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きのうは、相続絡みの案件で、他県にある借地人(法人)さんの会社へ行ってきました。
この案件、市内に住んでいる初対面のブログ読者さんご夫婦(40代?)から相談があったことから始まりました。
奥様 「母が兄弟から相続した土地があるのですが、何か怪しい契約書でして、きちんとしておきたい感じなんです」
契約書を見せてもらうと、20年前くらいに市街化区域内にある120坪の土地を酒屋さんとダンプを使う造成屋さんに貸しています。
契約書面は、駐車場の契約書よりも単純な契約書なのですが、微妙に事務所の建築を認めているようにも読めてしまう感じで、現地には簡易な建物が3棟建っています。
クマ 「これって、建物建築をOKしてるって事ですかね?」
ご主人 「そうだとすると売却とか難しいですか?」
クマ 「売るんだったら、更地の方がいいですが、亡くなったお兄さんは建物建築をOKしている訳じゃなかったとか?」
ご主人 「多分、駐車場程度の認識だったんですよ、建物って言ってもプレハブ小屋みたいなのですから」
クマ 「すごくアバウトな契約書ですから、契約終了させるんだったら念のため丁寧に相手と話した方が良いですよ」
ご主人 「いますぐ売却するつもりはないのでしばらく貸しておいても良いのですが、突然売るから出て行ってなんて事になると相手に悪いですからね」
クマ 「貸すにしても終わらすにしても、この契約書は良くないですね」
契約書は事務所建築目的での土地賃貸借契約書に読める内容で、2年毎に更新となっています。
貸借している面積は酒屋さんの契約書には「〇〇氏(造成屋)に賃貸している部分を除く面積」と書いてあり、造成屋さんの契約書には「酒屋に貸している部分を除く面積」と書かれています
酒屋さんの方は、賃料が1万円代なのですが、造成屋さんの方は6万円代・・・
相談に来たご夫婦も、土地を相続したお母様も、この土地に関しての経緯が全くわからないとの事で、建物所有目的の借地ではなく、駐車場として貸した単純なものに巻き替えて欲しいとの事になりました。
奥様 「酒屋さんの方は賃料の振込先が相続で母に変ったことを電話で伝えた時、感じが良かったのですが、造成屋さんの方は冷たい感じだったんです」
クマ 「住所をみると茨城県の会社ですけど、何で借りているんですかね?」
奥様 「わかりません・・・ 」
クマ 「契約書作るのはできますけど、電話と郵送よりご本人さんが顔出した方がいいと思いますよ」
奥様 「母は、高齢ですので、全部私がやる事になっていまして、不動産の事とか全く自信が無いので一緒に来て下さい」
と、いう事で新しい契約書を作成して造成屋さんに訪問することになりました。
もし、契約を終了したいとの希望があれば建物撤去の確約をもらえるように解約通知書も用意しました。
借主の会社へは車で向かったのですが、奥様話が苦手だとの事で、かなり不安そうな感じです。
クマ 「造成屋さん、冷たい感じって言ってましたけど何歳くらいの方なんですか?」
奥様 「電話の感じだと、年配の女性なんですけど威勢が良いと言うか、ハッキリ言えよみたいな感じで気が短かそうなんです」
クマ 「へぇ 造成屋さんの女社長だったら相当元気が無いと務まらないでしょうからね」
奥様 「もう、ドキドキしちゃって、気が動転して話せなくなったら代わりに話して下さい」
クマ 「大丈夫ですよ、電話と違って顔をみながら話せば、意外と普通の人だったりしますから」
かなり、電話でのイメージが悪かったようですが、今まで滞納がある訳でも無いので、自分は心配していませんでした。
思ったよりも早く、先方の会社へ到着しました。
クマ 「こんにちは、 土地の件できました〜」
奥様 「初めまして、〇〇の娘です」
社長 「わざわざ、悪いね、不動産会社の人連れてくるって事は立ち退きって事かね?」
奥様 「いえ、特に売却が決まったとかでは無く、相続の絡みで将来的に売らないといけなくなるかも知れないって感じなんです」
社長 「・・・ 堅苦しい手続きはしたくないね」
クマ 「突然土地を売る事になった場合に迷惑を掛けちゃいけないと思って事前に状況をお聞きしようと思ったんですよ」
