパート2棟を取り壊しすることになりました。

駅から5分の場所にある240坪の敷地にアパートが3棟建っていますが、1号棟と2号棟が昭和53年の築で、3号棟が昭和58年築です。

このうち、1号棟に関しては自分が5年前に滞納者を追い出して全空となっていました。

6a6e6f025年前には、「全空にしたら取り壊して活用方法を考える」との話しだったのですが、2号棟の入居者さんの自然減を待って2棟同時に壊そうと言うことになり、先日やっと最後の入居者さんを退去させて1号棟・2号棟の解体をする事になりました。




2号棟の方は、最後の1部屋になったところで老朽化による更新拒絶を行い管理課S君が調整役で数日前に引越しが完了しました。

これで、5年前に決めた通りの2棟全空状態です。

こうなったら昭和58年築の3号棟も取り壊したくなりますが、3号棟に関しては大規模リフォームをした事で現在も4名ほど入居しているので、現状での稼働を継続する方向です。

何とも最初に話が持ち上がってから5年経ってしまいましたが、繋がって良かったです。

気が長い話しだったのですが、ブログをやっているお陰でここ10年間は記録が残っています。

「新たな物語が始まるまで5年かかった」 何てのはブログで記録していたからならではの感覚なのでしょう。

日記型のブログですが、続けていて良かったと実感します。

引き続き、生まれてくる物語を記録して行きたいと思いますが、過去の記事と繋がるってのも自分的には嬉しいものです。


さて、本日は現地調査や役所調査、資料まとめをやる予定ですが、夜は社長から「必ず参加するように」と言われたセミナーに行ってきます。

自分、不動産実務系以外のセミナーを聞くことが滅多にないのですが、どんなものでしょうかね・・・

ではまた明日



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暗いと不平を言うよりも・・・

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この仕事をしていると、いろんな考えの方と接します。

滞納者の言い訳なんかも聞かされる事がありますが、正直言って嘘っぽい話が多いのと、恨みや後悔系の物語を聞かされるので、途中で話を打ち切ります。

自分、昔は滞納者の話に付き合っていましたが、嫌な経験ばかりしてきたので変わっちゃったのでしょうね・・・


打ち切れないのが、大家さんの悩み話しです。

大体が人間関係の悩みなのですが、アパートや不動産を所有されているので仕事の話と悩み事が絡んで割り切れないものです。

親しくなってからは「そんな事は気にしない方がいいですよ」とか「昔の事は棚上げして前向きに考えましょう」なんて言えるのですが、付き合いが浅いと、不動産の話以外ではどこまで自分の考えを主張して良いものか迷って遠慮してしまうものです。

ただ、身内の方が亡くなった時や、辛い別れがあったばかりの人には「明るく考えましょうよ」なんて事は言えませんので、時間が解決する事をお祈りいたします。


きのうは、ワンルームの解約立会がありました。

この物件には、同じ大学の運動部の学生さんが3部屋入居してくれていたのですが、学校側で寮を作ったお陰で3部屋同時退去となりました。

何とも痛い感じの退去理由ですが、いろいろあるものです・・・

3部屋目の立ち合いをしている時に変な事を打ち明けられました。

学生  「あの〜実は部屋の照明がつかないんですよ」

クマ  「蛍光管が切れちゃったの?」

学生  「交換したんですけどダメだったんです」

クマ  「これ、リモコン式だから電池交換すればいいんじゃない?」

学生  「交換したんですけど点かないんです」

クマ  「言ってくれれば設備なんだから直したのに・・・」

学生  「すみません・・・なんか言いにくくて」

クマ  「最近壊れたの?」

学生  「1年近く前に壊れました」

クマ  「・・・ こんな事で遠慮しちゃダメだよ」


IMG_9153この部屋は角部屋なので日中は問題無いのですが、夜は電気スタンドとテレビの明かりですごしていたとのこと

夜になったら疲れて寝ちゃう生活だったらしいですが・・・




考えただけで気分が暗くなりそうですが、暗くなったら寝れば良いってのは素直な選択ですね。


では、本日も前向きに頑張りましょう!

また明日



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水の日

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「マンホールがあふれてますよ」

昨日は朝から汚水系のトラブル連絡がありました。

この時期管理課S君の予定がいっぱいになっているので、予定の調整が効く自分が現地へ行ってきました。

入居者さんから「トイレが詰まった」と連絡が来た場合は、9割方入居者さんに過失があると少し前に書きましたが、逆に言えば1割は入居者さんの責任で無い場合があります。

今回は1割の方でした・・・

BlogPaint現地へ行ってみたら、見事に汚水マスがあふれてます。

一応、ワイヤーで突いてみたのですが、全く開通する気配無し。





更に頑張って突きまくっていたらボコボコと音がしてきました。

やった 開通した

これでこの現場終了!

