「ちょっと相談したいことがあるんだけど」
と、言われて呼び出される事が良くあります。
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今回は、休憩のできるホテルを経営している大家さんからの電話でした。
話を聞いてみるとホテル前にある道路工事について困っているとの相談です。
自分、この大家さんのアパートやマンションを管理していますが、休憩のできるホテルは管理していません。
ですが、ホテルのボイラーが壊れたりヤクザにゆすられたりと問題が発生する度に経験を積ませてもらっています。
このホテル、敷地への導入路が2方向あるのですが、そのうちの一方向の橋の一部に陥没が見つかり、通行止めになってしまっているので、入場するお客さんと退場するお客さんが重なると、どちらかの車が下がらないといけない状態なのだそうです。
そんな状態が、数週間続いているのに河川の管理者が橋の修理をしてくれないので、売上が下がって来ているとの事でした。
クマ 「橋の管理者に早く直して欲しいって言えば良いんじゃないですか?」
オーナー 「担当が説明に来たんだけど、田んぼで水が必要な時期だから当分の間水位を下げられなくて工事出来ないって言うんだよ」
クマ 「市役所の人?」
オーナー 「いや、水資源機構って言ってた」
クマ 「通行止めの道路は市の道路ですよね?」
オーナー 「だと思うんだけど、そこら辺良くわからないし、うまく話せないから代わりにお願いして欲しいんだよ」
早速、敷地の前面付近の公図と登記情報を調べたところ、意外な感じになっていました。
ホテルの前には10mくらいの川幅で全長16kmの用水路があるのですが、なぜか公図には用水路らしき部分がありません。
公図に青色を塗った部分が用水路になっているのですが、水資源機構の所有になっているのは一部でその他は分筆もしていない状態です。
用水路なのに個人が所有している事になっている筆もあります・・・
実に不思議な感じなのですが、市役所に行って道路台帳を確認させてもらった際に教えてもらい謎が溶けました。
用水路を作った際に、市と当時の水資源開発公団の間に協定のようなものが結ばれて、分筆や登記を省略している部分があるとの事です。
で、肝心の壊れた橋がある道路に関しては、市の管轄道路では無く、水資源機構所有の道路でした・・・
ここから先は水資源機構さんと交渉して欲しいと市役所の方に言われたので電話してみました。
クマ 「◯◯市のホテルの前が通行止めになってるんですけど、早いところ直して欲しいんです」
職員 「壊れている事はわかっています、応急処置したのですが、本格的には水位が下がってからで無いと工事できません」
クマ 「ホテルの売上が下がって来ちゃって、オーナーさん困ってるんですよ」
職員 「そう言われても、今はできません」
クマ 「売上が下がった補償してくれたりしませんかね?」
職員 「はぁ? あの道路は通行は認めてますけど機構の所有地ですから補償なんて出来ませんよ」
クマ 「補修個所の上に鉄板持ってきて敷いちゃえば大丈夫だと思うんですけどダメですか?」
職員 「万が一、崩落して用水が使えなくなったら農家の方に大変な迷惑が掛かりますので絶対ダメですから!」
クマ 「わ・わかりました、道路だけど私有地だから文句言えないって事ですね・・・ 」
職員 「そうです。 まぁ水位が下がったら早めに対応しますよ」
クマ 「ホント、困ってるので早めにお願いしますね」
と、言うことで水位が下がる時期まで工事やってくれない事が確定です
オーナーさんガッカリしていましたが、職員さんが言う通り農業用水が止まっちゃったら用水流域の田んぼへの被害が甚大な事になるのでしょうから仕方ありません。
ホテルのお客様には不自由をお掛けしますが、しばらくの間ご勘弁下さい。
・・・
ってホテルは管理してないんですけど。
何やってるんでしょうかね
ではまた明日
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話を聞いてみるとホテル前にある道路工事について困っているとの相談です。
自分、この大家さんのアパートやマンションを管理していますが、休憩のできるホテルは管理していません。
ですが、ホテルのボイラーが壊れたりヤクザにゆすられたりと問題が発生する度に経験を積ませてもらっています。
