ほんとドラマですねぇ・・・
昨晩は10月末退去に向けて追い詰めている滞納者Aさん(60代男性)と、会って話がしたいと言うAさん宅の大家さん夫婦(60代)で打ち合わせをしました。
現在3ヶ月滞納なので、追い出し期間としては普通の速さだと思っていますが、大家さんにとってはお金が入って来ないし引越してくれるのか不確定で夜も眠れない状態との事です。
既に月末に退去する旨の念書を出させているのですが、大家さんのご主人さんは「許せない」と言う気持ちと「強引にやり過ぎて自殺でもされたら困る」のミックスで血圧が上がり夫婦喧嘩が続発しているそうです。
アパート経営の感覚ある大家さんと、自宅を貸しに出している大家さんでは少し割り切り方が違います。
特に原状回復系の話で説明するのが大変なのですが、滞納の時も単純に追い出せると思われている場合があります。
その都度わかりやすく説明させてもらうのですが、「退去させる」のと「お金を回収する」の2点がセットです。
滞納者も自費で引越しするので、滞納家賃を後回しにして引越し費用を貯める状態になるのですが、この費用を滞納金として回収すると引越しが出来なくて悪循環となります。
中には「退去させないで、少しずつでも回収して」との事を言われる大家さんがいます。
それはそれで言われた通りやりますが、長い目で見ると「早い時期に退去させれば良かった」となる事が多いです。
ですので、常習者となりそうな場合は「退去させましょう」と提案するのですが、どちらにしても大家さんには迷惑な話です。
滞納者のAさんと、大家さんの奥様とは夏に安否確認で入室した時に対面していたのですが、その時のAさんは痩せていてフラフラ状態だったので弱々しいイメージでした。
あれから2ヶ月経って、体調も良くなり一回り大きくなった感じです。
打合せ場所は会社の応接だったのですが、大家さんご夫妻が先に到着されて自分と話をしているところへAさんが到着しました。
Aさん 「どうも〜 こんな夜にすみませんねぇ 忙しくて時間が作れなくて」
ご主人 「はぁ? 忙しく働いてるのに家賃が払えないってどう言うことなの!」
Aさん 「いやそれは引越しのお金も必要ですし・・・」
ご主人 「引越しの方はどうなったの?」
Aさん 「住み込みで働ける場所を知人に探してもらっているのですが、なかなか無くて」
ご主人 「何をやってたんですか! お金は払わない引越しは出来そうもないなんておかしいでしょ!」
クマ 「Aさん、滞納金は保証人さんにも請求するけど引越しだけはAさんにしか出来ないんですよ」
Aさん 「はい・・・部屋のタンスとか大きい物は捨てましたが、金属系の仕事道具とかが残っていまして」
クマ 「それを処分できれば明け渡しできるって事ですかね?」
Aさん 「移動するにも移動先が無いので・・・」
クマ 「金属だったら買取してくれる業者さん知ってるから紹介しますよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長いので省略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご主人 「とにかく31日までに出ると、いまここにいる3人の前で約束して下さいよ」
Aさん 「・・・ 」
ご主人 「・・・ 」
奥さん 「・・・ 」
クマ 「・・・ 」
沈黙が1分くらい続きました。
ここで、自分が無理やりAさんに答えさせると、Aさんの発する言葉の価値が減ります。
自発的に話し出すまで我慢です。
更に1分くらい経過しても沈黙しています。
今までまじめに働いてきた60代の男性ですので社会経験や人生経験は自分より豊富なのだと思います。
これだけ言葉に出して約束するのをためらうと言う事は、重たい事として感じているのでしょう。
Aさん 「31日に退去します」
ご主人 「その日に鍵を受取りに行くけどいいですね?」
Aさん 「はい・・・」
クマ 「では、当日立会に行きますので、それまでに片付けお願いします」
結構な時間話をしていましたが、Aさんも覚悟が決まった感じです。
Aさんが帰った後、奥様より変な事を言われました。
奥様 「どうでしょう、今のやりとりでAさんが首吊ったりしないでしょうか?」
クマ 「えっ 大丈夫だと思いますけど」
ご主人 「私、かなり言葉使い悪かったですよね・・・」
クマ 「一応全部録音してありますから
」
ご主人 「・・・ いつの間に
」
自分、会話を録音している時はかなり丁寧に話をします。
もし本当に万が一の事があった時に「脅された」なんて遺書でも書かれちゃった時には録音データが役に立つと思います。
まぁ普段から口は災いの元ですので発言には気をつけないといけませんね
さて、本日は台風の影響でお天気が最悪です。
夜中に地震もあって自然災害の怖さを身にしみて感じていますが、何事も起きないことを祈ります。
ではまた
昨晩は10月末退去に向けて追い詰めている滞納者Aさん(60代男性)と、会って話がしたいと言うAさん宅の大家さん夫婦(60代)で打ち合わせをしました。
現在3ヶ月滞納なので、追い出し期間としては普通の速さだと思っていますが、大家さんにとってはお金が入って来ないし引越してくれるのか不確定で夜も眠れない状態との事です。
既に月末に退去する旨の念書を出させているのですが、大家さんのご主人さんは「許せない」と言う気持ちと「強引にやり過ぎて自殺でもされたら困る」のミックスで血圧が上がり夫婦喧嘩が続発しているそうです。
アパート経営の感覚ある大家さんと、自宅を貸しに出している大家さんでは少し割り切り方が違います。
特に原状回復系の話で説明するのが大変なのですが、滞納の時も単純に追い出せると思われている場合があります。
その都度わかりやすく説明させてもらうのですが、「退去させる」のと「お金を回収する」の2点がセットです。
滞納者も自費で引越しするので、滞納家賃を後回しにして引越し費用を貯める状態になるのですが、この費用を滞納金として回収すると引越しが出来なくて悪循環となります。
中には「退去させないで、少しずつでも回収して」との事を言われる大家さんがいます。
それはそれで言われた通りやりますが、長い目で見ると「早い時期に退去させれば良かった」となる事が多いです。
ですので、常習者となりそうな場合は「退去させましょう」と提案するのですが、どちらにしても大家さんには迷惑な話です。

