社員研修2日目だった昨日は、午前7時30分よりホテルの食事会場へ集合すると前日の夜に決めていました。
しかしながら社員の高齢化のためか男性チームは5時起きのメンバーが多く、既に朝風呂に入って上がってきても7時前な感じ・・・
「腹減ったから早く食べに行けないか?」と管理課W君が女性チームの部屋に電話すると「7時半だって決めたでしょ!」と予想通りの反応。
団体行動ってのは簡単ではありません(笑)
今回の研修、1泊2日の短い期間でしたが何か月も前から計画してもらい、ホテルの評判確認や訪問先のルート等々きっちり決めてもらったお陰で無理の無い行程で充実した思い出を作ることが出来ました。
全てお任せだった自分は、「せめて運転手でもしないと悪いな」と言う気分になった感じでした。
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研修2日目の昨日は、宿泊先のホテルから近い松本城を朝一番に見学。

ちょうど大河ドラマ「どうする家康」で徳川家の重臣である石川数正が豊臣秀吉側に出奔したのが今週の日曜日。
その後、秀吉より深志城(松本城)を任されたと言う話ですので自分にしてみると実に旬な話題のお城です。
←石垣を登っている人がいました。

戦により権力を掴み取ったことで莫大な資金力も手に入れて実現したのでしょうけど、まぁ素晴らしい見晴らしだったと言うことが良くわかりました。
お昼は大変美味しいと評判のお蕎麦屋さんへ
この日の朝は、朝食の質が大変高いとの評判のホテルで食べ放題を食べてきたこともあり、恐らくは誰もお腹が空いていなかった感じでしょう・・・
これがまた、お腹が空いていなくても美味しいお蕎麦で、朝食で満腹になっていない普通の状態であれば大変美味しいと思える状態であったと思います。
誤解されるといけませんので写真は控えておきますが、どんなご馳走も満腹の時には食べられなくなるのと逆に、体力を使い切った富士山頂で食べるカップヌードルが、どんな料理よりも美味しいと感じられることがあります。
美味しいものを食べに行く際はお腹を空かせて行くと喜びも大きくなるものなのでしょう。
まぁ 腹八分目が丁度良く、何事も過ぎることは良くないと言うことでしょうね。
食事の後は高速道路で善光寺へ移動しました。

が、聖徳太子の時代から登場する伝説の多いお寺で、日本中から参拝された日本でもトップクラスに有名な場所なのでしょう。
お通夜やお葬式の際もそうですが、お寺と聞くと真っ先に「何宗?」と確認したくなるのですが、善光寺は仏教が伝来した初期の頃の日本でもトップクラスに古いお寺とのことで、宗派的には無宗派なのだそうです。
と言うのも、いろんな宗派に分かれる前の時代からあるお寺なので無宗派とのことで、管理運営を天台宗と浄土宗の共同体によってされているようです。

その中で別料金600円にはなりますが、本堂の中へ入れる有料コースがあります。
そう書くとアトラクションみたく感じますが、そこら辺の遊園地のアトラクションより凄かったのが「お戒壇(かいだん)めぐり」です。
内部の写真は絶対に撮れないので入口だけでも撮影したかったのですが、ネット上に解説が多く出ているのでそちらをご確認頂ければと思います。
混雑するシーズンは数時間並ぶこともあるそうですが、昨日は待ち時間ゼロ。
それでも、前後に人がいる状態でした。
内陣(畳敷きの広場)から内々陣を抜けて行くと地下へ入る階段の入口があり、階段を下りた後は真っ暗です。
「荷物は左手に持って右手は空けておいて下さい」と入場の際に言われた意味がすぐにわかりました。
右手で壁を触りながら前へ進むシステムなのです。
「これ、前を歩く人がいなかったら相当怖いだろう」と思いながら前の人に付いて行きましたが、入り口から遠ざかると前の人も見えない本当の真っ暗闇となります。
「一寸先は闇」と言う言葉の一寸は約3cmですが、その言葉よりも闇な場所でした。
夜に寝室で電気を消すと真っ暗になると思いますが、雨戸やシャッターが無い部屋では外灯の光が入って来たり、雨戸やシャッターがあっても室内の照明スイッチにホタルランプが付いていたりして本当の暗闇では無いと思います。
そう言う光が全くない空間。
しかもお寺の本堂の地下で、ご本尊の安置されている場所というのが特別な雰囲気を醸し出します。
廊下は45mの長さとのことですが、真っ暗すぎて距離感覚がマヒしますので、結構な距離に感じました。
この「お戒壇めぐり」のシステムが、いつの時代からあったのかわかりませんが、ビジネスとしても素晴らしいものがあると思います。
冬場に行って感動した足利フラワーパークのイルミネーションも人を寄せている訳ですが、莫大な費用を掛けてキレイな世界を見るために入場料を払って大勢の人が見に行きます。
「お戒壇めぐり」はその逆の暗闇を見せてくれる場所なのです。
そう考えると、凄い発想の大ヒットアトラクションと言えるのでしょう。
もっとも、誰でも瞳を閉じれば真っ暗な世界を経験できるので、それだけでは無い楽しみもありました。
廊下の途中に「極楽の錠前」と呼ばれる金具があるので、その錠前に触れることで秘仏のご本尊と結縁出来ると言う大変ありがたい場所にもなっています。
当社のスタッフの半数は錠前に気がつかなかったとのことでした・・・
まぁ 事前情報で知らせておけば良かったのですが、それもまた思い出になりましたよ。

当社の社員研修は、学びに行くのでは無く、何かしらを学び取る力を鍛えに行くと言うことが目的であるのでしょう。
ホント何事も経験です。
と、言うことでお天気にも恵まれて大変楽しめた社員研修となったことに感謝です。
ではまた明日
