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きのうは朝一番で漏水部屋の調査をしてきました。
(今回の概要)
・築20年の鉄筋コンクリート造のワンルーム18世帯。
・1階Aさんの洋室天井から水が垂れてきた。
・Aさん(30代男性) 15年くらい居住。
・Aさん宅の上階にはBさん(50代男性)が居住中。
・Bさんは新築時から20年居住。
今回の漏水連絡は、2日前にAさんが来店して漏水を報告してくれた事で判明したのですが、その際管理課の新人君と部屋の中を確認して極度の汚部屋であることも判明しました。
うちの新人君、汚部屋を見るのが初めてだったので、「こんな状態じゃ確認なんてできません!」と、顔を真っ赤にして拒絶反応を示しました。
実は、今回登場のAさんとBさん、5年前にも物語を作ってくれたので、自分はある程度予想していました。
まぁ自分の感覚がマヒしているってのもありますので、新人君の反応は普通の人の反応なのかと思います。
Aさん宅、5年前は散らかっている程度のイメージだったのですが・・・
汚部屋のレベルを言葉で表現するのは結構難しいです。
例えば、6帖(約10平米)の部屋にあるゴミを均等に並べて積雪ならぬ積ゴミが何センチになるかで、言えば現在のAさんの積ゴミは20センチ級と推定されます。
30センチまでが初級、1mなら中級、2mだったら上級とかランク分けしてみたいものですが、汚部屋のレベルは単純に積ゴミの高さだけではありません。
例えば、雑誌や衣類が積もっている状態と生ごみが積もっている状態では、明らかに生ごみ系の方が強烈ですので・・・
まぁ 準1級とか細かくレベル分けしても良いと思いますが、そんな話は後で考えるとして目の前にある案件を片さなければいけません。
(進め方)
1.漏水を止める
2.汚部屋のゴミ撤去
3.部屋の修復
と、まずは漏水を止める作業から始めます。
その為には、上階に住むBさんの部屋を確認する必要があるのですが、5年前の案件では、Bさん宅は積ゴミ210cmの上級汚部屋でした。
自分、本のネタにもさせて頂いたし、セミナーで必ず題材にしているので、今となっては実に参考になる事例だと感謝しています。
当時約60万円かけてBさんがゴミを完全撤去してくれた当日、「お陰様できれいになりました」と報告に来たBさんに「部屋の賃貸借契約を解除します」と伝えたところ「それは勘弁して欲しい」と強くお願いされました。
「こう言う状態になったのだから、契約の継続は不可能です」
と、冷たく言い切っていたのですが、Bさんは大家さんに直接電話して「二度と汚部屋にしない」と約束して契約の解除を免れたのです。
「Bさんも反省している事だし、許してやってよ」
と、大家さんに言われました。
自分としては大家さんの為を思って対応していた訳ですが、何だか悪者にされてしまいましたよ
そんな感じでしたので、「退去時に壁・天井・フローリングの全貼換えを行う」と念書を書いてもらった程度で契約継続した形です。
あれから5年、「Bさんの部屋から漏水している様子なので確認させて欲しい」と連絡し、快くOKしてくれたBさん。
新人君と部屋に入りましたが、1階のAさんの部屋を見た後には「散らかっている」程度に見えてしまうのが不思議なところです。
通常の汚さ・・・
その感覚は人によって違いますので、きれいな部屋で生活している人が見たら汚部屋に見える事でしょう。
まぁ 積ゴミ20センチくらいを想像していたところに、床が見える状態でしたので、Bさんにしてはきれいに使っていると言ったところでした。
台所の床下や風呂場の点検口を調査しましたが、スラブ(床下のコンクリート部分)の濡れは確認できませんでした。
洗濯機を作動させて排水してみると・・・
見事に防水パンを超えて水があふれます
Bさん、週に1度くらい洗濯機を使っていたとの事ですが、排水トラップにかなりのゴミが溜まっていたので、新築時から溜まったゴミが排水を詰まらせたと考えられると思います。
とりあえず、保険会社に申請してみたところ、鑑定人さんが確認する事になったので、近日中に立ち会う事になる予定です。
つづき物になってしまいましたが、他に原因が無い事を祈ります。
ではまた明日
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きのうは朝一番で漏水部屋の調査をしてきました。
(今回の概要)
・築20年の鉄筋コンクリート造のワンルーム18世帯。
・1階Aさんの洋室天井から水が垂れてきた。