このホテル、敷地への導入路が2方向あるのですが、そのうちの一方向の橋の一部に陥没が見つかり、通行止めになってしまっているので、入場するお客さんと退場するお客さんが重なると、どちらかの車が下がらないといけない状態なのだそうです。
そんな状態が、数週間続いているのに河川の管理者が橋の修理をしてくれないので、売上が下がって来ているとの事でした。
クマ 「橋の管理者に早く直して欲しいって言えば良いんじゃないですか?」
オーナー 「担当が説明に来たんだけど、田んぼで水が必要な時期だから当分の間水位を下げられなくて工事出来ないって言うんだよ」
クマ 「市役所の人?」
オーナー 「いや、水資源機構って言ってた」
クマ 「通行止めの道路は市の道路ですよね?」
オーナー 「だと思うんだけど、そこら辺良くわからないし、うまく話せないから代わりにお願いして欲しいんだよ」
早速、敷地の前面付近の公図と登記情報を調べたところ、意外な感じになっていました。
ホテルの前には10mくらいの川幅で全長16kmの用水路があるのですが、なぜか公図には用水路らしき部分がありません。
公図に青色を塗った部分が用水路になっているのですが、水資源機構の所有になっているのは一部でその他は分筆もしていない状態です。
用水路なのに個人が所有している事になっている筆もあります・・・
実に不思議な感じなのですが、市役所に行って道路台帳を確認させてもらった際に教えてもらい謎が溶けました。
用水路を作った際に、市と当時の水資源開発公団の間に協定のようなものが結ばれて、分筆や登記を省略している部分があるとの事です。
で、肝心の壊れた橋がある道路に関しては、市の管轄道路では無く、水資源機構所有の道路でした・・・
ここから先は水資源機構さんと交渉して欲しいと市役所の方に言われたので電話してみました。
クマ 「◯◯市のホテルの前が通行止めになってるんですけど、早いところ直して欲しいんです」
職員 「壊れている事はわかっています、応急処置したのですが、本格的には水位が下がってからで無いと工事できません」
クマ 「ホテルの売上が下がって来ちゃって、オーナーさん困ってるんですよ」
職員 「そう言われても、今はできません」
クマ 「売上が下がった補償してくれたりしませんかね?」
職員 「はぁ? あの道路は通行は認めてますけど機構の所有地ですから補償なんて出来ませんよ」
クマ 「補修個所の上に鉄板持ってきて敷いちゃえば大丈夫だと思うんですけどダメですか?」
職員 「万が一、崩落して用水が使えなくなったら農家の方に大変な迷惑が掛かりますので絶対ダメですから!」
クマ 「わ・わかりました、道路だけど私有地だから文句言えないって事ですね・・・ 」
職員 「そうです。 まぁ水位が下がったら早めに対応しますよ」
クマ 「ホント、困ってるので早めにお願いしますね」
と、言うことで水位が下がる時期まで工事やってくれない事が確定です
オーナーさんガッカリしていましたが、職員さんが言う通り農業用水が止まっちゃったら用水流域の田んぼへの被害が甚大な事になるのでしょうから仕方ありません。
ホテルのお客様には不自由をお掛けしますが、しばらくの間ご勘弁下さい。
・・・
ってホテルは管理してないんですけど。
何やってるんでしょうかね
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所有がハチャメチャ同士の、無制限一本勝負ってかんじですか?
クマさま、田んぼって1日どのくらい水が必要と思われますか。学生の頃、調べた経験あるんです。田植えしてから稲刈りまで、1日平均で10センチ水が減ります。成育に100日かかるので、田んぼ1枚で10メートル。これに面積かけてください。
分かりにくいので、他の視点から。普通の茶碗一杯のご飯、実に1500リットルの水が必要です。1週間、3食きっちり1膳メシでも31500リットル。日本で許認可されてるタンクローリーの最大が24000リットル。
目にみえないだけで、毎週ローリー一本分の水を使ってる。ありがたい気候の国です、日本は。だから、組合の人の言い分もわかりますが、ここは柔軟な対応をしていただくと、お互いに理解が深まった案件になれたのに。
さぁ、気を取り直して仕事に邁進しましょうね。暑くなりそうだ。熱中症に、ご注意を。