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この仕事をしていると、不動産業者と言うだけで警戒される事があります。


地主さん系は、付き合いやすいのですが、年配の一般の方にはイメージ良くないみたいで、警戒を解く必要があったりします。



写真 (25)昨日は、築40年超えの貸家が空室になったので、その後の事について都内に住む大家さん宅まで訪問してきました。


普段、車移動が多いのでちょと歩くと大汗かきます・・・





この古貸家、10年以上前から当社で管理しているのですが、5年前にご主人様が亡くなってからは、70代後半の奥様(Bさん)の名義になっていました。


特に、退去があるまでは、毎月送金明細を送るだけでBさんとのやり取りはありませんでした。


先週、この大家さんの亡くなったご主人のお兄さんより「貸家の解体の見積もりを出してくれ」と頼まれました。


ご親戚とは言え、本人からの依頼で無いので、念のために大家さん(Bさん)に電話してみました。


クマ  「貸家の件で、解体の見積をご親戚の○○さんに言われたんですけどBさんの意思で間違いないですかね?」


Bさん  「お宅、不動産屋さん? あの家どうでもいいのよ」


クマ  「えっ 何か雑草も伸びてるし放火でもされたら怖いから解体して欲しいって言われたんですけど」


Bさん  「じゃぁ そうすればいいじゃない」


クマ  「他人事の様に言われても・・・ 見積もり取って金額お知らせしますよ」


Bさん  「あ〜 メンドクサイから売っちゃおうかな」


クマ  「じゃぁ、査定も一緒にしますね」


Bさん  「私、独身で子供もいないしもうすぐ死んじゃうからお金なんかいらないわよ」


しばらく電話で身の上話をしてくれました。


ご主人の相続の際、「お金があっても死んじゃったら終わる」事を経験したので、生活できるお金もあるし残す相手もいないから更にお金が増えても嬉しくないんだそうです。


そして、会ったことも無い自分と不動産会社が信用できないと言ってます。


クマ  「お金が欲しくないなんて羨ましい話ですよ


Bさん 「だからって騙されちゃうのはゴメンだよ」


クマ  「・・・ そんなに信用無いなんて残念です」


Bさん  「主人任せだったからお宅の会社よくわからないし、あなたとも会ったことないからねぇ」


クマ  「信頼できる業者さんが他にいるならそちらで結構ですよ


Bさん  「別に、いないからあんたに任せるけど大丈夫?」




と、言われたので一度会った方が良いと思い訪問することにしました。




約束の時間ピッタリにBさん宅に到着。

チャイムもインターホンも無いのでノックしましたがBさんは出て来ません


もしかしてスッポカシ?


1時間30分かけて大汗かきながら来たのに・・・


とか思ってたら、ドアの向こうからBさんの声が聞こえました。



Bさん  「何ですか?」


クマ  「今日3時に訪問予定のクマですよ」


Bさん  「何の用?」


クマ  「えっ〜 こないだ家の売却の件で説明に来て欲しいって言ったじゃないですか」



何か、知らない人を家に上げるのは不用心とか言って玄関にも入れてくれません


しばらく訪問セールスみたいな気分で説得してドアの隙間から名刺を渡してやっと家に入れてもらいました。



滞在時間1時間30分。


売却について説明してきましたが、半分以上Bさんの昔話を聞いていたような気がします。


それにしても「不動産屋=騙す」って信じ込んでいる人を相手にするのは良いものじゃないです。


売買仲介も賃貸管理も立派な職業だと思ってますけど・・・


まぁ本音を言われて学ぶこともあるのでしょうね




さて、本日(日曜日)は朝から某町内会主催の集まりに行って先日の交渉の続きをしてきます。


ではまた


 
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