自分、若い頃に勤めていた会社で高額な物件を買ってくれたお客さんに大手企業の役員さんがいました。
当時、20代だった自分が担当しちゃったものだからご不満だったと思いますが、大きな会社の役員さんとか経験が無かったのでビビらずに普通に接客していたと思います。
自分宛てに電話してくる時には秘書の方から「◯月◯日に契約に来て欲しい」と伝えられたり、「◯◯より話がありますので代わります」と言って秘書さんからご本人に電話を取り次がれる感じでした。
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昨日、いつも親しくしてもらってる地主さん(70代ご夫婦)の奥さんから携帯に電話がありました。
奥様 「クマさん いま電話大丈夫かしら?」
クマ 「大丈夫ですよ、何かありました?」
奥様 「アユの甘露煮買って来たから帰りに寄ってと主人が言ってます」
クマ 「ありがとうございます・・・」
何か、このご主人さん最近こんな感じで奥さん経由で電話してくるので、「大会社の役員さんみたいですね」と話したところ、ネギの皮むき作業で忙しかったので、奥さんに電話してもらったとの事でした。
結構遅い時間になっても作業をしていて、自分もネギの皮むきが終わるまで作業小屋で雑談をしていました。
クマ 「こんな寒い時期に遅い時間まで大変ですね」
ご主人 「こんなのは好きじゃ無いと続けられないよ」
クマ 「そう言えば、会社経営が終わってから農家になった訳だから昔から農業がやりたかったんですか?」
ご主人 「まぁね 俺は親父の商売を引き継いで稼いで来たけど、農業ってのは、土を耕して種を蒔いて育てて収穫するってのが魅力なんだ」
クマ 「そうですか・・・ 自分には大変そうにしか見えないです」
ご主人 「商売で稼いでた時期には思わなかったけど、最後の方には稼げなくなってきて農業の良さが光って見えたんだ」
クマ 「会社終わらせたのって、10年前くらいでしたっけ?」
ご主人 「社員がいたから、最後の何年かは個人のお金を取り崩して給料払ってたんだよ」
クマ 「そうでしたか、自分だけの話じゃ無いって大変ですね」
ご主人 「最後はみんなに退職金払って解散したんだ」
この地主さんからは、ご商売で儲かった時期に不動産を買い進めて資産を増やしたと聞いていましたが、終盤には大変な時期があったようで個人のお金がどんどん減っていったそうです。
ご主人 「家賃収入があったから何とかなったけど、会社組織としてみたら普通なら倒産だった」
クマ 「そうでしたか・・・ でも家賃収入とか株の配当とか年金収入とかあるのに農業やるってのは大変じゃないですか?」
ご主人 「そうなんだよ、最近腰が痛くて畑仕事が辛いんだ」
クマ 「体の事を考えたらアルバイト雇うとか考えた方がいいですよ」
ご主人 「アルバイト程度の稼ぎしか無いのにアルバイトなんて雇えないよ」
クマ 「・・・ 収穫を楽しむって部分が大切なんですかね」
ご主人 「最初はそう言う気持ちだったけど、子供達は絶対に農業なんかやらないから、そろそろ手仕舞い考えないといけない時期なんだろうな」
ネギむき作業が終了した頃には何となく元気のない雰囲気になってしまいました。
現在、この地主さんには、アパートやマンションの管理の他に、駅前の土地を買ってもらったり、その土地に建てる建築プランにも関わるように言われています。
もちろん、大歓迎な話しなのですが、難易度が高いのが農地系の話です。
ご主人 「田んぼと畑は子ども達に残したら迷惑だと思うから、どうすれば良いか考えて欲しいんだ」
クマ 「農業やめちゃいますか?」
ご主人 「いや、家で何もしないで株の値動き気見てお茶飲んでるなんて生活は嫌だから動けなくなるまで続けるよ」
クマ 「わかりました、考えてみますよ」
と、言ったものの市街化調整区域の農地の話しですので簡単じゃないです。
今後は不動産の承継に関して力を入れようと思っているのですが、純粋な農地の承継問題ってのもたくさん出て来ることでしょう。
何か大変な時代になりそうですね・・・
ではまた明日
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当時、20代だった自分が担当しちゃったものだからご不満だったと思いますが、大きな会社の役員さんとか経験が無かったのでビビらずに普通に接客していたと思います。
