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きのうは3年間対応してきた土地の売買契約がありました。
大体の不動産業者なら途中で「お断り」とするような案件だったのですが、継続してみました
古貸家を当社で管理していたのですが、最後の一人が退去したのをきっかけに建物を取り壊し、土地として売り出す事になったのですが、これがまたいろいろ有ったのです。
売主Aさんは80代の女性で、数年前にご主人さんを亡くし、お子さんもいないので都内の賃貸住宅で一人暮らしをされていました。
(経緯)
(2012年 7月) 建物解体の打ち合わせで、アポどりして訪問したのに家に入れてくれなかった。
(2012年 9月) 物忘れが酷くなってきたと言われる。
この時くらいまでは、単純にめんどくさがりなのかと思っていました。
(2012年 11月) 指定時間に訪問したのにスッポかされて、翌日の電話でスットボケられる。
この段階で、話を終わりにしようと思ったのですが、Aさんの依頼で区役所の福祉担当の職員さんが立ち会ってくれました。
Aさんに「騙された」とか言われるのが嫌だったので、この段階で預かっていた書類を全部返して、媒介の話もお断り。
普通なら、ここで完全終了だったのですが、Aさんは土地を売って欲しかったみたいです。
区役所の職員さんからは、成年後見人制度の話をされたのですが、当時の自分は「そこまでの状態では無いだろう」と思っていました。
それからしばらくして、区役所の職員さんから電話がありました。
職員 「Aさん、埼玉の土地は持っていても固定資産税がかかるだけで、何もメリットが無いので売却したいと言っているんです」
クマ 「そうだとは思いますけど、Aさんとはお取引できませんよ」
職員 「区役所の方でもサポート出来る事はしますので」
クマ 「う〜ん 何か心配ですねぇ」
(2014年 7月) 区役所の担当さんと一緒にBさん宅を訪問。成年後見制度を利用しての取引を条件として再度売り出す事になる。
ここら辺、どんな手順で成年後見の手続きが進むのか経験したかったのですが、区役所担当さんからは個人情報だとの事で教えてくれませんでした。
(2014年12月) 区役所より、司法書士さんが成年後見人に選任されたとの連絡。
その後、土地の道路部分の市への採納や、確定測量等あり、間があきましたが、媒介開始。
(2015年 4月) 成年後見人の司法書士さんから成年後見制度の概要を詳しく教えてもらう。
(2015年 9月) 安く売ったとか言われないように、結構高めで募集していたのですが、半年ほど募集した結果、結構な指値で建売業者さんからの話が来る。
後見人さんから家庭裁判所にお伺いを立てて、指値が通る。この際、売買の金額が決まるまでの経緯書を作成して欲しいと言われて提出。
自己所有して生活している建物と違い、全く使っていない土地の処分なので形式的な感じで売買OKとなるらしいです。
で、昨日契約となり、12月に決済の予定となりました。
これから高齢の方がどんどん増えて行きますので、こういった案件は増えて行くことでしょう。
今回の事で感じたのは、「会話は普通にできるのに」という事です。
正直言って、ぱっと接したら普通のおばあちゃんですが、重要な事が判断できないと医師から診断されてしまう訳です。
昔話に関してはハンパでない記憶力。
でも、最近の話を忘れる。
そう言う方は結構いると思いますが、世の中悪い人がいますので、保護しないといけない訳ですね。
実に勉強になりました。
さて、本日は10月31日に予定されている必殺さんのセミナー資料を作成しようと思います。
1か月前には完成させようと思って珍しく早めに取りかかりましたよ。
ではまた明日
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きのうは3年間対応してきた土地の売買契約がありました。
大体の不動産業者なら途中で「お断り」とするような案件だったのですが、継続してみました
古貸家を当社で管理していたのですが、最後の一人が退去したのをきっかけに建物を取り壊し、土地として売り出す事になったのですが、これがまたいろいろ有ったのです。
売主Aさんは80代の女性で、数年前にご主人さんを亡くし、お子さんもいないので都内の賃貸住宅で一人暮らしをされていました。
(経緯)
(2012年 7月) 建物解体の打ち合わせで、アポどりして訪問したのに家に入れてくれなかった。
(2012年 9月) 物忘れが酷くなってきたと言われる。
この時くらいまでは、単純にめんどくさがりなのかと思っていました。
(2012年 11月) 指定時間に訪問したのにスッポかされて、翌日の電話でスットボケられる。
この段階で、話を終わりにしようと思ったのですが、Aさんの依頼で区役所の福祉担当の職員さんが立ち会ってくれました。
Aさんに「騙された」とか言われるのが嫌だったので、この段階で預かっていた書類を全部返して、媒介の話もお断り。
普通なら、ここで完全終了だったのですが、Aさんは土地を売って欲しかったみたいです。
区役所の職員さんからは、成年後見人制度の話をされたのですが、当時の自分は「そこまでの状態では無いだろう」と思っていました。
それからしばらくして、区役所の職員さんから電話がありました。
職員 「Aさん、埼玉の土地は持っていても固定資産税がかかるだけで、何もメリットが無いので売却したいと言っているんです」
クマ 「そうだとは思いますけど、Aさんとはお取引できませんよ」
職員 「区役所の方でもサポート出来る事はしますので」
クマ 「う〜ん 何か心配ですねぇ」
(2014年 7月) 区役所の担当さんと一緒にBさん宅を訪問。成年後見制度を利用しての取引を条件として再度売り出す事になる。
ここら辺、どんな手順で成年後見の手続きが進むのか経験したかったのですが、区役所担当さんからは個人情報だとの事で教えてくれませんでした。
(2014年12月) 区役所より、司法書士さんが成年後見人に選任されたとの連絡。
その後、土地の道路部分の市への採納や、確定測量等あり、間があきましたが、媒介開始。
(2015年 4月) 成年後見人の司法書士さんから成年後見制度の概要を詳しく教えてもらう。
(2015年 9月) 安く売ったとか言われないように、結構高めで募集していたのですが、半年ほど募集した結果、結構な指値で建売業者さんからの話が来る。
後見人さんから家庭裁判所にお伺いを立てて、指値が通る。この際、売買の金額が決まるまでの経緯書を作成して欲しいと言われて提出。
自己所有して生活している建物と違い、全く使っていない土地の処分なので形式的な感じで売買OKとなるらしいです。
で、昨日契約となり、12月に決済の予定となりました。
これから高齢の方がどんどん増えて行きますので、こういった案件は増えて行くことでしょう。
今回の事で感じたのは、「会話は普通にできるのに」という事です。
正直言って、ぱっと接したら普通のおばあちゃんですが、重要な事が判断できないと医師から診断されてしまう訳です。
昔話に関してはハンパでない記憶力。
でも、最近の話を忘れる。
そう言う方は結構いると思いますが、世の中悪い人がいますので、保護しないといけない訳ですね。
実に勉強になりました。
さて、本日は10月31日に予定されている必殺さんのセミナー資料を作成しようと思います。
1か月前には完成させようと思って珍しく早めに取りかかりましたよ。
ではまた明日
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