8月に1年6ヶ月の滞納者付きで管理を受託した貸家オーナーが「相談がある」と、お兄様と一緒にご来店されました。
オーナーであるAさん(60代女性)は、滞納者Bさん(70代女性)と近所付き合いもあるので、「毎月の賃料に滞納金を分割払いできる約束が守れるなら追い出しはしない」との事でBさんから確約書を提出してもらい、約定通り今月分に関しては支払いがありました。
こちらとしては、Aさんの希望に沿った対応をして、Bさんの支払いが滞った時に退去を迫る予定でした。
で、お兄様(70歳くらい)からいろいろ言われました。
お兄様 「こんな念書受け取って分割払いって甘いでしょ」
クマ 「ご近所の手前穏便に済ませたいとのご希望でしたので分割を認めたんです」
Aさん 「すみません、あの時は確かにそうお願いしたんですけど、やっぱり追い出した方が良いと思うんです」
クマ 「悪いのはBさんですから、やっぱり分割を認めないって言ったっていいですけど抵抗が大きそうですね」
お兄様 「確かに少しでも回収できた方がいいんだけど優しすぎるよね」
クマ 「分割で優しくしたにも関わらず約束を破ったと言った方が厳しくやっても大家さん気苦労少ないですよ」
お兄様 「そうだよねぇ 確かに厳しくやってBさんに恨まれるのも嫌だな・・・」
Aさん 「では、次に滞納したら追い出しして頂く事でお願いします」
こんな内容で1時間も話しました。
簡単に言うと、滞納者が提出した念書に書いてある分割払いの申し出を認めず、滞納金を回収&明渡をして欲しいとのことでした。
自分としては、どうせ滞納するからその時に一気に退去に追い込むつもりだったのと、AさんがBさんとの付き合いを気にしているので、一度は猶予してあげた対応をすることにより、気まずさを除去する意味があると考えていました。
貸主の望む方法で対応したのですが、気が変わった訳です。
それでも、分割払いは合意書として貸主がOKした訳でも無く、滞納者に債務額を認めて今後の返済方法を申し出させた一方的な確約書に過ぎません。
元々悪いのは滞納者ですから「やっぱり分割はダメ」と通知する事もやれと言われればやります。
とか考えていたらAさんから電話がきました。
Aさん 「先ほどの話しですが、どうしても母が納得してくれなくて・・・」
クマ 「えっ お母様ですか?」
Aさん 「はい、こう言う事にすごく厳しくて・・・これから連れて行くので話しして下さい」
何となく読めてきました。
Aさんとしては分割払いでも構わなかったところ、お母様がその事を知って「甘い!」と怒ったのだと思います。
たまに地主さん系ですごく頑固なオジイチャンがいるのですが、オバアチャンで頑固な方ってあまりお会いしたことありません。
電話から30分後にAさんとお母様が来店されました。
お母様 「私ね、今年90歳なんだけど滞納で裁判もやったことあるの」
クマ 「えっ 90歳には見えないですね、もっとお若いかと思いました」
お母様 「やられたら倍返しですから」
クマ 「・・・ 倍返しってのはどんな感じですか?」
お母様 「9月にもらった家賃を倍返しするから出てってもらって」
クマ 「追い出したいお気持ちはわかりました。あとは手順踏んでやりますのでお任せ頂ければと思います」
お母様 「言うこと聞かなければ鍵交換して家財道具担保に払わせればいいの!」
クマ 「なかなか斬新なお考えですねぇ お巡りさん呼ばれて捕まっちゃうのは勘弁です」
お母様 「大丈夫、悪いのはBさんなんだから」
クマ 「現実問題で考えるとBさん引越すお金も無いのが難しいところなんですよ」
お母様 「だったら・・・ 滞納金全部いらない!」
クマ 「えっ? それなら交渉しやすいですけどAさん、いいんですか?」
お母様 「元々私の土地を娘にあげたんだから文句無いよ」
Aさん 「母がそう言うのであれば・・・」
お母様 「そんな端金(はしたがね)でグチグチ言ってんじゃないの!」
お母さんはAさんに貸家経営の基本がわかっていないと言った感じの説教を始めました。
結構エキサイトしていましたので、自分も冗談を交えながら話して場を和ませていましたらお母様が更に盛り上がってきました。
お母様 「Bには滞納金免除! あんた(Aさん)には滞納金と同じ金額をくれてやる、これで文句ないでしょ!」
クマ 「・・・ ではさっそくBさんに話しをしてきますけど、揚げ足取られないように丁寧にやりますので直接家に行ったりしないで下さいね」
Aさん 「すいません 最初からそうしていれば良かったんですね・・・」
お母様 「倍返しで効かなければ100倍返しだ!」
90歳のオバアチャンでも半沢直樹が楽しめたようです
自分も半沢直樹の続編ができることをすごく期待しています。
と、テレビドラマの続編を期待する前に本日午前中にBさん宅を訪問するアポがとれたので、現実のドラマの続編を体験してきます・・・
それが終わったら高崎市役所まで長距離ドライブです
