「私、もう80歳なんだから面倒なのは嫌なのよ!」

「面倒なのは自分が全部サポートしますので」

「いろいろ言うんだったら土地を売るのやめる」

「え〜 契約直前で冗談きついですよ・・・」



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と、言ったやり取りが先日ありました。

(概要)
売却する土地 60坪(駅3分の月極駐車場)
(登場人物)
売主Aさん(80歳・女性)持ち分2分の1
Bさん(故人・Aさんの兄)持ち分2分の1
売主Cさん(40代・Bさんの息子でBさんから持ち分を相続)
買主(大手建売業者)

f799e9dc1月に確定測量を終えて、買主が決定。
契約日が確定した先週に駐車場として利用している8名の方に解除通告をしたところでした。




結果としては順調に進んだのですが、売主のAさんとCさんで売却に関してかなりの温度差がありました。

Aさんは、「ゆっくりで良いから高く売って」と言ってCさんは「多少安くなってもいいから早く売って」と言った感じです。

一つの体に複数の心があるのが共有登記の物件です。

結局、Aさんの希望通りの買主を見つける事が出来て丸く収まったように思えたのですが、冒頭のやり取りとなったのです。

「契約やめる」

と、言いだした切っ掛けは「権利証(識別情報)が無かった」からです。

別に権利証が無くても売買できるのですが、どうもAさんには権利証を無くした経緯が不愉快だったようです。

クマ 「司法書士さんに頼んで、本人保証してもらえば大丈夫ですから」

Aさん 「私が無くしたんじゃないのよ、以前兄(故人)が手続きしたから同居してたCちゃんの家に絶対あるはずなの」

クマ 「自分もCさんの家で、それらしい書類の山をチェックしたけど無かったんですよ」

Aさん 「私が無くしたみたいな事を思われると不愉快だわ」

クマ 「いえいえ、そんなつもりじゃ無くてAさんの権利証が無いってだけですから」


Aさん 「司法書士さんいくらかかるの?」

クマ 「先日は別の地主さんで、3万円でやってくれたんですけど、今回は買主側の司法書士さんだから高いかも知れません」

Aさん 「金額決まってないんだ?」

クマ 「Aさんを知ってる先生だったら安くできると思いますけど、全く知らない人を所有者だって保証するんだから司法書士さんだって安くやりたくないですよ」

で、売主業者の司法書士さんに聞いてみたら10万円と言われてしまいました

クマ 「え〜こないだうちの先生3万円でやってくれたんですけど10万円ですか・・・」

先生 「申し訳ないけど、10万くらい頂かないと責任重すぎて無理です」

クマ 「そうなんですか・・・」

先生 「あとは公証人に数千円払って証明してもらうやり方もありますよ」

クマ 「数千円なら安いですねぇ」


先生 「公証役場に登記識別情報無くしたから本人認証したいって聞いてみるといいですよ」

そんなやりとりをAさんに説明したところ・・・

Aさん 「何かホント面倒くさい・・・ 売らないで駐車場のままでいいよ」

クマ 「いやいや、私が車で公証役場までお連れしますから面倒じゃないですよ〜」

Aさん 「Cちゃんちの中をもう一度探すように言ってちょうだい!」



何かAさんが言うには、「年寄りなんだから考えると疲れる」との事でした。

Cさんに電話して事情を説明すると・・・

Cさん 「はぁ? せっかく高い金額で買ってくれるのに契約やめるなんて絶対ダメですから!」

クマ 「ですよねぇ もう一度家の中を調べてもらえないでしょうかね?」

Cさん 「・・・ 何度も探しましたけどねぇ」

クマ 「見つかれば10万円浮くし、Aさんの気持ちも戻ると思うんですよ」

と、いう事で3回目の捜索願いをしたところ、見事に見つかったのです。

Aさん、喜んでくれて無事に契約締結が完了しました。

DSC_2604 (1)多分、Aさんは真面目な性格なので、権利証を無くしたと言われた事が許せなかったのかと思います。

AさんとCさんでほとんど話をしなかったのが気になりましたが、ご親戚同士いろいろあるのかも知れませんね


7月下旬が決済なのですが、駐車場解約の件も含めて無事に終わって欲しいものです。


4b84ddb4さて、本日5月1日より新しい期が始まります。

43期とのことですから長い歴史の会社なのですね・・・

昨日の夜には久しぶりに社員全員そろった会議を行いましたが、いろいろやらないといけない事が山積みです。



いよいよ、本日(1日)を終えれば明日からGW休暇だったのですが、見事明日は出勤する事になりましたよ。

ではまた明日




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