・Aさん(30代男性) 15年くらい居住。
・Aさん宅の上階にはBさん(50代男性)が居住中。
・Bさんは新築時から20年居住。
今回の漏水連絡は、2日前にAさんが来店して漏水を報告してくれた事で判明したのですが、その際管理課の新人君と部屋の中を確認して極度の汚部屋であることも判明しました。
うちの新人君、汚部屋を見るのが初めてだったので、「こんな状態じゃ確認なんてできません!」と、顔を真っ赤にして拒絶反応を示しました。
実は、今回登場のAさんとBさん、5年前にも物語を作ってくれたので、自分はある程度予想していました。
まぁ自分の感覚がマヒしているってのもありますので、新人君の反応は普通の人の反応なのかと思います。
Aさん宅、5年前は散らかっている程度のイメージだったのですが・・・
汚部屋のレベルを言葉で表現するのは結構難しいです。
例えば、6帖(約10平米)の部屋にあるゴミを均等に並べて積雪ならぬ積ゴミが何センチになるかで、言えば現在のAさんの積ゴミは20センチ級と推定されます。
30センチまでが初級、1mなら中級、2mだったら上級とかランク分けしてみたいものですが、汚部屋のレベルは単純に積ゴミの高さだけではありません。
例えば、雑誌や衣類が積もっている状態と生ごみが積もっている状態では、明らかに生ごみ系の方が強烈ですので・・・
まぁ 準1級とか細かくレベル分けしても良いと思いますが、そんな話は後で考えるとして目の前にある案件を片さなければいけません。
(進め方)
1.漏水を止める
2.汚部屋のゴミ撤去
3.部屋の修復
と、まずは漏水を止める作業から始めます。
その為には、上階に住むBさんの部屋を確認する必要があるのですが、5年前の案件では、Bさん宅は積ゴミ210cmの上級汚部屋でした。
自分、本のネタにもさせて頂いたし、セミナーで必ず題材にしているので、今となっては実に参考になる事例だと感謝しています。
当時約60万円かけてBさんがゴミを完全撤去してくれた当日、「お陰様できれいになりました」と報告に来たBさんに「部屋の賃貸借契約を解除します」と伝えたところ「それは勘弁して欲しい」と強くお願いされました。
「こう言う状態になったのだから、契約の継続は不可能です」
と、冷たく言い切っていたのですが、Bさんは大家さんに直接電話して「二度と汚部屋にしない」と約束して契約の解除を免れたのです。
「Bさんも反省している事だし、許してやってよ」
と、大家さんに言われました。
自分としては大家さんの為を思って対応していた訳ですが、何だか悪者にされてしまいましたよ
そんな感じでしたので、「退去時に壁・天井・フローリングの全貼換えを行う」と念書を書いてもらった程度で契約継続した形です。
あれから5年、「Bさんの部屋から漏水している様子なので確認させて欲しい」と連絡し、快くOKしてくれたBさん。
新人君と部屋に入りましたが、1階のAさんの部屋を見た後には「散らかっている」程度に見えてしまうのが不思議なところです。
通常の汚さ・・・
その感覚は人によって違いますので、きれいな部屋で生活している人が見たら汚部屋に見える事でしょう。
まぁ 積ゴミ20センチくらいを想像していたところに、床が見える状態でしたので、Bさんにしてはきれいに使っていると言ったところでした。
台所の床下や風呂場の点検口を調査しましたが、スラブ(床下のコンクリート部分)の濡れは確認できませんでした。
洗濯機を作動させて排水してみると・・・
見事に防水パンを超えて水があふれます
Bさん、週に1度くらい洗濯機を使っていたとの事ですが、排水トラップにかなりのゴミが溜まっていたので、新築時から溜まったゴミが排水を詰まらせたと考えられると思います。
とりあえず、保険会社に申請してみたところ、鑑定人さんが確認する事になったので、近日中に立ち会う事になる予定です。
つづき物になってしまいましたが、他に原因が無い事を祈ります。
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汚部屋ネタ…怖いもの見たさでドキドキしながら拝見しています。
汚部屋のレベルを作ったら面白いですね。積ゴミと臭いを考慮して…虫がいたらポイント加算とかで。いやいや、対応しているクマさんたちにはこんな冗談はダメですね、申し訳ありません!!。
私もどちらかと言うと部屋は片付いていないとダメな方なので、汚部屋の強烈な臭いは新人さんと同じ反応を示してしまいそうです。
明日は定休日ですね。毎日がお忙しいので、ゆっくり休んで下さい(^^)。