IMG_9123 1昨日(21日)は、明治記念館で行われた「賃貸業界における高齢者問題を考えるシンポジウム」に参加してきました。
司法書士の太田垣章子先生(あやちゃん先生)の3冊目の著書「老後に住める家が無い!」が出版されたことで、今まで何となく問題だと思っていた事が「すごく大きな問題」だと格上げされた感じになったと思います。





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e2bdd75118時30分から講演だったのですが、自分は第二部での対談でご一緒する赤尾宣幸さんと一緒にあやちゃん先生と15時から会場入りして大変濃い打ち合わせをしていました。
なので実際の対談は40分くらいであっと言う間に終了した感じでした。
やはり高齢化に伴う問題は多岐に渡るので、語り足りないくらいになってしまうのでしょうね。
←写真は猪俣淳社長提供


今回参加させて頂き思った事は、「行き場所が無い」と言う現実です。

滞納でも老朽化での明け渡し交渉でも高齢者が対象だとスムーズに行かないのは引越しする場所が無い事が原因なのです。

「そんな人に住んでもらったら苦労するかも知れないから入居お断り」と言う感覚が染みついているのだと思うのです。

確かにその事は事実なのですが、これから更に高齢化社会が進み、やがて今よりも大きな問題になる事は間違い無い話なのですから、新しい流れを作る必要があるのです。

28980b81室内での孤独死が高齢者の入居を嫌がる一番多い理由との事でしたが、室内で倒れて長期間発見されない事を心配しているのかと思います。

確かに自分も多くの現場を経験しているので大変さは良く知っています。

ですが、高齢になる程サポートする人が付くもので発見が早く、長期間発見されないのは年齢関係なく無職になってる等、社会と接点が無い状態の人なのです。

酷い孤独死現場の報告がイメージとして伝わってしまう訳ですが、大部分の高齢者の最後は病院で亡くなっているはずです。

病気になったら病院に行くと言う流れが一番多く、万が一部屋で亡くなる事があっても高齢者にはサポート的な人が付いている事が多いので発見まで長期化しないってのが自分の感覚なのですが、「絶対大丈夫か?」何て感じで言われてしまうと入居審査する管理会社側でもビビっちゃう訳です。

そこら辺、倒れている事を判定して知らせてくれるセンサー機器の進化を期待しているので、自分も実験的な事に協力しようと思ってます。

そして、本当に万が一の酷い状態に備えるのは手厚い保険への加入なのでしょう。

いろいろ酷い状態を体験している立場としては、強くおススメするのが保険なのですが、「そう言う事があるものだ」と言うイメージを頭に入れて心の準備をしておく事も大切なのかと思います。

まぁ現段階では「正しい答えが無い」のが実情なので答えをお伝え出来ませんが、多くの皆さんに考え出して頂くことで暗い社会にならない様に頑張りたいものです。

今回のシンポジウム開催が多くの皆様の考える切っ掛けとなったことで、不完全な事が整備される始まりになったと感じました。

ご参加頂きました皆様、企画、準備をして頂いたスタッフの皆様、ありがとうございました。

そして、ブログ読者の皆様にも考える機会となって、いろんな部分を進化させられたら嬉しいです。


IMG_9094さて本日は、お亡くなり系と並んで嫌な仕事のトップレベルである「不当要求」に関する研修に参加してきます。

暴力追放センターが実施している「不当要求防止責任者研修」と言って3年に1度の更新制の研修なのですが、これがまた素晴らしくリアルなドラマをビデオで見せてくれて毎回恐ろしさに胃が痛くなります。

こちらも知識や対応法を学ぶ事が大切なのと、イメージトレーニングして心の準備をする事が必要なのでしょうね。

不動産会社のスタッフは受けておいた方が良いと思います。





ではまた明日


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