社長さんは、10年くらい前に亡くなった先代の社長の後を継いで、「姉御しか出来る人はいない」と従業員に推されて社長になったそうで、現在でも10台のダンプを所有して公共工事や田んぼの埋め立てなどを行っているそうです。
実に貫録ある雰囲気の女社長さんで、自分も何かあったら頼りたい気分になります
1時間くらい話を聞いたので、社長さんも打ち解けてたまに笑顔を見せてくれるようになりました。
貸地の方は、従業員の一人があの土地の近所に住んでいて、ダンプの駐車場として利用しているとの事でした。
クマ 「いや〜 社長凄いです、ダンプ10台もあったら維持費とか大変ですよね」
社長 「そうなのよ、だからこの土地も経費削減で返しちゃおうかと思ってたの」
クマ 「プレハブ小屋が建ってますけど、使っているんですか?」
社長 「今は使ってないよ」
クマ 「元々、駐車場として貸していますので、契約終了の時は更地返しでお願いしますね」
社長 「あんなの運んじゃえば終わるから心配しないでよ」
クマ 「ですよね〜 社長のところで全部出来ますものね」
社長 「うちの従業員に話すからそれから、いつ解約するか連絡するよ」
プレハブ小屋を営業所として使っているから困るだとか、立ち退き料払えとか、言われなくて良かったです。
従業員さん用にダンプの駐車場として貸して欲しいと申し出された場合は、駐車場の契約書に巻き替えて、建物は建てられない契約に変更しておく予定です。
やっぱりこう言う系は面と向かって話を聞くのが良いのでしょうね。
この話、今後は酒屋さんとも話を付けて、すぐに売れる土地である事を確定させてから今後を考える事になります。
正常化だけで終わってしばらく間が空くかも知れませんが、種まきした案件となる事でしょう。
さて、本日水曜日は定休日です。
7月中にいろいろプライベートの宿題を終わらせる予定ですので、頑張ろうと思います。
ではまた明日
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きのうは、相続絡みの案件で、他県にある借地人(法人)さんの会社へ行ってきました。
この案件、市内に住んでいる初対面のブログ読者さんご夫婦(40代?)から相談があったことから始まりました。
奥様 「母が兄弟から相続した土地があるのですが、何か怪しい契約書でして、きちんとしておきたい感じなんです」
契約書を見せてもらうと、20年前くらいに市街化区域内にある120坪の土地を酒屋さんとダンプを使う造成屋さんに貸しています。
契約書面は、駐車場の契約書よりも単純な契約書なのですが、微妙に事務所の建築を認めているようにも読めてしまう感じで、現地には簡易な建物が3棟建っています。
クマ 「これって、建物建築をOKしてるって事ですかね?」
ご主人 「そうだとすると売却とか難しいですか?」
クマ 「売るんだったら、更地の方がいいですが、亡くなったお兄さんは建物建築をOKしている訳じゃなかったとか?」
ご主人 「多分、駐車場程度の認識だったんですよ、建物って言ってもプレハブ小屋みたいなのですから」
クマ 「すごくアバウトな契約書ですから、契約終了させるんだったら念のため丁寧に相手と話した方が良いですよ」
ご主人 「いますぐ売却するつもりはないのでしばらく貸しておいても良いのですが、突然売るから出て行ってなんて事になると相手に悪いですからね」
クマ 「貸すにしても終わらすにしても、この契約書は良くないですね」
契約書は事務所建築目的での土地賃貸借契約書に読める内容で、2年毎に更新となっています。
貸借している面積は酒屋さんの契約書には「〇〇氏(造成屋)に賃貸している部分を除く面積」と書いてあり、造成屋さんの契約書には「酒屋に貸している部分を除く面積」と書かれています
酒屋さんの方は、賃料が1万円代なのですが、造成屋さんの方は6万円代・・・
相談に来たご夫婦も、土地を相続したお母様も、この土地に関しての経緯が全くわからないとの事で、建物所有目的の借地ではなく、駐車場として貸した単純なものに巻き替えて欲しいとの事になりました。
奥様 「酒屋さんの方は賃料の振込先が相続で母に変ったことを電話で伝えた時、感じが良かったのですが、造成屋さんの方は冷たい感じだったんです」
クマ 「住所をみると茨城県の会社ですけど、何で借りているんですかね?」
