５年位かけて自主管理から管理に移行中の大地主系オーナーさん（７０代男性）よりヘルプの電話がありました。

話を聞くと４年前から管理受託させて頂いた物件での騒音トラブルなのですが、１部屋だけオーナーさん自主管理の部屋があり、その入居者Aさん（７０代男性）から頻繁に電話が掛かってくるのが辛いみたいです。

通常、管理は１棟まるごと行うものですが、Aさんに関しては当社の審査には馴染まないオーナー独自の審査基準で入れちゃった方なので、その部屋に関しては管理していません。


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オーナー　「またAさんから隣がうるさいって電話があったんだよ」

クマ　「そうですか、年末くらいから何回かありましたよね」

オーナー　「今度は壁を蹴られたっていってるんで対処して欲しいんだけど」

クマ　「ちょっと履歴調べてみますね」

こう言う系の対応は必ずメールで状況を報告する事になっているので履歴を見るとすぐに状況がわかります。

クマ　「１２月・１月・２月・５月と隣室に確認してますけど、いずれも心当たりが無いって言ってました」

オーナー　「幻聴が聞こえるのかなぁ　申し訳ないけど自分には手に負えないから頼むよ」

と、言う事でAさん宅を訪問してきました。

IMG_2998自分は、Aさんにお会いするのは初めてなのですが、以前マンション全体が漏電で停電となった際に、管理課S君が長い時間拘束されて苦情を言われたとの記録があり、その際に「今でも若い衆呼べるんだ」的な話をしていたと記録されています。
まぁ　当社の審査基準に合わない人なので普通の感じでは無いでしょうけど、「隣がうるさい」と言い出して「普通に生活している入居者さんが追い出されるような事」になる前に手を打たないといけません。



クマ　「こんにちはAさん、大家さんから騒音の話を聞いてきました」

Aさん　「俺は別に隣の若者に喧嘩売ってるつもりは無いんだけど、壁を蹴るなんておかしいだろ！」

クマ　「いやいや、隣の方はそんな事する人じゃないですよ」

Aさん　「あ？　俺が嘘ついてるってことか」

クマ　「そうじゃなくて、何かを壁に当てちゃったとか扉のしまりが悪くて力いれたとかの音だったとかあり得るじゃないですか」


隣室には過去の問題発生時に当社から確認していずれも音を出していないと返答があったので、どちらかが間違った事を言っているはずなのですが、一昔前の壁の薄いRCマンションなので上の部屋の音が壁伝いに隣から聞こえたのかも知れません。

Aさん　「静かにしてくれれば俺だって苦情なんか言わないよ」

クマ　「隣の人だって、わざとは音を出さないですし、生活してると音が出るものなんだから多少の音は気にしないで下さいよ」

Aさん　「まぁ　隣に怒鳴り込むつもりは無いから」

クマ　「そうですよ、トラブル起こしたら退去して頂く事になりますから」

Aさん　「じゃぁさ、隣の奴に廊下であったら挨拶するように伝えてくれないかな？」

クマ　「え・・・　挨拶なんて強制するものじゃないでしょ」

Aさん　「いや、挨拶は人としての基本なんだから、精神的な面から変わってくると思う」

クマ　「挨拶しろなんて言ったら命令してるみたいでしょ、トラブル防止の為に隣の人と接触しないで下さいよ」

Aさん　「俺、今度刑務所に入ったら長くなるんで絶対喧嘩はしないから」

クマ　「・・・そうですか、でしたら絶対に後悔するから多少の音が聞こえても我慢して下さいよ」

Aさん　「喧嘩するつもりは無いんだよ、俺から挨拶するならいいだろ？」

クマ　「無視されたり舌打ちされても絶対怒らない自信があるなら止めませんけど」

Aさん　「舌打ちは嫌だな・・・　わかった、今どきの若者は何考えてるかわからない危ない奴がいるから気を付けないといけないな」


・・・

何だか、過去にいろいろあった人みたいですが、今は更生していて絶対に警察沙汰になるような事はしないと強調している老人なので、今どきの若者よりは危なく無いのかも知れません。


名刺を渡してきたので、連絡が来る事になりますが、どうせ対応するならオーナーさんからこの部屋の管理も受託する方が良いのでしょう。

経過報告ついでに管理受託をお願いしてみます。

さて、本日は出社して所用を片したあと新幹線で静岡県まで移動して浜松大家塾さんで講演してきます。

明日も仕事なので日帰りですが、懇親会まで楽しんでくる予定です。


ではまた明日


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