きのうは会社から片道130kmの場所にある社有地を現地調査してきました。

群馬県高崎市の山の中に17年前からなぜか所有している750坪の土地があるとの話を伝説のように聞いていましたが、毎年固定資産税を10万ちょっと払っているのに使い道が無い状態です。

プライベートなキャンプ場として使えるなら遊びに行ってもいいなぁと思っていましたが水道もトイレも無いところでテントを張るなんて誰もついて来ない事でしょう・・・

今回は、太陽光発電パネル用地として土地を探している社長さんに紹介しようと思い実際に現地を確認しようと思ったのと、17年前にグループ会社の社長から、当社へ所有権移転した際に農地であるこの物件をどのように所有権移転したのか調査する必要がありました。

現在登記簿をみると地目が「畑」になっており、農地の売買には農地法上の許可が必要なので、所有権移転ができたと言うことは許可を受けたと推定されます。

が、実際農地を農地のままで所有権移転すると言うことは、会社で農業をやるってことなので有り得ない話で、農地を農地以外に転用する許可があったはずです。

当社の社長に当時の転用目的を聞いてみましたが、「全く知らない」との回答でした・・・


と、言うことで「現地確認」「農地転用許可の調査」で上司と二人で現地へ行ってきました。

ちなみに農地転用の許可内容に関して電話で市役所に問い合わせたところ「電話では答えられない」「法人の場合は委任状と資格証名と印鑑証明持ってきて下さい」と言われてしまいました。

そこまで厳重とは驚きましたが、言われた通り書類を揃えて現地へ出発


写真 2 (4)高速道路を下りた後は結構な山道を走り出発から2時間で到着しました。

場所的には別荘地に行く途中の民家が点在する原野って感じです








写真 3 (4)草は、それほど高くまで生い茂っていないので、奥の方までいくことができました。
おそらく冬場に草が枯れて夏場には伸びている程度で木が無い分整地しやすい感じがします。








写真 5 (3)傾斜も緩やかなので今まで活用しなくてもったいなかったような感じがします。

と、なると問題は、農地転用の許可についてですので市役所に行くことにしました。







車に乗り込んで市役所をナビで入力。

出発しようとした時に上司から驚きの言葉が・・・


クマ  「じゃぁ今度は市役所ですね」

上司  「あっ ・・・ やばいなぁ」

クマ  「どうしました?」

上司  「委任状に印鑑押し忘れちゃったよ」

クマ  「・・・ 」

上司  「今から会社戻ってまた市役所行ったら4時間かかるよな・・・」


と、昔なら大変な事になっていましたが、今時は便利な道具があります。

自分がよく使っているiPhoneアプリDoc Scannerで押印前の委任状を撮影してPDFに変換。(このアプリ自分は気に入ってますが評価悪いみたいです)

そのPDFを会社にメールしてプリントアウトしてもらい実印を押す。

実印を押してもらった委任状をスキャナでPDFにして自分宛てにメールしてもらう。

自分のiPhoneに届いたPDFをセブンイレブンのネットプリンターに送付。

近所のセブンでカラーでプリントアウトすると押印された委任状の出来上がりです。

なんとも便利な世の中になったものです。


写真 3 (3)めちゃくちゃ立派な高崎市役所で委任状を渡して17年前の転用許可を調べてみると意外な事が判明しました。

転用目的は「分譲住宅用地の売買」

分譲用地として売れる訳です・・・





地目が「畑」のままである理由は、事業が開始されて実態が変わってからでないと地目変更されないので放置状態であったこの土地は地目の変更がされていない訳です。


太陽光パネルを置く目的での売買については、既に出ている許可目的の変更を審査して、OKになったら農地法5条の許可申請をすることで可能との事でした。

変更申請から農地法の許可まで最低でも2ヶ月かかるのが痛いですが、太陽光の話で売れなくても分譲用地として売れることがわかって良かったです。


長年埋もれていたお宝を発掘したような気分ですが、錯覚なのでしょうかね

この話、続きができたら報告します。

ではまた