きのうは、先日売買契約が終わった古家付き土地の売主Bさん(75歳 女性)から「問題が発生した」との電話があり車で1時間以上かかるBさん宅へ訪問してきました。

年配の方と話をする時は、電話だと「わかったふり」をするので大事な話の時には直接会わないと危ないです。


電話での話だと、Bさんが他県に持っているアパートに融資している銀行から「ローンの一括返済を求められてしまった」と言う内容です。


このアパートに関しては、入居率が半分以下で、ローンの返済を利息部分だけの支払いに猶予していてくれたそうです。


その約定を交わしたのが去年の6月で、1年の猶予契約が切れるので今後の話をしに行く打ち合わせをしていたところ「家が売れた」と伝えたら「残債全部返せ」との話になり、Bさんが怒って担当者に怒鳴りつけちゃったそうです。


今回の土地売却にあたっては特に、他県のアパートの共同抵当に入っている事は無く、全く抵当権の無い状態での売買ですので、アパートの件関しては「今回の決済終わったら売却考えましょう」と先延ばしをしていました。


もっとも今回の取引で他県のアパートのローンを全額返済できるくらいのお金が入ってくるのですが、Bさんの引越費用や、譲渡所得税を取っておかなくてはいけなかったりして、低額な年金生活を送っているBさんの老後資金も考えると全然余裕がありません。


Bさん  「悪いわねぇ ほんと頭にきたんで話が普通にできなくなっちゃったのよ」


クマ  「まぁ 銀行怒らせちゃったら良くないですから事情をうまく話しましょうよ」



Bさん  「とりえず、お腹すいたでしょ、お雑煮作るからね」


クマ  「えっ? 別にお腹空いてないからいらないですよ」


Bさん  「せっかく来てくれるんで作っちゃったのよ、無理してでも食べてよ」



写真 1 (4)なんか、Bさんに限らず年配の方は必ず何か食べさせたがります

ダイエット中だからと言ってお餅3個を1個に減らしてもらいましたが食事しにきた訳じゃありません

でも美味しかったです・・・




食べながら事情を聴いて状況がつかめたので自分が銀行の担当さんに電話で話を聞いてみることにしました。



クマ  「なんか一括返済求められたって話しですけどBさん契約違反とかしてる状況なのですか?」


担当  「いや、契約違反では無いですけど利息だけ払っている契約が今月で終わっちゃうので・・・」


クマ  「で、一括返済ですか?」


担当  「いや・・・ 去年猶予の契約した時には自宅が売れたら全額返すっておっしゃったのであてにしてたんです」


クマ  「今回当初よりかなり安く売却したので税金とか引越し費用考えるとそちらのアパートも売却しないと一括返済できないですよ」


担当  「でも、今回の売却額で税金引いたってだいぶ余るじゃないですか」


クマ  「Bさん、年金が少ないんですよ、家賃で7万とか払ったら貯金が無いとやっていけませんので勘弁して下さいよ」


担当  「だったら、全額とまでは言わないので払える金額を教えてもらえませんかね?」


クマ  「こっちの売買契約に影響するようなことになるんだったら協力したくないですけど、どうなんですか?」


担当  「いえいえ、そんなことしたら意味ないですのでお互い協力体制でやりましょうよ」


クマ  「こっちの決済終わったらすぐにアパートの売却に取り掛かりますので今回は一旦猶予の支払い条件で更新して頂けますかね?」


担当  「う〜ん 稟議書かないといけないので不動産屋さんのほうで今後の計画書を作ってもらえませんかね?」


結局、月末までに今回の売却で部分償還できる金額やアパートの斡旋図面や支払いスケジュールを銀行まで行って説明することになりました。

Bさんには、噛み砕いて説明しましたが、やはり感情が先なお年頃なので今後、銀行さんと直接のやり取りはしない方がいいみたいです。


予定より早くアパートの売却にも関わることになりました・・・


その後、今回のご自宅の買主さんから頼まれたBさん宅の間取り図を作成。

当初、取り壊し予定だったので作っていませんでしたが、しばらく古家に住んで時期を見て建て直しするそうです。

写真 (26)古い図面があったのですが、いろいろ改造しているので、現況と異なる部分を確認しないといけません。

図面と現況を見比べてみると、以前残置物の確認の為に見せてもらってビックリした元台所や、元浴室以外にも開かずの間の様な物置があることに気が付きました。









写真 4 (2)クマ  「この扉の向こうに結構なスペースがありそうですけど」

Bさん  「そうなのよ、もう10年以上開けてないからちょっと怖いよ」

クマ  「しかも、図面上は奥にトイレがあるんですけど」











写真 5 (3)Bさんに開けてもらって電気をつけると物がたくさん詰まっていて、奥に行けない状況でした。

トイレの便器が撤去してある事を確認して引き上げましたが、日を設けて宝探しでもしてみたいものです。









と、いう事でBさんの件は今後も物語が続きます・・・



さて、本日は朝からマンションの大家さん(80歳 女性)と外壁塗装の打ち合わせです。

建物の色をどうするか、「任せる」と言われたのですが、自分センス無いし責任重いので大家さんに決めてもらいます。


ではまた