自分宛てに電話してくる時には秘書の方から「◯月◯日に契約に来て欲しい」と伝えられたり、「◯◯より話がありますので代わります」と言って秘書さんからご本人に電話を取り次がれる感じでした。
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奥様 「クマさん いま電話大丈夫かしら?」
クマ 「大丈夫ですよ、何かありました?」
奥様 「アユの甘露煮買って来たから帰りに寄ってと主人が言ってます」
クマ 「ありがとうございます・・・」
何か、このご主人さん最近こんな感じで奥さん経由で電話してくるので、「大会社の役員さんみたいですね」と話したところ、ネギの皮むき作業で忙しかったので、奥さんに電話してもらったとの事でした。
結構遅い時間になっても作業をしていて、自分もネギの皮むきが終わるまで作業小屋で雑談をしていました。
クマ 「こんな寒い時期に遅い時間まで大変ですね」
ご主人 「こんなのは好きじゃ無いと続けられないよ」
クマ 「そう言えば、会社経営が終わってから農家になった訳だから昔から農業がやりたかったんですか?」
ご主人 「まぁね 俺は親父の商売を引き継いで稼いで来たけど、農業ってのは、土を耕して種を蒔いて育てて収穫するってのが魅力なんだ」
クマ 「そうですか・・・ 自分には大変そうにしか見えないです」
ご主人 「商売で稼いでた時期には思わなかったけど、最後の方には稼げなくなってきて農業の良さが光って見えたんだ」
クマ 「会社終わらせたのって、10年前くらいでしたっけ?」
ご主人 「社員がいたから、最後の何年かは個人のお金を取り崩して給料払ってたんだよ」
クマ 「そうでしたか、自分だけの話じゃ無いって大変ですね」
ご主人 「最後はみんなに退職金払って解散したんだ」
この地主さんからは、ご商売で儲かった時期に不動産を買い進めて資産を増やしたと聞いていましたが、終盤には大変な時期があったようで個人のお金がどんどん減っていったそうです。
ご主人 「家賃収入があったから何とかなったけど、会社組織としてみたら普通なら倒産だった」
クマ 「そうでしたか・・・ でも家賃収入とか株の配当とか年金収入とかあるのに農業やるってのは大変じゃないですか?」
ご主人 「そうなんだよ、最近腰が痛くて畑仕事が辛いんだ」
クマ 「体の事を考えたらアルバイト雇うとか考えた方がいいですよ」
ご主人 「アルバイト程度の稼ぎしか無いのにアルバイトなんて雇えないよ」
クマ 「・・・ 収穫を楽しむって部分が大切なんですかね」
ご主人 「最初はそう言う気持ちだったけど、子供達は絶対に農業なんかやらないから、そろそろ手仕舞い考えないといけない時期なんだろうな」
ネギむき作業が終了した頃には何となく元気のない雰囲気になってしまいました。
現在、この地主さんには、アパートやマンションの管理の他に、駅前の土地を買ってもらったり、その土地に建てる建築プランにも関わるように言われています。
もちろん、大歓迎な話しなのですが、難易度が高いのが農地系の話です。
ご主人 「田んぼと畑は子ども達に残したら迷惑だと思うから、どうすれば良いか考えて欲しいんだ」
クマ 「農業やめちゃいますか?」
ご主人 「いや、家で何もしないで株の値動き気見てお茶飲んでるなんて生活は嫌だから動けなくなるまで続けるよ」
クマ 「わかりました、考えてみますよ」
と、言ったものの市街化調整区域の農地の話しですので簡単じゃないです。
今後は不動産の承継に関して力を入れようと思っているのですが、純粋な農地の承継問題ってのもたくさん出て来ることでしょう。
何か大変な時代になりそうですね・・・
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この地主さんも、色々な経験をされてきたのですね。ご苦労もあったから、農業に惹かれるところもあったのでしょう。
その方その方にいろいろな物語があるのだと実感しました。クマさんが研究している歴史をまとめることに通じるものがありますね。
明日もお仕事頑張って下さい(*^^*)。