台風の後は、物件の被害状況をチェック・・・

と、言うのは基本なのですが、一番危ないのは他人に被害を与えてしまう危険性がある状態です。


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建物の一部や設置していた看板が落下して通行人に当たった等は、大きな事故になるとテレビのニュースで報道されたりもします。

工作物責任に関するブログ記事も、古くから書いてきましたが、一番最新の記憶では去年の1月に起きた募集看板(プラスチック製)の落下事故です。

基本的に、施設賠償保険の対象になりそうな雰囲気ですが、大家さんが建物に造作した看板が落下したのでは無く、不動産会社が募集の為に取り付けた看板だと対象になる保険が無くて、それなりの賠償金を払って示談した案件でした。

もっとも原因は突発的な事故では無く単純に取り付けに問題がありましたので、仮に保険申請しても取り付けした人に賠償義務があるとされてブーメランになった事でしょう。

今後の戒めになる案件だったと思っています・・・

そんな事があったので、看板の落下には敏感になっているのですが、昨日、休日出勤して裁判所に向かう途中、当社が管理している駐車場の看板が転がっているのを偶然にも発見しました。

DSC_1031「駐車場内での事故について一切責任を負いません」
良くある警告文ですが、多分外れる前に強風でバタバタしていた事でしょうから人や車に当たる事故にならなくて良かったです。



90Lのポリ袋にやっと入る位の大きなプレート看板ですので再度強風が吹いたら危なかった事でしょうね。




dd0b68abで、昨日は戸建賃貸の賃料を滞納者している借主への明け渡し訴訟と、その連帯保証人への滞納金支払い訴訟をしてきました。

まぁ 今回は自社物件でも借上げ物件でも無い単純な管理物件なので、大家さんに本人訴訟をしてもらった感じです。



ですので、弁護士先生が付かない事で下準備はさせてもらいますが、全く裁判所に馴染みが無い大家さんが原告として出廷すると言うのが大きなハードルになります。

今回の大家さん(50代男性)にも弁護士先生にお金を払えば代わりに全部やってくれますと、検討してもらったのですが、滞納されている上に結構な持ち出し費用が出るなら本人訴訟するとなったのです。

10時開廷だったのですが、30分前に集合して打ち合わせをしました。

貸主 「いや〜ドキドキ状態ですよ」

クマ 「大丈夫です、裁判官も素人相手には優しいですから気楽にしてて下さいよ」

貸主 「え〜 全然気楽になんてなれないよ!」

クマ 「市役所の職員と話す感覚で大丈夫ですよ、法廷を見ると驚く大家さんが多いので始まる前で誰もいないから見てイメージトレーニングしましょう」


実は、前回別の大家さんに法廷を見せた際にドキドキがMAX状態になって帰りたいと言い出された事がありました。

大家 「こ・・・ これは本格的な感じですねぇ」

クマ 「この雰囲気と黒い服を着た裁判官が別世界の雰囲気を醸し出す感じですが、やることは単純で訴状に書いて有ることの確認ですから」

大家 「まぁ自分は何も悪いことしてないし・・・」

クマ 「そうですよ、難しい事は聞かれませんから頑張って下さい」

今回は、連帯保証人(借主の義母・70代)が出廷しましたが、こちらも初めての裁判所ですので、ドキドキ状態だと思い声をかけてみました。

クマ 「おはようございます、結局◯◯さん(借主本人)は来ないんですかね?」

義母 「さっき、仕事が忙しくて行けないってメールが来たのよ」

クマ 「ふざけてますねぇ まぁ いなくても裁判は進みますから」

義母 「ほんと大家さんに迷惑かけてしまいスミマセン」


大家 「お互い◯◯さんには迷惑かけられていますので、退去を進めないといけませんからね」

義母 「私は逃げませんけど、◯◯は開き直っている感じですので」


そして裁判が始まりました。

裁判官 「原告の主張は訴状の通りで間違いないですか?」

大家 「はい、間違いありません」

裁判官 「本日は被告が出廷してないし答弁書も届いてないんですけど、◯◯さん(義母)最近被告と会ったりしてる?」

義母 「はい、何度も家に行って話をしていますが、私にお金の無心をするだけで話になりません」

裁判官 「被告は訴状に書いてある事に関して異議があるとか言ってました?」

義母 「いいえ、強制執行するならすればいいとか開き直ってますので」

裁判官 「あなたも被告になっていますけど訴状の金額請求を認めるのかな?」

義母 「はい、◯◯(借主)が退去して滞納金が確定したら支払うつもりです」

裁判官 「結構な金額ですけど払えるんですか?」

義母 「今だと金額が確定しないから約束できませんが、早く退去して貰えれば払えます」

裁判官 「そうなんですか、では訴状の通りで判決作りますので」

義母 「一日も早く強制執行して追い出しちゃって下さい」

裁判官 「まずは、判決が出て、そのあと原告の判断で強制執行するか決めますからね」

義母 「私がお金を払うのは、建物を追い出してからですから先に強制執行しちゃって下さいよ」

裁判官 「そう言う仕組みなんだから、最初に判決で問題ないでしょ?」

義母 「わかりましたけど早くして下さいよ」

裁判官 「では、判決の言い渡しは9月8日にしますので本日はこれで終わりです」


何か、お義母さんの迫力で判決が早まった気がします・・・

裁判が終わってからお義母さんから自分の携帯に連絡が入りました。

義母 「今日は、お疲れ様でした、今◯◯(借主)からどうなったかメール来たんだけど、もう執行官が来て強制的に追い出されるって言っときました」

クマ 「わかりました、こちらもそのように対応しますので」


義母 「いろいろ手間が掛かるけど私も年齢的に限界があるから早くしてね」

このお義母さん、督促すると必ず「もうすぐ死んじゃうから」と言ってましたが、長生きして欲しいと心より思ってます


さて、本日は台風の雨漏り系の処理他いろいろやることがありますので、バタバタな1日になることでしょう。

ではまた明日


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