少し前に「アパートの売却査定をして欲しい」と頼まれた件がありました。

調査してみるといろいろと苦労しそうな課題があり、電話で伝えた査定額にはガッカリされていたのですが、相性が良さそうな大家さんでしたので昨日の夕方訪問してみました。

築35年の木造で10室中の1部屋だけがオーナールームでメゾネットになっている珍しいタイプです。

B−5号室 (2)ダイニング以外全てのお部屋が和室ですが、なぜか新鮮な感じがしました

築35年、和室の1Kと2Kで値崩れしないで8割稼働していますので優秀な物件だと思います。

部屋を見せてもらった後にオーナールームでいろいろ聞かせて頂きました。







大家さんは今年75歳の女性です。

またまた75歳の女性が・・・

今年3人目の75歳女性ですが、なんだか縁があるのでしょうか

Aさん・Bさんと付けてしまったのでCさん(75歳女性)としておきます。


初対面なのに、いろいろと話してくれたのですが、特に急いで売るつもりが無いとの事で、話をする度に売却希望価格が上がっていきます。


クマ  「もしかして売るつもり無い感じですかね?」

Cさん  「いや、他にもアパート持ってるからここは売っちゃおうと思ってるのよ」

クマ  「建替えが今の接道状況だとできないから通常よりも安くしないとダメなんですよ」

Cさん  「だよねぇ 黙ってて悪かったけど実は昔から知ってたのよ」

クマ  「35年前によく新築できましたよね」

Cさん  「公共事業の絡みで、国が絡んで用地買収の補償で手続きしてくれてできたんだけど、道路が後からだったからねぇ」

クマ  「・・・まぁご自宅兼アパートだから35年で考えたら稼いでくれた物件ですよね」

Cさん  「そうなのよ、今でも稼ぎ続けてくれてるからねぇ」

クマ  「やっぱり売りたくないって感じですか?」

Cさん  「いや、あと10年もしたら生きてないと思うから売りたくなってきたのよね」


30分くらい聞かせてもらいましたが、稼げる物件を売る必要は無いけど、人生の終わりに現金化したいとの事でした。

結構、自分の扱う物件はお金に困って処分する系が多いので微妙に違和感がありますが、良い物件は手放したくないということですね。


「何かの縁だと思うからまた寄って下さい」と、言われたので関わっていきたいと思います。

さて、本日もいろいろと予定が詰まっています。

すきまに予定を入れてやり繰りしていますが、何となくパンクしそうな予感がしています・・・

ではまた