しょうがないですよね・・・

心配してるから開けて、結果として何とも無かったら良かったって話ですけど気まずい感じになるのが安否確認です。

何で勝手に入ったんだ!

と、言われた事など1度もありませんが、かなり勇気がいることなんです。

今まで何度も開けてきましたが、考えすぎな確率9割以上、開けてビックリな確率1割未満・・・

倒れていたら大変だから開ける訳ですけどスリルとリスクが伴うのが安否確認なんですねぇ


1週間前に分譲マンションの一室を借りているAさん(60代男性)が音信不通になっていてる事をブログで書きました

心配だからと言って人の借りている部屋の鍵を開けるなんて事は原則しません

でも、Aさん今まで6年くらい全く滞納が無かったのに突然滞納して電話も止められてしまい、60代と言う微妙な年代で無職に近い自営業で人との接点が少なそう&友人が保証人で親兄弟との縁が薄そうな感じですので嫌な予感がしていました。

とりあえず「連絡下さい」とドアノブに置き手紙を巻きつけておいたのですが、1週間経っても連絡がありませんでした。

もう一度保証人さんと大家さんに報告したところ、「安否確認して下さい」との依頼がありました。

別に保証人や大家さんが部屋の鍵を開けてと言ってきても他人の住居に入る違法性が無くなる訳ではありません。

まぁそんな事は承知していますが、実際に中で倒れていて「死後3日程度経過しています」なんて言われたら「なんで1週間前に鍵を開けなかったんだろう」と悔やんでしまう事でしょう。

そんな事を考えだすと自分の鍵開けのハードルが低くなってくる訳ですが、こんな時には念のためお巡りさんに同行してもらいます。

写真 1今回は3人のお巡りさんにご足労頂きました。

お巡りさんの他に大家さんと、心配してくれたマンションの住民(前管理組合理事長)の方も一緒です。

お巡りさんから入居者の名前や生年月日、職業等を聞かれ、どうして開ける必要があるのかを答えました。






その内容をお巡りさんが、電話で上席の方に報告して許可をもらっている様子です。


しばらくやりとりして、お巡りさんから「合鍵で開けていいです」と許可がでました。

持っていった合鍵を鍵穴に入れようとした時に問題発生・・・


クマ  「あれ? 全然鍵が回らないんですけど鍵交換したのかな?」


大家  「え〜 そんな事全然聞いてませんよ」


住民  「先月、マンション全室の玄関ドアを新しく取替えて一緒に鍵も交換したんですよ」

クマ  「もしかして、Aさんに新しい鍵渡してうちがもらってないって事かな?」

住民  「そうみたいだね、管理組合では保管してないんだよね」


警官 「鍵屋さんに開けてもらうとかできないですかね?」

クマ  「鍵屋さんは呼べますけどこの鍵はピッキングできないタイプだから破壊しないと開けられませんね」


と、伝えるとお巡りさんがまたもや電話で状況を報告。

警官  「とりあえず鍵屋さんに頑張ってもらって壊さないで開けるようにお願いします」

クマ  「いや〜 一応呼びますけど壊すのにも1時間くらい掛かるから隣の部屋のベランダから入らせてもらいましょうよ」

この部屋は2階の角部屋なのですが、自分としてはベランダ伝いに乗り越える程度はできると判断しました。

住民  「隣の◯◯さんは、仕事の関係で住んで無いんですよ、更に隣だったら在宅してると思いますよ」

ここでまたお巡りさんが電話で上司に判断を仰いでます。

警官  「隣室の許可が無いとダメだって言うから鍵屋さん待ちましょう」

クマ  「間違いなく鍵屋さん簡単に開けられませんから会社から長いハシゴ持ってきますよ」

警官  「鍵屋さんが開けられる可能性だってあるでしょ!」

何か、自分に仕切られるのがご不満な様子です・・・

鍵屋さんが到着して鍵を見るなり「破壊しないと無理」と伝えられました。


ここで、管理課S君が3階まで届く長ハシゴを持って登場

ハシゴをバルコニーに立てかけてスルスルとバルコニーへ登りました。

警官  「まだ、入っちゃダメだよ、警察官の仕事なんだから!」


写真 2自分もS君に続いて登ろうとしたら怒られちゃいました。

結局、お巡りさん1人とS君がバルコニーから入室して、自分と別のお巡りさんは玄関ドアを中から開けてもらい入室する事になりました。

玄関前で待つこと5分。






玄関ドアをあけてくれたのは・・・





入居者のAさんでした


クマ  「どうしちゃったんですか? 心配で鍵開けさせてもらったんですよ」

Aさん  「スミマセン、しばらく体調悪くて寝込んでいたんです」

クマ  「救急車呼びましょうか?」

Aさん  「いえいえ、そこまで悪くないですよ、暑くて家でダラダラしてただけですよ」

クマ  「電話も止められてるし滞納してるし大家さんも心配したんですから」


いろいろ話を聞いたのですが、10日以上家に篭っていたそうです。

ただ、自分が思うに何度もチャイムを鳴らしていたし、S君とお巡りさんが声を掛けながら入室した際も無反応で近くまで行って大声出してやっと起きたとの事ですので、死んだフリして乗り切ろうと思ったのかも知れません。


安否確認して大丈夫なパターンでは「寝ていて気が付かなかった」
言い訳をされることが多いです。

多分ですが、滞納や会社の無断欠勤、大学の不登校など逃げたい気持ちから「寝たふり」で乗り切ろうと思っているところで鍵を開けられて言い訳できなくて死んだフリ的な反応をしてしまうのかと思います。

まさか鍵を開けられてしまうなんて想定外なのでしょうね


写真 390分もAさんの一件で路上駐車していた車の外気温をみたら44度になってました。

こんな日は外に出ないほうが良いと思いますが、家に篭りっぱなしってのも不健康ですね。





結果として倒れていなくて良かった話しなのですが、安否確認の仕事は嫌なものですよ


さて、本日(20日)は火曜日です。

先日までお盆休みでしたが、今日1日働くと水木連休です。

せっかく仕事モードにブログが戻ったところですが、また雑談日記ブログに戻ってブログランキングの得票が減りそうです

ではまた