昨日のブログで漏水対応をしている水道設備業者の社長さんが解決できそうも無いから別の業者に頼んで」とか弱音を吐いると書きました。

そう言われても、大規模工事までできる会社はこの社長のところしか無いので、何とか頼み込んで継続してもらい、「それなら特殊なカメラ使って調査してみるよ」と言われてちょっと期待していました。

集合時間ピッタリに社長登場。

写真クマ  「今日はよろしくお願いします」

社長  「クマさん、これ見つけたんだよ」

クマ  「発見困難とされた漏水も発見します・・・」
(よその業者のパンフレットです)




社長  「なんか良さそうでしょ?」

クマ  「・・・社長のところで終わらせましょうよ」

社長  「でも今回のは難しいですよ」

クマ  「社長のところ優秀だからきっと解決できますよ」

社長  「う〜ん じゃぁ秘密兵器で調べてみるか」

と、持ってきたカバンを開けると・・・

写真 3クマ  「これ、水曜日に試してダメだったうちのカメラと同じですよ・・・」

社長  「そうなの  使い方が難しいんだよね・・・」

ちょっと心配になってきましたが、今回は以下の点がミステリー」(社長談)です。




 

1.水道メーターが回らない

2.メーターを通さない本管からの漏水を疑ったが、被覆しているウレタンが濡れてない

3.排水を3日間使わなくても水が漏れ続ける


ユニットバスの解体ができる業者を探すのに時間が掛っていましたが、もしかしたら、浴槽一体型のユニットの場合は一度バラすと再生できないのかも知れません。

もしそうなら、ほんと不経済ですよね・・・

写真 (1)で、昨日の検査はこの道数十年の社長自ら行いました。

水曜日に来た職人さんもかなりのベテランでしたが、今回社長が着目したのが、漏れている水の溜まり具合が場所によって違う事です。

ユニットバス点検口、洗濯機の防水パンの下、トイレとキッチンの間に開けた開口部。

 

水曜日には全部一緒の溜まり具合に見えましたが、社長がじっくりみると違っているそうです。

社長  「間違いなくキッチンの給水側で漏れてるよ」

クマ  「でもキッチンだったら水道メーター回るじゃないですか」

社長  「それがミステリーなんだよね」

クマ  「排水もここ3日流して無いですし・・・」

社長  「良く見てよ、ユニットバスのスラブ(床)よりキッチンの方が10センチくらい高いんだよ」

クマ  「そうですね」

社長  「と、いう事はユニット側で漏れてるなら高い場所に上がらないでしょ」

クマ  「キッチン側からユニットの方に流れたって事ですね」

社長  「キッチンの下をファイバースコープで見てみよう」

キッチンの裏壁を開口してスネイクカメラを突っ込んで社長が調べる事1分。

社長  「ダメだ・・・ クマさん代わって」

クマ  「どうしたんですか?」

社長  「遠近両用メガネなんでモニター見てると気持ち悪くなる」


自分もあと10年くらいしたら、そうなるのでしょうか

そして自分がチェンジして給湯管の床部分を探索してみると・・・

クマ  「社長、なんか水面が揺れてます」

社長  「お〜 これだ 揺れが大きい方へレンズを移動して」

クマ  「う〜ん 難しいです」

社長  「思ってるのと逆の方向に動かしてみて」

クマ  「あっ ポタポタ発見しました」

社長  「よし! これで答えがわかった、床下にある給湯管だよ」


写真 4と、いう事で給湯管を止水してみるとポタポタが止まりました。

これで、入居者さんはお湯を使わないトイレが使える事になります。





キッチンを外して本格工事するのが来週になるので、入居者さんに説明しましたが、一つわからないのがなぜ水道メーターが回らなかったのかです。

クマ  「なんでメーターが回らなかったんでしょうかね?」

社長  「ポタポタ程度だと回りが遅かったんじゃないかな」

クマ  「2日に一回くらいみても気が付かないくらいの量なんですかね?

入居者  メーターの歯車を回さないくらい微量だったんじゃないですかね?

クマ  「えっ そんな事あるんですかね?」

入居者  「自分の勤務先でそう言う事例がありましたよ」

何か入居者さん工業系の会社にお勤めで、そこら辺詳しそうです。


社長や入居者さんが言う通り「微量すぎてメーターが回らない」又は回っているけど2日程度じゃ気が付かないくらい微量」と、言うのが答えなのでしょう。

これで別の原因箇所があったら大ショックですが・・・

今回の漏水の件では定休日も含めてかなりの時間を使いました。

いろいろ学ぶことが多かったので、その意味では勉強になりましたが、これでやっと終わりが見えてきましたよ

ではまた