昨日(14日)は、孤独死案件のご遺族である保証人さん(70代・兄)宅へ原状回復の打ち合わせで訪問してきました。
亡くなったのは60代後半の男性なのですが、定年退職後に無職となり、家賃や水道光熱費を口座振替で引き落としていたので部屋から異臭が発生するまで誰にも気づかれない状態でした。
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高齢者の入居を嫌がる理由として「部屋で亡くなったら困る」と言う事がありますが、高齢で一人暮らしの方の場合には民生委員の方が巡回してくれたり、行政の世話になっている人が多いので長期間気が付かない事は無いと思います。
自分的には40代や50代で無職になった独身の方の方が危ないと思ってます。
まぁ 入居した時には若くても誰だって必ず年をとるのだから、これから避けて通れない問題であることは間違いありません。
で、昨日訪問したのは、お兄さんと直接顔を合わせて話がしたかったからです。
具体的に書くのを控えさせて頂きますが、物件の大家さん的には原状回復の問題と告知の問題について、降って湧いた災難であると思っています。
管理会社からは告知しても借り手が付くぐらいのフルリニューアルの提案を受けるわけです。
当然ながら多額の費用が想定されますが、その費用に関してご遺族に請求して欲しいと考えるのが初期段階です。
孤独死の場合は自殺と違って、故意で引き起こした訳ではありません。
よって、「残置物の撤去」+「特殊清掃費用」+「通常の原状回復」+「極度の汚損に関連する費用」の請求までが限界かと思います。
もちろん、ご遺族側で「迷惑掛けたから全て払います」と言ってくれたらありがたいと思いますが、そんな方は滅多にいません。
貸主と借主の考えが平行線になるのが通常でしょう。
正直言って、争いになれば具体的な法律がある訳では無いので最終的には裁判して判断を出してもらう事になる結論ですが、争いになる前の段階までが自分の出番ですので上手に終わらせたいところです。
せめて原状回復のガイドラインを制定した際のように国土交通省からガイドラインを出して頂くなりして欲しいものです。
(追記)
その後、令和3年に国土交通省より宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドラインが発表されておりますので、ご参照下さい。
概要版
フルバージョン
で、御遺族であるお兄様の家は埼玉から150km離れている場所にあるので、自分的には4時間くらい掛かると思っていましたが、高速道路が延びたおかげで3時間で到着しました。
お兄様とはご遺体発見の日と遺品整理の日と、その後に車引き取りの日に合計3回ほど会っていて、遺品整理の日には部屋の中で3時間も一緒に作業しましたので、ある程度の人間関係はできていると思っていました。
ご自宅で出迎えてくれたのは、お兄様だけでなく、ご親戚の皆様も一緒で自分からの説明をじっくり聞いてくれたのですが、貸主側からの申し出金額が大きすぎるとの事で納得されませんでした。
一応、伝書鳩的に借主側からの希望を貸主に伝える事になったのですが、貸主の気持ちも借主の気持ちも両方わかる立場としては辛いものがあります。
クマ 「わかりました、一部承諾できない部分があるとの事を大家さんに伝えますね」
お兄様 「悪いねぇ こちらも払うものは払うけど金額も大きいので今回の見積もり全部と言う訳にはいかないですよ」
クマ 「自分が大家さんに意見を伝えて大家さんが納得されなかった場合は、自分の出番じゃなくて調停とか裁判になると思いますけど、そうする事が一番公平だと思います」
お兄様 「え? いや裁判なんて考えていませんよ、喧嘩するつもりも無いですし、円満に終わってくれないと弟にも悪いですから・・・」
クマ 「喧嘩じゃなくて、平行線になった時に決めてもらうのが裁判なので自分はその方がハッキリできて良いと思いますよ」
ご親戚 「ゴメンナサイね、間に入って辛い思いさせてしまって、何とか円満に解決してもらえるようにお願いしますよ」
お兄様 「ホントあなたには感謝してます、ここまで面倒見てくれて今日も車で来てくれたんだし、更に揉めるのは心苦しいよ」
クマ 「見積もりと写真を宅急便で送って電話で済ませようかとも思ったんですけど、顔を合わせて話しする為に来て良かったですよ」
お兄様 「電話だと、あなたにも大家さんにも上手に伝えられませんから、来てもらってホント良かったです」
クマ 「自分も今回訪問させてもらって、お気持ちとおっしゃる事が良くわかりましたので、大家さんに伝えて再度見積もりを訂正できたらお知らせしますね」
お兄様 「お願いします、とりあえず裁判とかにしないで大家さんと打ち合わせて出た結論を教えて下さい」
と、言うことで仕切り直しで貸主側と打ち合わせする事になりましたが、ホント揉めたら弁護士先生を紹介するパターンで対応したいと思ってますが・・・
どうなりますでしょうかね。
感情労働で疲れた後は、帰り道にあった鋸山に登ってきました。
と、言ってもロープウェイがあるので簡単に山頂まで行けます
房総の山はまだ紅葉の時期ではありませんでしたが、天気が良くていい感じでしたよ。
なんか、猫ちゃんが日向ぼっこしていましたが、山頂で飼育しているのでしょうか?