あれから2ヶ月経って、体調も良くなり一回り大きくなった感じです。

Aさん 「どうも〜 こんな夜にすみませんねぇ 忙しくて時間が作れなくて」
ご主人 「はぁ? 忙しく働いてるのに家賃が払えないってどう言うことなの!」
Aさん 「いやそれは引越しのお金も必要ですし・・・」
ご主人 「引越しの方はどうなったの?」
Aさん 「住み込みで働ける場所を知人に探してもらっているのですが、なかなか無くて」
ご主人 「何をやってたんですか! お金は払わない引越しは出来そうもないなんておかしいでしょ!」
クマ 「Aさん、滞納金は保証人さんにも請求するけど引越しだけはAさんにしか出来ないんですよ」
Aさん 「はい・・・部屋のタンスとか大きい物は捨てましたが、金属系の仕事道具とかが残っていまして」
クマ 「それを処分できれば明け渡しできるって事ですかね?」
Aさん 「移動するにも移動先が無いので・・・」
クマ 「金属だったら買取してくれる業者さん知ってるから紹介しますよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長いので省略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご主人 「とにかく31日までに出ると、いまここにいる3人の前で約束して下さいよ」
Aさん 「・・・ 」
ご主人 「・・・ 」
奥さん 「・・・ 」
クマ 「・・・ 」
沈黙が1分くらい続きました。
ここで、自分が無理やりAさんに答えさせると、Aさんの発する言葉の価値が減ります。
自発的に話し出すまで我慢です。
更に1分くらい経過しても沈黙しています。
今までまじめに働いてきた60代の男性ですので社会経験や人生経験は自分より豊富なのだと思います。
これだけ言葉に出して約束するのをためらうと言う事は、重たい事として感じているのでしょう。
Aさん 「31日に退去します」
ご主人 「その日に鍵を受取りに行くけどいいですね?」
Aさん 「はい・・・」
クマ 「では、当日立会に行きますので、それまでに片付けお願いします」
結構な時間話をしていましたが、Aさんも覚悟が決まった感じです。
Aさんが帰った後、奥様より変な事を言われました。
奥様 「どうでしょう、今のやりとりでAさんが首吊ったりしないでしょうか?」
クマ 「えっ 大丈夫だと思いますけど」
ご主人 「私、かなり言葉使い悪かったですよね・・・」
クマ 「一応全部録音してありますから

ご主人 「・・・ いつの間に


もし本当に万が一の事があった時に「脅された」なんて遺書でも書かれちゃった時には録音データが役に立つと思います。
まぁ普段から口は災いの元ですので発言には気をつけないといけませんね

さて、本日は台風の影響でお天気が最悪です。
夜中に地震もあって自然災害の怖さを身にしみて感じていますが、何事も起きないことを祈ります。
ではまた

賃貸管理の「宮本武蔵」ですね!さすが!