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27日の読売新聞朝刊に「貸室で自殺」遺族に高額請求。

と大きな見出しの記事がありました。



電子版にも抜粋で載っていましたが、サラッと見ると家主や不動産会社から過大な損害賠償請求をされた話の記事に見えます。


不当な請求から遺族を保護しようと、全国自死遺族連絡会さんが法案化を要請するそうです。



自分は何度かすごい現場に立ち会って遺族の方と原状回復や損害賠償の話をしてきました。


部屋で亡くなる事は誰にでもあり得ることなのですが、理由はいろいろあるかも知れませんが、自殺の場合は明らかに自殺した方の責任だと思います。


部屋がすごい状態になっていれば原状回復して頂くのが当然です。


また告知義務がある以上、家主も不動産会社も次の借主に告げないで貸す訳にはいかないので今までよりも大幅に賃料を下げて貸す事になります。


家主は本人さんが亡くなってるのだから連帯保証人やご遺族に損害賠償を求めるしか無いんです。


法案の要請としては

1.遺族の混乱に乗じた高圧的で根拠のない請求の禁止

2.医療機関や警察、行政などによる遺族の人権への配慮

等を求めるそうです。

また、家主の正当な権利もかなえる事を目指しているそうです。



高額な請求は状況によりあると思いますが、正当か不当かは貸主と遺族とで平行線になる話です。


現在だとお互い納得したところで合意するか、裁判所で決めてもらう事になります。

告知する期間も地域性や状況で異なる判決があるし、その物件で起きた事件での告知期間は結局裁判しないとわからないです。

5年すれば大丈夫とか8年とか何人入れ替わればいいとか言われる事になる訳です。

もし法律で決められるなら決めて欲しいと思います。


告知する期間中の賃料減額分の補填を求めたり売買価格の下落分を求めるのはもっともな話だと自分は思います。



そんな議論も必要ですが、それ以前に「貸室で自殺すると莫大な損害賠償請求がきて遺族の方に迷惑がかかる」と、自殺防止のアピールが必要だと思います。


はっきり言って自分がこの仕事していて一番辛いのは、悲しんでるご遺族の方に請求をしたり酷い状況の室内を確認する事です。


頭に焼きつく光景、臭い、ご遺族へ請求する罪悪感・・・


忘れられません。



ご遺族の方はもっと辛いと思います。


大家さんも辛いです。


言葉が続かなくなってきたのでこの辺で


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