
築55年の建物と土地は瑕疵担保免責にして頂いたのですが、気になるものです。
このご自宅は決済後解体されて大手メーカーさんの施工で一戸建てが建築されます。
一つの時代が終わり新しい時代が始まるんですね。
Bさんは20歳の時からこの家に住んでいるそうで人生の大半を過ごしてきた場所を離れるのは、すごく大きな出来事となります。
Bさん 「今までこんな大きな家に住ませてもらったんだから家なき子になったって満足よ」
クマ 「家なき子って寂しい言い方ですけど賃貸住宅に引っ越すだけじゃないですか

Bさん 「家を手放しちゃうんだから家なき子でしょ」
クマ 「所有してるか借りてるかの違いだけですから家なき子じゃ無いでしょ(子じゃないし)」
Bさん 「この家には思い出がいっぱい詰まってるんで片づけして昔の物がでてくると手が止まっちゃうんだよね」
クマ 「昔の写真とか手紙とか出てくると見ちゃいますよね」
Bさん 「そうなのよ この写真見てよ」

自分も古い写真大好きなので、しばらくの間Bさんの昔話を聞かせてもらいました。
Bさんのお父様は戦時中、陸軍経理学校を卒業して近衛兵をされていた優秀な軍人さんで戦後は出来たばかりの税理士試験に合格され晩年は有名な先生として活躍されたそうです。

クマ 「何年頃の写真なんですか?」
Bさん 「明治45年生まれだから大正時代よね」
クマ 「お父さんの隣の迫力ある人は?」
Bさん 「このおじいちゃんが凄い人なのよ」
写真の人はBさんのお父さんの祖父なのだそうで、江戸時代の生まれで金融業を営んでいて大豪邸を建て、未だに本家筋は大金持ちなのだそうです。
クマ 「なんか左側の人とか江戸時代の人っぽいけど良く写真が残ってましたね」
Bさん 「ずっと埋もれていて今回の片付けで発掘されたのよ」
クマ 「他にも貴重なのがたくさん出てきそうですね?」
Bさん 「そうねぇ でも引越先に全部は持っていけないよ」
クマ 「捨てないで引越先に持込んでから整理しましょうよ」
Bさん 「そうだね、引越し終わらせるのが優先だよね」
引越しが終わったらスキャナ使って写真まとめを手伝うことにしました。
まずは、Bさんに引越してもらわないと決済ができません。

UR賃貸の場合、予約をして最低でも3週間くらい入居まで余裕が欲しいと言われているので今の予約をキャンセルして探し直すのはハイリスクです。
ココら辺を詰める為に再度話し合いを行いました。
駅からの距離・家賃・広さ・空きが出てもすぐ決まってしまう2階・・・
クマ 「やっぱりこれ以上の物件は家賃上げない限り無いですよ」
Bさん 「部屋は気に入ったんだけど、引越しする決心がねぇ」
クマ 「思い出いっぱいで寂しいのはわかるけど次のステージに行きましょうよ」
Bさん 「・・・ だよね。 これが私の運命なのね」
何だか地縛霊を除霊するお坊さんになった気分でしたが、やっとの事で先日予約した物件に引越す覚悟を決めてくれました。
そうと決まれば気が変わらないうちに即行動です。

重要事項説明もしてもらったのですが、お金を振り込んでからもう一度来て欲しいそうで13日に再度訪問してきます。
鍵の受け取りが20日とのことで、その近辺で引越しも手伝って無事に決済を迎えたいと思います。
決済までの一番の難関である高齢者であるBさんの引越し先探しですが、年齢制限も保証人もいらず、年金暮らしで収入が少なくても貯金さえあれば(基準がありますが)入れてくれるUR賃貸さんにホント助けられました。
まだまだ気を抜けませんが頑張ります

さて、本日(火曜日)は解約立会が2件、詰めに入っている滞納案件の処理、アパート用地購入の相談、オーナーさんへの見積り提案訪問等パンパンになりそうな感じです。
明日が定休日なので無理しようと思ってます

ではまた

ほんと、お忙しくされてますね。
体調大丈夫ですか?
しっかり食べてくださいね〜!
☆P