2週間前のブログでボカシながら書いていた管理アパート入居者のAさん(70代男性)のゴキブリ騒動ですが、進みが遅いながらも対応しています。
難しい理由はゴキブリが他の入居者さんの部屋で出没する原因がAさんにあるのに、高齢で体が不自由なAさんの協力が無いと先に進まないこと言うことなのですが、線引き的には人道的な問題の壁に当たったと思っています。
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今回のゴキブリ騒動、客観的に見ても明らかにAさんに問題がある状態です。
・居室を不衛生にしていることは善管注意義務違反であること
・他の部屋に迷惑を掛けていること
・再三、改善するように通告したのに対処してくれないこと
完璧に賃貸借契約の解除事由にあたっている段階です。
明らかな悪者が確定しているので対処しやすいように思われそうですが、「注意しても本人が対処できない」と言うことと「お身体が不自由な高齢者」には人道的な配慮の気持ちが出てくるもので実にやりにくいのです・・・
そんな状態なので 市役所の担当部署、Аさんが中断してしまったヘルパーさんを統括しているケアマネさんに協力してもらい作戦を進めております。
まずは、自分から「現在置かれている状況と改善案」について、Aさん宛てに手紙を書いて渡した後に、市の職員さんとケアマネさんが対応訪問してもらいました。
拒絶的にヘルパーさんの訪問を中断していたAさんの態度が柔らかくなったとのことで、半年ぶりくらいにデイサービスの施設へ行ってくれたそうです。
これで、Aさん自身はキレイになったので次は室内のゴミ撤去と消毒です。
昨日、管理課W君と自分がその件を交渉しに訪問してきました。
クマ 「こんにちは、手紙読んで頂けましたか?」
Aさん 「はい」
クマ 「デイサービス行かれてお風呂入られたって聞きましたけど、キレイにしてた方が断然良いですよね?」
Aさん 「はい」
Aさんはご病気の関係で長い言葉が続けられません。
クマ 「それでね、手紙に書いた通り、ゴミだけじゃなくて衣類とかも捨て無いとゴキブリ退治が出来ないから、最低限の物だけ残して捨てて良いか話に来たんですよ」
Aさん 「全部は捨てない」
クマ 「必要な物は取っておいて腐ってるようなのは捨てる必要があるってわかってくれたと思うんだけど、うちらは何を捨てて良いとか判断出来ないんですよ」
前回訪問した際には、捨てて良い物の量を現在の室内に置いてある10%程度だと言っていたので、今回の訪問で捨てて良い物の範囲を増やしたいと思っていました。
Aさん 「ケアマネと決めるよ」
クマ 「ゴキブリをいなくするには思い切って捨てないとダメですから、1割だけ捨てるとかだと意味無いですよ」
Aさん 「3分の2を捨てる」
前回の1割捨てるから考えるとかなりの譲歩をしてくれたと思います。
W君 「ありがとうな、次はケアマネさんと来るけん、それまでに何を捨てるか考えといてな」
熱く語る時には地元大分県の言葉になるのでしょう。
最近、自分にも大分弁が移ってきた感じです
他の入居者さんのことを考えると早急な対応が必要になりますので、今週早々にケアマネさんと一緒にゴミを捨てる範囲を決めて対処しようと思います。
ちょっとは進んで来た気がしますが、何と言うか強く言ってもどうにもならない種類の話なので恨まれない配慮みたいなレベルの駆け引きが続きそうです・・・
結構ボカシていますが、ホントこの手の話の中に心を鍛える要素が詰まっているのでしょう。
ではまた明日