「終わらせても普通に戻るだけ」とかグチを書いていましたが、この度とても面倒な騒音トラブル案件を終わらせる事ができました。
何だかんだ言っても達成感があります
正直言って最初の連絡は2年前の7月でした。
木造1Rアパートの2階に住んでいる騒音元のA氏(アラフォー男性)が「幽霊が見える」とかで深夜に窓を開けて奇声を発した事に始まります。
通報によりパトカーが来て管理会社である当社にも苦情がきました。
この段階で追い出しができれば良かったのですが、奇声自体は治まったり復活したりを繰り返し、A氏の両親を呼び出して実家に帰るように交渉したにも関わらず退去させる事ができませんでした。
当時、すごくやり難かったのが、A氏が自分の前では、すごく大人しくて真面目な雰囲気だったのです。
寝言の延長のように目が覚めても寝言を言ってしまうとの事だったので、病気になりかけているのだと思っていました。
「ほんと迷惑をかけてしまい申し訳ありません」とか「近隣の皆様には私が菓子折り持ってお詫びに行きます」なんて感じで謙虚な態度したので、呼び出しと様子見を繰り返す期間が始まりました。
その後、断続的にパトカーが呼ばれて、自分も「いい加減にしろ!」との口調になり、ケンカ状態となりました。
この辺りから奇声に関しては無くなり、「足音がうるさい」や、「食器を洗う音がうるさい」等、「不自然な生活音」に関しての苦情対応となりました。
家賃滞納でもしていれば裁判すれば明渡は確実なのですが、生活音に関しては、音の大きさや時間帯等で注意を重ねる事と迷惑行為の記録を残す事で対応することになります。
いつか裁判になる時の証拠ですので、結構な量の記録が溜まりました。
ただ、記録が溜まると言うことは、他の入居者さんが、それだけ迷惑をしていると言う事です。
「いい加減に出て行け」と言い放った事もあるのですが、A氏は「生活していれば音が出るのは当たり前です、時間帯に気をつけます」と言って開き直る状態です。
何ヶ月か苦情が無い期間もあったので、「直った?」と思っていた時期もあったのですが、呼び出し、訪問、通告を繰り返し強い口調で退去しろと言ったり優しく親身になって相談してあげたりを繰り返していたところ大きな動きがありました。
今年の8月に隣室が退去したのです。
隣室の入居者さんは、勤務先の事務所移転で年末には引越す予定だったのですが、5月にバルコニーに置いていたゴミ袋に入っていたタバコの吸い殻がA氏のバルコニーに転がって注意された件をA氏に騒音を注意した際に蒸し返されて「こんなところには居たくない」と引越してしまいました。
この段階で、大家さんに「裁判してでも追い出しましょう」との話になりました。
正直言って、定期借家契約にしていれば再契約なしで解約ができましたが、開き直ったり、期限まで待っていられない状態になれば追い出しをしないといけないのは同じです。
ただ定期借家契約であれば、開き直っても期限さえくれば裁判すれば勝てるのですが、普通の賃貸借契約だと騒音が受忍限度を超えているとか、いろいろと証拠集めをしないといけません。
管理する側から考えると定期借家での契約が望ましいのですが、何かと手間がかかるのと、空室率の高い地域での競争力の問題などを言い訳にしている事が未だに普通賃貸借契約が主流な理由なのでしょうね・・・
顧問弁護士にも相談したのですが、「騒音の訴訟は大変だよ」と、あまり乗り気じゃ無い感じでした。
こうなったら裁判やってブログネタにしようと考えていましたが、大家さんからは「裁判にならないように頑張って」と言われてしまいました。
で、今回一番やり難かったのが音が響きやすい木造の建物での受忍限度の判定です。
多分、音自体は大きく無いのですが、夜中に叩いている様な音を出されると不愉快になる訳で、小さな音でも許せない訳です。
「午後9時から午前7時までは40db(デシベル)午前7時から午後9時までは53dbに達する音を出してはならない」と言った判例もあるようですが裁判所じゃないんだから、管理会社の自分が音を聞いて「うるさい」と思えばアウトだと決めました。
そんな単純な理屈で攻める事を決心して隣室へ泊まりこんでからの1か月は最後の戦いと言った感じで凄かったです。
・泊まり込して被害を確認する。
・客観的な音の大きさの立証よりも、自分としての判断を貫く
・警察と親御さんを味方にする
この3点が今回の教訓となりました。
と、得意気に書いてしまいましたが、A氏の周りに住んで被害を受けていた入居者さんから見たら「最初からやれよ」って話ですので、申し訳なくも思っています。
賃貸トラブルの筆頭格が騒音トラブルですので、今回の件で自分なりにレベルアップできた事に感謝します。
深夜に何度も何度も出動頂いたお巡りさんにもお礼を伝えてきましたが、お仕事とは言えほんと助けられましたよ。
昨晩は、ビールでも飲みに行きたい気分だったのですが、台風で緊急出動がありそうなので家でもお酒は控えていました。
本日(16日)は、10年に1度の大きさの台風接近との事で、管理会社としてドキドキの1日となりそうです。
