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ほんと毎日変な事が起きるものですが昨日は特に変でした。



悪質な滞納者２件の家庭訪問をしたのですが、嫌な予感がしたので管理課S君に同行してもらいました。


うち１件は留守でしたが、ドアポストから汚部屋であることを発見しました。

この話は続編をご期待下さい。



もう１件が面倒な話になりました。

以前より滞納癖のあるA氏について、大家さんに訴訟での解決を求めてきたのですが、「裁判費用かける位なら少しづつ回収できればいい」と言われてその通りにしていました。


が、最近更にルーズになってきて滞納額も自分のストレスも溜まる一方なので、法的手続きをするように大家さんを説得しました。



で、これから法的手続きに入ると警告しに家庭訪問したところ、チャイムを１０回ほど押したら寝起きのA氏（３０代男性）が出てきました。



クマ　　「Aさん、何で電話無視するのかなぁ？」


A氏　　「はい？　何のことですかね」


クマ　　「はぁ？　何の事って滞納の事に決まってるでしょ」


A氏　　「えっ　こないだ払ったんですけど」


クマ　　「何言ってんの？　払ってたら来ないって」


A氏　　「先月の１５日に払って残りは分割で良いってお宅の社員に言われましたよ」


クマ　　「うちの社員て誰？　振込んだって事？」


A氏　　「振込じゃなくて集金に来たから現金で渡したんです」


クマ　　「うちは振込以外やってないよ、誰が来たんですか？」


A氏　　「確か名刺を頂いてまして・・・」


Aさんは、部屋の中で引き出しを開けたりテーブルの上の物をどけたりして３分ほど名刺を探してました。


A氏　　「ちょっと見当たらないですが、間違いなくお宅の社員に渡しました」


クマ　　「領収証は？　どんな社員だったっての？」


A氏　　「領収証はもらいませんでした・・・　白髪混じりのメガネかけた男性でした」


クマ　　「そんな社員うちにいないよ」


A氏　　「え〜　確かに渡したんですけど・・・」


今まで財布を落としたとか詐欺にあってお金を取られたとかは言われた経験ありますが、このパターンは初体験です。
正直、嘘だと思ったのですが、話を合わせました。


クマ　　「うちは間違いなくもらってないんだけどAさんは白髪の男性に払ったって言うんでしょ？」


A氏　　「そういう事です・・・　確かに払いました」


クマ　　「うちは絶対もらってないから平行線だよね」


A氏　　「・・・」


クマ　　「これ詐欺事件だから警察に届けて下さいよ」


A氏　　「お宅の会社を訴えるって事になりますね」


クマ　　「そうですね、刑事さんにじっくり調べてもらいましょうよ」


A氏　　「とりあえず今月の１５日が給料日なので１ヶ月分払います」


クマ　　「こっちは明渡しの訴訟やることにしたからさ」


A氏　　「えっ　ちょっと待って下さいよ、詐欺事件の結論が出てないのに変ですよ！」


クマ　　「別に変じゃないですよ、そちらは警察に言えばいいでしょ、こちらは裁判所にお願いするから」


もしAさんの言うことが本当なら捜査してもらえば良いと思います。
ただ、実際にお金を払ったのならもっと怒りそうな気もしますが、冷静なのがすごく引っかかります。

なんか追い詰めちゃった感じがするのでちょっと逃げ道を作ってあげました。


クマ　　「Aさん寝起きだったから夢と勘違いしたんだったらそれでいいよ」


A氏　　「・・・いやぁ　確かに渡したんです、名刺探しておきます」


何か以前渡した自分の名刺を警察に持って行って「この人に渡しました！」なんてやられたらすごい迷惑です。

今回は管理課S君も同行して話を聞いていたし、もし全く違うストリーなんかが出てきたら虚偽告訴罪で訴えてやろうかと思います。

３０分近く話した内容はバッチリ録音してますので


なんとも後味の悪い案件ですが、ほんといろんな人がいるものです


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