奥様 「わかりません・・・ 」
クマ 「契約書作るのはできますけど、電話と郵送よりご本人さんが顔出した方がいいと思いますよ」
奥様 「母は、高齢ですので、全部私がやる事になっていまして、不動産の事とか全く自信が無いので一緒に来て下さい」
と、いう事で新しい契約書を作成して造成屋さんに訪問することになりました。
もし、契約を終了したいとの希望があれば建物撤去の確約をもらえるように解約通知書も用意しました。
借主の会社へは車で向かったのですが、奥様話が苦手だとの事で、かなり不安そうな感じです。
クマ 「造成屋さん、冷たい感じって言ってましたけど何歳くらいの方なんですか?」
奥様 「電話の感じだと、年配の女性なんですけど威勢が良いと言うか、ハッキリ言えよみたいな感じで気が短かそうなんです」
クマ 「へぇ 造成屋さんの女社長だったら相当元気が無いと務まらないでしょうからね」
奥様 「もう、ドキドキしちゃって、気が動転して話せなくなったら代わりに話して下さい」
クマ 「大丈夫ですよ、電話と違って顔をみながら話せば、意外と普通の人だったりしますから」
かなり、電話でのイメージが悪かったようですが、今まで滞納がある訳でも無いので、自分は心配していませんでした。
思ったよりも早く、先方の会社へ到着しました。
クマ 「こんにちは、 土地の件できました〜」
奥様 「初めまして、〇〇の娘です」
社長 「わざわざ、悪いね、不動産会社の人連れてくるって事は立ち退きって事かね?」
奥様 「いえ、特に売却が決まったとかでは無く、相続の絡みで将来的に売らないといけなくなるかも知れないって感じなんです」
社長 「・・・ 堅苦しい手続きはしたくないね」
クマ 「突然土地を売る事になった場合に迷惑を掛けちゃいけないと思って事前に状況をお聞きしようと思ったんですよ」
社長さんは、10年くらい前に亡くなった先代の社長の後を継いで、「姉御しか出来る人はいない」と従業員に推されて社長になったそうで、現在でも10台のダンプを所有して公共工事や田んぼの埋め立てなどを行っているそうです。
実に貫録ある雰囲気の女社長さんで、自分も何かあったら頼りたい気分になります
1時間くらい話を聞いたので、社長さんも打ち解けてたまに笑顔を見せてくれるようになりました。
貸地の方は、従業員の一人があの土地の近所に住んでいて、ダンプの駐車場として利用しているとの事でした。
クマ 「いや〜 社長凄いです、ダンプ10台もあったら維持費とか大変ですよね」
社長 「そうなのよ、だからこの土地も経費削減で返しちゃおうかと思ってたの」
クマ 「プレハブ小屋が建ってますけど、使っているんですか?」
社長 「今は使ってないよ」
クマ 「元々、駐車場として貸していますので、契約終了の時は更地返しでお願いしますね」
社長 「あんなの運んじゃえば終わるから心配しないでよ」
クマ 「ですよね〜 社長のところで全部出来ますものね」
社長 「うちの従業員に話すからそれから、いつ解約するか連絡するよ」
プレハブ小屋を営業所として使っているから困るだとか、立ち退き料払えとか、言われなくて良かったです。
従業員さん用にダンプの駐車場として貸して欲しいと申し出された場合は、駐車場の契約書に巻き替えて、建物は建てられない契約に変更しておく予定です。
やっぱりこう言う系は面と向かって話を聞くのが良いのでしょうね。
この話、今後は酒屋さんとも話を付けて、すぐに売れる土地である事を確定させてから今後を考える事になります。
正常化だけで終わってしばらく間が空くかも知れませんが、種まきした案件となる事でしょう。
さて、本日水曜日は定休日です。
7月中にいろいろプライベートの宿題を終わらせる予定ですので、頑張ろうと思います。
ではまた明日
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姉御社長、話がわかる方で良かったですね。たまに電話越しだと怖そうだなと感じて緊張して伺うと、全くイメージが違う方の時がありますよね。電話だと表情が見えないので、やはり対面してお話するのが一番ですね(^^)。
今日は宿題は捗りましたでしょうか?。明日は久しぶりの雨になるようですが、明日もお仕事頑張って下さい(#^.^#)