と、思ったら入居者さんがトイレを流したようで作業中の自分は忘れられない映像を臭い付きで経験させて頂きましたよ


何事もヤル気が一番です。

ヤル気が無くなったら専門業者さんに頼みます。

業者さんもすぐに来てくれる訳では無いのでオーナーさん担当の営業課N君と現場を封鎖して自分は別の予定があるので現場を離れました。

FullSizeRender-(2)その後、N君からメールが来ましたが、原因は浄化槽にありましたので、バキュームカー呼んで回復させてもらったとの事です。



こんなのは個人の努力じゃ直せませんね・・・



その後は、解約立会やったり資料作成している間に修理の依頼を対応しました。

IMG_9130「台所の蛇口から水がポタポタ漏れます」

こんなのは、コマパッキン交換するだけなので予定の合間に入れちゃいましたが運悪くMYMの一体型スピンドルでした。







IMG_9127一体型のスピンドルは、硬すぎて通常のプライヤーだと外せません。

大型のレンチ持っていたので助かりましたが、もっと助かったのはコマパッキンだけの劣化だったので安く上がりましたよ。





で、ラストは「洗濯機の水をこぼしたら床がフカフカになった」との連絡です。

IMG_9132フカフカって何だと思って現地へ行くと、緩衝材入のフローリングが水を吸って反ってしまい、継ぎ目に空間が出来ている状態でした。






良くある給水ホースのハズレかと思いましたが、入居したばかりでご自分で持ってきた洗濯機を初めて使用した際に排水ホースをエルボに繋げなかった事が原因で防水パンを超えて排水してしまい、運悪く発見が遅れて水浸しにしてしまったとの事です。

BlogPaint防音面で優れている理由で緩衝材入のフローリングを使っていた時期がうちの管理物件で見受けられるのですが、年数経つと沈み具合に差がでたり、今回見たく水を含んで反っちゃったりとデメリットが出てくる感じです。

今回は、下の階へ漏れていないのが幸いでした。






この件で問題になるのは原状回復の話しです。

設備に問題があった訳ではありませんので入居者さんの過失となります。

自分も見ちゃった以上、原状に復して頂く事になると伝える立場です。

こう言う場合に頼りになるのが入居者さんが加入している保険なのですが、今回は下の階には被害が無いので個人賠償は使えません。

過失によって大家さんの所有物に損害を与えてしまった借家人賠償保険が適用できるのでは無いかと思い申請したところ、対象になるだろうとの返答でした。

但し、免責金額があるのと、フローリングの特殊性がわかるようにして欲しいとの事なので、調整が必要そうです。

保険の話は、ブログで書けない事があったり、保険会社の判断に違いがある場合もありますので、質問がある場合は保険会社に問い合わせるようにお願いしますね。

と、何だか水難の日のような感じになってしまいましたが、いろいろあるものです。

ではまた明日



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あやちゃん先生と対談させて頂きました。


株式会社シー・エフ・ネッツ
不動産投資のCFネッツ
Profile
クマ
不動産販売会社で7年間マンション・一戸建販売を経験。
その後、賃貸管理が中心の不動産会社にて10年間クレーム対処担当者として経験を積みました。
平成18年10月16日より株式会社シーエフネッツに転職。
平成18年12月1日〜平成19年5月31日まで株式会社月極倶楽部に勤務してサブリース・マンスリーマンション運営業務を行う。
平成19年6月1日〜8月31日まで。
オーナーズエージェントオペレーションセンターにて全国区でクレーム受付業務を行う。
平成19年9月1日よりシーエフネッツ本店勤務
プロパティマネジメント事業部元マネージャー
平成21年12月1日より埼玉県久喜市シーエフネッツ加盟店ベルデホーム株式会社 勤務
令和5年4月 代表取締役就任
(保有資格)
特定行政書士 
全米不動産管理協会認定
CPM(不動産経営管理士)
マンション管理士
公認 不動産コンサルティングマスター
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
管理業務主任者試験合格(未更新)
上級相続支援コンサルタント
相続対策専門士
2級FP技能士・AFP
第四級アマチュア無線技士
第三級陸上特殊無線技士
第二種電気工事士
二等無人航空機操縦士

IREM JAPAN 会員
日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員

本名:熊切伸英


取材履歴
(平成20年11月)
フジテレビ カスペ「お客様は王様かよ」に「賃貸クレーム担当者密着」で約17分出演。
(平成21年2月)
テレビ朝日 「スーパーモーニング」に「クレーム担当者密着」で約13分出演
(平成21年4月)
テレビ朝日 「スーパーモーニング」に上下階騒音トラブルのインタビュー出演
(平成21年5月)
テレビ朝日 「スーパーJチャンネル」「薄型テレビ購入者密着取材」で約5分間出演
(平成22年2月)
日本テレビ 「NEWSリアルタイム」「クレーム担当者密着」で約15分間出演

出版関係

平成22年4月から平成23年3月まで「月刊満室経営新聞」連載
平成22年10月「助けてクマさん!賃貸トラブル即応マニュアル」出版
平成23年5月より平成24年5月まで「週刊住宅」連載
平成30年2月「帰ってきた 助けてクマさん!賃貸トラブル即応マニュアル」出版
連絡先
kumakiri324@gmail.com