ではまた
オーナーであるAさん(60代女性)は、滞納者Bさん(70代女性)と近所付き合いもあるので、「毎月の賃料に滞納金を分割払いできる約束が守れるなら追い出しはしない」との事でBさんから確約書を提出してもらい、約定通り今月分に関しては支払いがありました。
こちらとしては、Aさんの希望に沿った対応をして、Bさんの支払いが滞った時に退去を迫る予定でした。
で、お兄様(70歳くらい)からいろいろ言われました。
お兄様 「こんな念書受け取って分割払いって甘いでしょ」
クマ 「ご近所の手前穏便に済ませたいとのご希望でしたので分割を認めたんです」
Aさん 「すみません、あの時は確かにそうお願いしたんですけど、やっぱり追い出した方が良いと思うんです」
クマ 「悪いのはBさんですから、やっぱり分割を認めないって言ったっていいですけど抵抗が大きそうですね」
お兄様 「確かに少しでも回収できた方がいいんだけど優しすぎるよね」
クマ 「分割で優しくしたにも関わらず約束を破ったと言った方が厳しくやっても大家さん気苦労少ないですよ」
お兄様 「そうだよねぇ 確かに厳しくやってBさんに恨まれるのも嫌だな・・・」
Aさん 「では、次に滞納したら追い出しして頂く事でお願いします」
こんな内容で1時間も話しました。
簡単に言うと、滞納者が提出した念書に書いてある分割払いの申し出を認めず、滞納金を回収&明渡をして欲しいとのことでした。
自分としては、どうせ滞納するからその時に一気に退去に追い込むつもりだったのと、AさんがBさんとの付き合いを気にしているので、一度は猶予してあげた対応をすることにより、気まずさを除去する意味があると考えていました。
貸主の望む方法で対応したのですが、気が変わった訳です。
それでも、分割払いは合意書として貸主がOKした訳でも無く、滞納者に債務額を認めて今後の返済方法を申し出させた一方的な確約書に過ぎません。
元々悪いのは滞納者ですから「やっぱり分割はダメ」と通知する事もやれと言われればやります。
とか考えていたらAさんから電話がきました。
Aさん 「先ほどの話しですが、どうしても母が納得してくれなくて・・・」
クマ 「えっ お母様ですか?」
Aさん 「はい、こう言う事にすごく厳しくて・・・これから連れて行くので話しして下さい」
何となく読めてきました。
Aさんとしては分割払いでも構わなかったところ、お母様がその事を知って「甘い!」と怒ったのだと思います。
たまに地主さん系ですごく頑固なオジイチャンがいるのですが、オバアチャンで頑固な方ってあまりお会いしたことありません。
電話から30分後にAさんとお母様が来店されました。
お母様 「私ね、今年90歳なんだけど滞納で裁判もやったことあるの」
クマ 「えっ 90歳には見えないですね、もっとお若いかと思いました」
お母様 「やられたら倍返しですから」
クマ 「・・・ 倍返しってのはどんな感じですか?」
お母様 「9月にもらった家賃を倍返しするから出てってもらって」
クマ 「追い出したいお気持ちはわかりました。あとは手順踏んでやりますのでお任せ頂ければと思います」
お母様 「言うこと聞かなければ鍵交換して家財道具担保に払わせればいいの!」
クマ 「なかなか斬新なお考えですねぇ お巡りさん呼ばれて捕まっちゃうのは勘弁です」
お母様 「大丈夫、悪いのはBさんなんだから」
クマ 「現実問題で考えるとBさん引越すお金も無いのが難しいところなんですよ」
お母様 「だったら・・・ 滞納金全部いらない!」
クマ 「えっ? それなら交渉しやすいですけどAさん、いいんですか?」
お母様 「元々私の土地を娘にあげたんだから文句無いよ」
Aさん 「母がそう言うのであれば・・・」
お母様 「そんな端金(はしたがね)でグチグチ言ってんじゃないの!」
お母さんはAさんに貸家経営の基本がわかっていないと言った感じの説教を始めました。
結構エキサイトしていましたので、自分も冗談を交えながら話して場を和ませていましたらお母様が更に盛り上がってきました。
お母様 「Bには滞納金免除! あんた(Aさん)には滞納金と同じ金額をくれてやる、これで文句ないでしょ!」
クマ 「・・・ ではさっそくBさんに話しをしてきますけど、揚げ足取られないように丁寧にやりますので直接家に行ったりしないで下さいね」
Aさん 「すいません 最初からそうしていれば良かったんですね・・・」
お母様 「倍返しで効かなければ100倍返しだ!」
90歳のオバアチャンでも半沢直樹が楽しめたようです

自分も半沢直樹の続編ができることをすごく期待しています。
と、テレビドラマの続編を期待する前に本日午前中にBさん宅を訪問するアポがとれたので、現実のドラマの続編を体験してきます・・・
それが終わったら高崎市役所まで長距離ドライブです

ではまた

面白いおばあちゃんですね〜
何だかわらけてしまいました
☆P