ではまた
何だかんだ言っても達成感があります
正直言って最初の連絡は2年前の7月でした。
木造1Rアパートの2階に住んでいる騒音元のA氏(アラフォー男性)が「幽霊が見える」とかで深夜に窓を開けて奇声を発した事に始まります。
通報によりパトカーが来て管理会社である当社にも苦情がきました。
この段階で追い出しができれば良かったのですが、奇声自体は治まったり復活したりを繰り返し、A氏の両親を呼び出して実家に帰るように交渉したにも関わらず退去させる事ができませんでした。
当時、すごくやり難かったのが、A氏が自分の前では、すごく大人しくて真面目な雰囲気だったのです。
寝言の延長のように目が覚めても寝言を言ってしまうとの事だったので、病気になりかけているのだと思っていました。
「ほんと迷惑をかけてしまい申し訳ありません」とか「近隣の皆様には私が菓子折り持ってお詫びに行きます」なんて感じで謙虚な態度したので、呼び出しと様子見を繰り返す期間が始まりました。
その後、断続的にパトカーが呼ばれて、自分も「いい加減にしろ!」との口調になり、ケンカ状態となりました。
この辺りから奇声に関しては無くなり、「足音がうるさい」や、「食器を洗う音がうるさい」等、「不自然な生活音」に関しての苦情対応となりました。
家賃滞納でもしていれば裁判すれば明渡は確実なのですが、生活音に関しては、音の大きさや時間帯等で注意を重ねる事と迷惑行為の記録を残す事で対応することになります。
いつか裁判になる時の証拠ですので、結構な量の記録が溜まりました。
ただ、記録が溜まると言うことは、他の入居者さんが、それだけ迷惑をしていると言う事です。
「いい加減に出て行け」と言い放った事もあるのですが、A氏は「生活していれば音が出るのは当たり前です、時間帯に気をつけます」と言って開き直る状態です。
何ヶ月か苦情が無い期間もあったので、「直った?」と思っていた時期もあったのですが、呼び出し、訪問、通告を繰り返し強い口調で退去しろと言ったり優しく親身になって相談してあげたりを繰り返していたところ大きな動きがありました。
今年の8月に隣室が退去したのです。
隣室の入居者さんは、勤務先の事務所移転で年末には引越す予定だったのですが、5月にバルコニーに置いていたゴミ袋に入っていたタバコの吸い殻がA氏のバルコニーに転がって注意された件をA氏に騒音を注意した際に蒸し返されて「こんなところには居たくない」と引越してしまいました。
この段階で、大家さんに「裁判してでも追い出しましょう」との話になりました。
正直言って、定期借家契約にしていれば再契約なしで解約ができましたが、開き直ったり、期限まで待っていられない状態になれば追い出しをしないといけないのは同じです。
ただ定期借家契約であれば、開き直っても期限さえくれば裁判すれば勝てるのですが、普通の賃貸借契約だと騒音が受忍限度を超えているとか、いろいろと証拠集めをしないといけません。
管理する側から考えると定期借家での契約が望ましいのですが、何かと手間がかかるのと、空室率の高い地域での競争力の問題などを言い訳にしている事が未だに普通賃貸借契約が主流な理由なのでしょうね・・・
顧問弁護士にも相談したのですが、「騒音の訴訟は大変だよ」と、あまり乗り気じゃ無い感じでした。
こうなったら裁判やってブログネタにしようと考えていましたが、大家さんからは「裁判にならないように頑張って」と言われてしまいました。
で、今回一番やり難かったのが音が響きやすい木造の建物での受忍限度の判定です。
多分、音自体は大きく無いのですが、夜中に叩いている様な音を出されると不愉快になる訳で、小さな音でも許せない訳です。
「午後9時から午前7時までは40db(デシベル)午前7時から午後9時までは53dbに達する音を出してはならない」と言った判例もあるようですが裁判所じゃないんだから、管理会社の自分が音を聞いて「うるさい」と思えばアウトだと決めました。
そんな単純な理屈で攻める事を決心して隣室へ泊まりこんでからの1か月は最後の戦いと言った感じで凄かったです。
・泊まり込して被害を確認する。
・客観的な音の大きさの立証よりも、自分としての判断を貫く
・警察と親御さんを味方にする
この3点が今回の教訓となりました。
と、得意気に書いてしまいましたが、A氏の周りに住んで被害を受けていた入居者さんから見たら「最初からやれよ」って話ですので、申し訳なくも思っています。
賃貸トラブルの筆頭格が騒音トラブルですので、今回の件で自分なりにレベルアップできた事に感謝します。
深夜に何度も何度も出動頂いたお巡りさんにもお礼を伝えてきましたが、お仕事とは言えほんと助けられましたよ。
昨晩は、ビールでも飲みに行きたい気分だったのですが、台風で緊急出動がありそうなので家でもお酒は控えていました。
本日(16日)は、10年に1度の大きさの台風接近との事で、管理会社としてドキドキの1日となりそうです。
ではまた
板橋は風はありますが晴れてきました〜