このブログでは、過去に何度か「知らなかった」シリーズを書いています。
長年、仕事をしていて知らない事に出会うと「そんな事も知らないの?」と詳しい人には言われてしまうものですが、まぁ 何と言うかちょっと嬉しくなるものです・・・
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きのうは、相続関連の打ち合わせで、お客さん宅を訪問してきました。
やっと固定資産税の名寄帳が取れた段階で、相続人の息子さんは亡くなったお父様がどれだけ不動産を所有していたか良くわかりません。
そこら辺、自分の方でまとめる事になったのですが、かなり件数が多いので、自分も知らなかった場所に土地を持っているとか、借地契約をしている土地があったりしてちょっと複雑です。
アパートに関しても、息子さんは全くノータッチだったので、基本から説明したのですが、不動産の仕組み的な話をするのに公図や登記事項証明書で説明しようと思い、持参したノートPCで自宅の登記事項証明書を取ってあげました。
クマ 「名寄帳で、土地の評価とか面積がわかるんですけど、権利関係の話は謄本で確認するんですよ」
息子さん 「そうなんですか、これで昔からの動きがわかるんですね」
クマ 「コンピュータ化される前の紙の登記簿は、閉鎖謄本の申請すれば取れるんですけど、今の状況がこんな感じですから見て下さい」
息子さん 「所有権保存、平成6年、権利者〇〇って書いてありますね」
クマ 「所有権保存ですか・・・ 建物取っちゃったかな?」
何度か見直しましたが、間違いなく土地なのに所有権保存と書いてあります。
・・・
自分、遠い昔に建売住宅の営業マンしていて海を埋め立てた街の担当をしていたことがありますが、その時に土地の保存登記がされた謄本を見たような記憶があります。
所有権保存は、新築の建物などで「初めて行う登記」の事を言いますので、埋立地でも無い街中の土地では「所有権移転」の登記以外見たことがありませんでした。
しかも平成6年の登記です。
もしかして区画整理やった関係?
それでも、従前の土地との関係ができると思うし、この地域の区画整理は登記された時期よりも10年近く後の話です。
それまで草むらに隠れていて誰にも発見されなかった土地だったら楽しいのですが、住宅街の中にある角地ですので、理由がわかりません。
打ち合わせを終えて、すぐに法務局へ行ってきました。
クマ 「すみません、土地の登記事項証明書取ったら所有権保存のが出てきたんですけど」
受付 「珍しいですね、でも最初の登記だったのでしょうね」
クマ 「平成6年ですよ、 それまで未登記ってあり得るんですか?」
受付 「あったんじゃないですかね」
クマ 「閉鎖謄本取ってみたいので、お願いします」
受付 「たぶん、取っても変わらないと思いますけどよろしいですね?」
待つこと5分。
紙の時代の謄本が出てきました。
が、受付の方が言った通り、中身が同じでした。
クマ 「これって、今まで相続があったと思うんですけど、どうやってたんですかね?」
受付 「・・・ 登記官に聞いてみてもらえますかね」
と、いう事で終了時間の5分前でしたが、登記官の方が対応してくれました。
登記官 「これは、ですねぇ 昭和30年頃に税金用の台帳を登記簿に一元化する作業がありまして、その時に表題部の登記だけされてたのを平成6年に初めて保存登記したと思います」
クマ 「え? 土地の表題部の登記ですか」
登記官 「これ、よく見て頂くと表題部の最後に所有者の名前が書いてあるでしょ、この方がその時に職権で書かれた所有者の氏名ですけど、平成6年になって初めて登記されたって事ですよ」
クマ 「そうすると、今まで相続があったと思うんですけど、どうやったんですかね?」
登記官 「税金関係は登記簿に記載がなくても計算して請求されるんですよ、建物で未登記でも固定資産税課税されてるでしょ」
クマ 「そうだったんですか・・・ 結構レアものなんですかね?」
登記官 「一般の方には珍しいでしょうけど、たまにありますよ」
と、いう事で、知っている方には普通の話だったみたいです・・・
勉強になりました
と、いう事で本日も相続関係の打ち合わせをしてきます。
ではまた明日
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やっと固定資産税の名寄帳が取れた段階で、相続人の息子さんは亡くなったお父様がどれだけ不動産を所有していたか良くわかりません。
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アパートに関しても、息子さんは全くノータッチだったので、基本から説明したのですが、不動産の仕組み的な話をするのに公図や登記事項証明書で説明しようと思い、持参したノートPCで自宅の登記事項証明書を取ってあげました。

息子さん 「そうなんですか、これで昔からの動きがわかるんですね」
クマ 「コンピュータ化される前の紙の登記簿は、閉鎖謄本の申請すれば取れるんですけど、今の状況がこんな感じですから見て下さい」
息子さん 「所有権保存、平成6年、権利者〇〇って書いてありますね」
クマ 「所有権保存ですか・・・ 建物取っちゃったかな?」
何度か見直しましたが、間違いなく土地なのに所有権保存と書いてあります。
・・・
自分、遠い昔に建売住宅の営業マンしていて海を埋め立てた街の担当をしていたことがありますが、その時に土地の保存登記がされた謄本を見たような記憶があります。
所有権保存は、新築の建物などで「初めて行う登記」の事を言いますので、埋立地でも無い街中の土地では「所有権移転」の登記以外見たことがありませんでした。
しかも平成6年の登記です。
もしかして区画整理やった関係?
それでも、従前の土地との関係ができると思うし、この地域の区画整理は登記された時期よりも10年近く後の話です。
それまで草むらに隠れていて誰にも発見されなかった土地だったら楽しいのですが、住宅街の中にある角地ですので、理由がわかりません。
打ち合わせを終えて、すぐに法務局へ行ってきました。
クマ 「すみません、土地の登記事項証明書取ったら所有権保存のが出てきたんですけど」
受付 「珍しいですね、でも最初の登記だったのでしょうね」
クマ 「平成6年ですよ、 それまで未登記ってあり得るんですか?」
受付 「あったんじゃないですかね」
クマ 「閉鎖謄本取ってみたいので、お願いします」
受付 「たぶん、取っても変わらないと思いますけどよろしいですね?」
待つこと5分。
紙の時代の謄本が出てきました。
が、受付の方が言った通り、中身が同じでした。
クマ 「これって、今まで相続があったと思うんですけど、どうやってたんですかね?」
受付 「・・・ 登記官に聞いてみてもらえますかね」
と、いう事で終了時間の5分前でしたが、登記官の方が対応してくれました。
登記官 「これは、ですねぇ 昭和30年頃に税金用の台帳を登記簿に一元化する作業がありまして、その時に表題部の登記だけされてたのを平成6年に初めて保存登記したと思います」
クマ 「え? 土地の表題部の登記ですか」

クマ 「そうすると、今まで相続があったと思うんですけど、どうやったんですかね?」
登記官 「税金関係は登記簿に記載がなくても計算して請求されるんですよ、建物で未登記でも固定資産税課税されてるでしょ」
クマ 「そうだったんですか・・・ 結構レアものなんですかね?」
登記官 「一般の方には珍しいでしょうけど、たまにありますよ」
と、いう事で、知っている方には普通の話だったみたいです・・・
勉強になりました

と、いう事で本日も相続関係の打ち合わせをしてきます。
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クマさんはお仕事で役所や法務局などに行く機会が多いですね。専門分野の中で「たまにある」ことはきっと一般の人にとっては「レア」ですよね!。
今日は確定申告の準備を始めました。いつもギリギリになって焦るので今年は時間がある時に少しずつでも始めようと思います。
明日もお仕事頑張って下さい(#^.^#)