昨日、安否確認の記事を書いたのですが、部屋で人が亡くなった時の告知期間について、記事を読んだ知り合いから問い合わせがありました。


この案件、法律で何年間告知するとか決まっていないので、裁判例を参考にすることになります。

この辺は不動産適正取引推進機構の判例検索の中に心理的瑕疵の項目があるので参考になるのですが、どうも自分は昔からこの話し納得し難いのです。

結局、ガイドラインがあるわけでもないので、無難な事を答えれば「5年告知」が多数の考えとなるのかも知れません。

自分も人に聞かれたら無難に答えますが、やっぱり物理的な修復をきちんとしているのであれば、告知期間5年は長いとも思いますし、借りたり買う立場から考えると知っている事は何年前でも教えて欲しいとの気持ちも理解できます。

ホームページに「特別募集住宅」として募集ページを設けていて、「1年間だけ賃料半額」としているUR賃貸(旧公団)さんの募集担当に電話で聞いてみたら部屋ごとに「50代の男性の病死」「40代の女性の自殺」等、死因を教えてくれました。


ちなみに1年経過後に入居者が退去して新規募集した場合は告知するのか聞いてみたら「告知はしません」との回答でした。

自分はこのある意味スッキリした対応に驚きましたが、この対応が主流ではありません。


正直、告知期間が長いと告知することにより賃料が減ることに対して自殺して亡くなった借主のご遺族に損害賠償しないといけませんから間に入ると苦労する訳です。

全て裁判所に判断してもらうなんて事は無いのですから、自殺被害を部屋に与えられた貸主と迷惑を掛けた借主のご遺族との話し合いになるのですが、物件を仲介する不動産会社としても、知っている事を言わない倫理的な面も含めた告知義務の範囲がわかりにくくて困るのです。


「URさんと同じ方式です」

これからの主流になれば良いと思うと同時に、「何で教えてくれなかったんですか」と、借りた側、買った側のお客さんの失望も気になるところであります。

そう言う意味では、「何年経っても告知」と言う事が理解出来る訳なのですが、永久に告知するとは、物件価値が永久に損なわれる事を意味します。

それもまた違うのではないかと自分は思います。

早く法律なりガイドラインで取り決める事を望みますが、インターネットが普及している時代ですので法律が出来たとしても、永久に過去の事を言われてしまう事になるのでしょう。

「そんな事は気にしないよ」

と、言ってくれる人が増えて欲しいとは思いますが、多少のディスカウントで乗り切るしか無いのかも知れませんね。



写真 4昨日も安否確認があって上司が対応に行ったのですが、「玄関ドアにバーロックが掛かってる」との事でした。

中で倒れている可能性が跳ね上がる瞬間です。

自分、バーロックを破壊せずに開ける方法知っていますが写真だけ載せますので詳細は控えさせて頂きます・・・






こちらの案件は無断欠勤した大手企業に務める社員さんを心配した上司の方が部屋の解錠を依頼してきたものです。

自分、別の事をしていたのですが、「バーロックが掛かっている」と報告を受けたので安否確認セットを持って現地へ向かいました。

現地へもう少しで到着するところで再度電話が掛かってきました。


「入居者さん寝てたよ」


なんか9割以上がそんなオチなのですが、入居者さんの勤務先の人が大声でドアの隙間から呼びかけ続けていたそうです。

仕事で嫌な事でもあって無断欠勤しちゃったんでしょうかね?


まぁブログネタにできる程度の事で良かったですよ


さて、本日(21日)は定休日です。

先週の土曜日まで夏期休暇だったのですが、休み明けの3日間は疲れました。

今日はずっと夏休みが続いている三男(小3)を釣り堀に連れて行く約束があるのでこれから行ってきます。

ではまた