昨日は、このブログに何度も登場した84歳Aさんの解約立ち会いに行ってきました。
Aさんは、自分が長くお付き合いさせて頂いている大家さんの所有する古貸家の入居者で、その貸家を取り壊して売却するにあたって引越先を世話した事から関わりを持った方です。
結局、高齢で身寄りも保証人も年金収入も無く生活保護で暮らしているAさんを入居させてもらえるアパートが無かったので、渋々大家さんが所有している別のアパートの賃料を下げて入居してもらい、古貸家の売却が完了。
アパートに入居してくれたお陰でAさんと大家さんとの縁も切れなかった訳です。
入居者のAさんも、大家さんもおじいさん。
自分、調整ごとは慣れていますが高齢者相手に冷たく言い切るのは気分的に嫌なので若い人相手の時の数倍の時間を掛けて対応してました。
「年寄りの言うことを聞いてくれよ」と、変な感じで調整に感情が入り込んでました・・・
この写真の手すりも、「大家の売却のために引っ越してあげたんだから付けて欲しい」と言うAさんと「家賃を1万円も下げて入居させて上げてるのに嫌だ」と主張する大家さんとの間に挟まれた思い出があります。
救いだったのが、Aさんには資金面や介助の関係で市がサポートしてくれる事でした。
もちろん、税金から出ていますから褒められたものではありませんが、賃料の滞納も無く、週に2回はヘルパーさんがいろいろしてくれるので「孤独死して数カ月後に発見」とかにはならないタイプでした。
それでも、エアコンリモコンの操作を間違えて「暑くて死にそう」とか「寒くて凍え死ぬ」のと何度も呼び出されて、ブログネタを作ってくれたものです。
そんなAさんから最近電話が掛かってこないなと思っていたら先月市役所の社会福祉課から電話が掛かってきました。
「Aさん入院してアパートに戻れそうもないので部屋を解約します」
当然ながら高齢で病気になったAさんが室内を片付ける事はできませんので、市役所の方に全てをお任せしました。
家財道具だけでなく仏壇なんかもありましたので、大変だったと思いますが、見事に2DKの室内を空にしてくれたのですが・・・
解約立ち会いには福祉課の職員さんが来てくれました。
クマ 「引越し作業やって頂いてありがとうございました」
職員 「掃除まではしていませんが、物は無いです」
クマ 「そうですか、Aさん具合はどうですか?」
職員 「ご存知なかったですか・・・ お亡くなりになりました」
少し前にインフルエンザと肺炎を併発して他界されたそうです。
職員 「Aさんヘビースモーカだったから肺が弱かったんだと思います」
クマ 「自分もAさんにタバコの事で一筆もらってるんですけど1年ちょっとで新品のクロスがこのヤニですのでそれなりに請求させてもらいますよ」
Aさんがタバコを吸っていた洋室も凄いのですが、例の手すりを外した跡は、玄関にも関わらずヤニの跡がクッキリなので、相当なニコチンマニアだったんです。
問題は、この費用に関して市が払ってくれるのかです。
クマ 「このヤニ汚れは酷すぎるので請求しようと思いますけど・・・」
職員 「賃貸借契約書拝見しましたけど、確かにタバコのこと書いて有りましたので・・・」
クマ 「Aさん亡くなっちゃったので市役所さんに請求でよろしいですかね?」
職員 「はい。 でも市からお金がでる訳では無く、Aさんの貯金からご遺族の方経由で支払いしてもらうので請求書を頂けますか?」
クマ 「わかりました。 でもAさん身寄りいないって聞いてましたけど」
職員 「唯一お姉さんがいる事がわかったので市のほうから連絡してお願いしてみますよ」
お姉さん90歳なんだそうです
ほんと高齢化に対応しないといけない時代なんですね
(追記)
この案件、結局お姉さんの息子様と協議した結果、一切関りを持たないと宣言されたことで、オーナーさん的にも「とっととリフォームして次の人入れてくれればいい」となって追いかけること無く終了しました。
さて、本日は定休日です。
午後から三男(小2)の授業参観があるそうなので行ってこようと思っていますが、やっぱり子供が増えていく社会にしないと面倒くさい世の中になりそうだと漠然と感じましたよ。
ではまた

結局、高齢で身寄りも保証人も年金収入も無く生活保護で暮らしているAさんを入居させてもらえるアパートが無かったので、渋々大家さんが所有している別のアパートの賃料を下げて入居してもらい、古貸家の売却が完了。
アパートに入居してくれたお陰でAさんと大家さんとの縁も切れなかった訳です。
入居者のAさんも、大家さんもおじいさん。
自分、調整ごとは慣れていますが高齢者相手に冷たく言い切るのは気分的に嫌なので若い人相手の時の数倍の時間を掛けて対応してました。

この写真の手すりも、「大家の売却のために引っ越してあげたんだから付けて欲しい」と言うAさんと「家賃を1万円も下げて入居させて上げてるのに嫌だ」と主張する大家さんとの間に挟まれた思い出があります。
救いだったのが、Aさんには資金面や介助の関係で市がサポートしてくれる事でした。
もちろん、税金から出ていますから褒められたものではありませんが、賃料の滞納も無く、週に2回はヘルパーさんがいろいろしてくれるので「孤独死して数カ月後に発見」とかにはならないタイプでした。

そんなAさんから最近電話が掛かってこないなと思っていたら先月市役所の社会福祉課から電話が掛かってきました。
「Aさん入院してアパートに戻れそうもないので部屋を解約します」
当然ながら高齢で病気になったAさんが室内を片付ける事はできませんので、市役所の方に全てをお任せしました。
家財道具だけでなく仏壇なんかもありましたので、大変だったと思いますが、見事に2DKの室内を空にしてくれたのですが・・・
解約立ち会いには福祉課の職員さんが来てくれました。
クマ 「引越し作業やって頂いてありがとうございました」
職員 「掃除まではしていませんが、物は無いです」
クマ 「そうですか、Aさん具合はどうですか?」
職員 「ご存知なかったですか・・・ お亡くなりになりました」
少し前にインフルエンザと肺炎を併発して他界されたそうです。
職員 「Aさんヘビースモーカだったから肺が弱かったんだと思います」
クマ 「自分もAさんにタバコの事で一筆もらってるんですけど1年ちょっとで新品のクロスがこのヤニですのでそれなりに請求させてもらいますよ」

問題は、この費用に関して市が払ってくれるのかです。
クマ 「このヤニ汚れは酷すぎるので請求しようと思いますけど・・・」
職員 「賃貸借契約書拝見しましたけど、確かにタバコのこと書いて有りましたので・・・」
クマ 「Aさん亡くなっちゃったので市役所さんに請求でよろしいですかね?」
職員 「はい。 でも市からお金がでる訳では無く、Aさんの貯金からご遺族の方経由で支払いしてもらうので請求書を頂けますか?」
クマ 「わかりました。 でもAさん身寄りいないって聞いてましたけど」
職員 「唯一お姉さんがいる事がわかったので市のほうから連絡してお願いしてみますよ」
お姉さん90歳なんだそうです

ほんと高齢化に対応しないといけない時代なんですね

(追記)
この案件、結局お姉さんの息子様と協議した結果、一切関りを持たないと宣言されたことで、オーナーさん的にも「とっととリフォームして次の人入れてくれればいい」となって追いかけること無く終了しました。
さて、本日は定休日です。
午後から三男(小2)の授業参観があるそうなので行ってこようと思っていますが、やっぱり子供が増えていく社会にしないと面倒くさい世の中になりそうだと漠然と感じましたよ。
ではまた
