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FullSizeRender (10)きのう(水曜日)は戸建貸家での滞納に関する裁判に出席しました。

と、言っても貸主や所有者ではない単なる管理会社のパターンなので、大家さんが原告の本人訴訟で、自分は傍聴席です。




あまり細かいことはコンプライアンス上、書けないのですが正直言って大家さんは裁判が初体験ですので、本人訴訟なんて嫌だと言う感じでした。

かと言って当社の顧問弁護士さんに依頼すると着手金から成功報酬まで割りに合わないのが痛いところです。

一番は管理会社に「頑張って回収してよ」と言っておく事なのかも知れませんが、この滞納者には内容証明も念書も効き目が無い感じになったので警告として滞納金についての支払督促をやったところ異議申立てされて訴訟となりました。

何か、去年の今頃も同じような事をやっていましたが、去年のは退去後の滞納金回収で、今回は入居中の滞納者が相手です。

当然ながら、明け渡し訴訟をやるべきでしょうけど、こちらとしては3ヶ月程度の金額なので裁判所からの支払督促で驚いて払って来ることを期待していました。

まぁ滞納金だけの話とは言え、数千円の費用で公的な力を持った約束をさせる事ができると考えれば悪くありませんし、今後の正常化に繋がると思います。

異議申立も「分割にして欲しい」と言われただけですので、その内容に関しての訴訟となりました。

裁判は法廷で裁判官から状況確認されて別室で司法委員さんと分割内容の和解調書のたたき台を作成していて終わりです。

別室へは関係者として自分も同行できるので、言いたいことを言わせてもらいます。

滞納金の分割に関しては借主(被告)の申し出通りの金額を大家さん(原告)が受け入れたのですが、毎月の賃料支払に関しては触れる事がありません。

クマ  「毎月の賃料をしっかり支払って欲しいのが一番大きな話しですので、その事も和解文書に入れてもらえませんかね?」

委員  「う〜ん、そうだよね、○○さん(借主)そのくらいはわかりますよね?」

借主  「もちろんです、以後滞らないようにします」

委員  「今回は金銭債権の話しだから賃貸借契約の話とはズレるんだよねぇ」

クマ  「・・・ 今度家賃滞納したら明け渡し訴訟になるから絶対払わないと後がないですからね」


釘刺しておかないといけません。


借主  「わかりました・・・」

委員  「じゃぁ大家さんの方も、滞納金に関してだけ和解になるけどよろしいですね?」

大家  「はい、お任せします」

クマ  「毎月の賃料は必ず支払うとか条項に追加できないですかね?」

委員  「う〜ん ちょっと無理だなぁ」


で、和解の内容を作成して再び法廷へ戻ります。

裁判官  「じゃぁねぇ 毎月○万円の○回払い、2ヶ月滞らせたら期限の利益が無くなるって事で良いですね?」

借主  「はい」

裁判官  「それとね、今回は滞納金に関してだけど賃貸借契約に基づく毎月の賃料も必ず払うと約束したって書いとくから」

借主  「わかりました」

裁判官  「あなたが住み続けている限り家賃払うのは当たり前なんだからね」


何か微妙な感じで和解調書に書いてくれる事になりました。

後ほど聞いてみたら「今回の和解は滞納金だけの話で、賃貸借契約の存続に関する事まで拘束されないけど、紳士条項的に書いといた」との事です。

まぁ 紳士だったら滞納しないと思いますが後日の明け渡し訴訟の際にでも役に立つのでしょうか・・・

滞納者の方も裁判所に呼び出されてかなり嫌な思いしたでしょうから、これを機会に正常化してくれる事に期待します。


さて、本日は先日の火災の件での保険会社からのやり取り、自主管理大家さんの抱えている大物滞納者とのやり取りを予定しています。

夜はオーナーさんから新年会にお呼ばれしているので楽しんで来ます。

ではまた明日



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