先日、解約立会をした一戸建ての貸家ですが、オーナーさんと打ち合わせた結果、売却するかリフォームするか検討したいとの事になりました。

8大型の注文住宅なのですが、オーナーさんの転勤で貸し出しましたが戻る予定が無いそうです。
月曜日に謄本上げて詳細確認しますが、バブル期の物件は、査定額を伝えるのが辛いものです。





先日、仲介で契約した別の物件も購入時の5分の1の金額となりましたので、オーナーさんは複雑な気分かと思います。

昭和の終わりから平成3年くらいまでのバブルを覚えていますが、当時は土地の価格が下がるなんて思わなかったんです。

自分、当時不動産の販売会社で新人君だったのですが、戸建てもマンションもすごい倍率の抽選が当たり前で、古い自宅を買換えて新居に移るお客様も多くいました。

1000万円台で買った中古住宅が3000万円で売れて新築に買換えたりする人が普通にいましたので、不動産価格が上がるから無理して買っても大丈夫だと本気で思ったものです。

サラリーマンでも1000万円くらいの自己資金に5.5%の公庫融資と8%くらいの提携ローンで4000万円近く借りるのが普通でステップ返済とか当初の返済額を抑えて5年後とか10年後の返済額が上がるってのが当然な感じでした。

「5年後には給料が上がってます」と、言うのも当たり前な感覚だったんです。


不動産価格も上がって給料も上がるなら買うのが常識。

考えて見れば、自宅が投資の対象だったのでしょう


もう、絶頂期から25年くらい経ちましたのでローンを組んだ方は残債が無くなる頃かと思います。


そんな時代もあった訳ですが、「またバブルが来ないかなぁ」なんて思ってしまうものです。

上がっている局面で勝ち逃げできれば良かったのでしょうけど上がっている時って更に上がると思っちゃうんですよね・・・

上る前に買って下がる前に売る。

単純そうですが、株でさえ上手く行きませんので

淡々と査定させて頂きますが、下落幅が大きい物件は「リフォームして貸すよ」と、なる事が多いです。

不動産は「貸す」と言う選択があるのが救いですね。


消費税の駆け込みも終わり、景気が上昇しているような雰囲気も無くなっちゃって先週から日経平均も大幅に下がりだしちゃって・・・

何とも悪循環が続いているように感じますが、そのうち底打ちする日が来ることでしょう。

さて、本日も繁忙期の後処理でペットの臭いが酷い部屋の原状回復系の案件を処理します。

ペット飼育可の部屋だったのですが、想像以上の悪臭ですのでリフォーム費用も多く掛かります。

毎日部屋にいる入居者さんは臭いに慣れちゃっているので請求額に驚かれている訳ですが、臭いって写真に撮れないし人によって感じ方が違うところがやりにくいです。

まぁ 次から次へと課題が出てくる仕事ですよ


ではまた