東京湾一望の絶景ですのでなんだかテンション上がってハイキングコースで下山してみようと思ったところ売店で塩バニラのソフトクリームを発見。
塩バニラって食べた事無かったので食べてみたら美味しかったです。
が、寒くなっちゃってロープウェイで下山・・・
滞在時間30分の短い観光でした
亡くなったのは60代後半の男性なのですが、定年退職後に無職となり、家賃や水道光熱費を口座振替で引き落としていたので部屋から異臭が発生するまで誰にも気づかれない状態でした。
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自分的には40代や50代で無職になった独身の方の方が危ないと思ってます。
まぁ 入居した時には若くても誰だって必ず年をとるのだから、これから避けて通れない問題であることは間違いありません。
で、昨日訪問したのは、お兄さんと直接顔を合わせて話がしたかったからです。
具体的に書くのを控えさせて頂きますが、物件の大家さん的には原状回復の問題と告知の問題について、降って湧いた災難であると思っています。
管理会社からは告知しても借り手が付くぐらいのフルリニューアルの提案を受けるわけです。
当然ながら多額の費用が想定されますが、その費用に関してご遺族に請求して欲しいと考えるのが初期段階です。
孤独死の場合は自殺と違って、故意で引き起こした訳ではありません。
よって、「残置物の撤去」+「特殊清掃費用」+「通常の原状回復」+「極度の汚損に関連する費用」の請求までが限界かと思います。
もちろん、ご遺族側で「迷惑掛けたから全て払います」と言ってくれたらありがたいと思いますが、そんな方は滅多にいません。
貸主と借主の考えが平行線になるのが通常でしょう。
正直言って、争いになれば具体的な法律がある訳では無いので最終的には裁判して判断を出してもらう事になる結論ですが、争いになる前の段階までが自分の出番ですので上手に終わらせたいところです。
せめて原状回復のガイドラインを制定した際のように国土交通省からガイドラインを出して頂くなりして欲しいものです。
(追記)
その後、令和3年に国土交通省より宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドラインが発表されておりますので、ご参照下さい。
概要版
フルバージョン
で、御遺族であるお兄様の家は埼玉から150km離れている場所にあるので、自分的には4時間くらい掛かると思っていましたが、高速道路が延びたおかげで3時間で到着しました。
お兄様とはご遺体発見の日と遺品整理の日と、その後に車引き取りの日に合計3回ほど会っていて、遺品整理の日には部屋の中で3時間も一緒に作業しましたので、ある程度の人間関係はできていると思っていました。
ご自宅で出迎えてくれたのは、お兄様だけでなく、ご親戚の皆様も一緒で自分からの説明をじっくり聞いてくれたのですが、貸主側からの申し出金額が大きすぎるとの事で納得されませんでした。
一応、伝書鳩的に借主側からの希望を貸主に伝える事になったのですが、貸主の気持ちも借主の気持ちも両方わかる立場としては辛いものがあります。
クマ 「わかりました、一部承諾できない部分があるとの事を大家さんに伝えますね」
お兄様 「悪いねぇ こちらも払うものは払うけど金額も大きいので今回の見積もり全部と言う訳にはいかないですよ」
クマ 「自分が大家さんに意見を伝えて大家さんが納得されなかった場合は、自分の出番じゃなくて調停とか裁判になると思いますけど、そうする事が一番公平だと思います」
お兄様 「え? いや裁判なんて考えていませんよ、喧嘩するつもりも無いですし、円満に終わってくれないと弟にも悪いですから・・・」
クマ 「喧嘩じゃなくて、平行線になった時に決めてもらうのが裁判なので自分はその方がハッキリできて良いと思いますよ」
ご親戚 「ゴメンナサイね、間に入って辛い思いさせてしまって、何とか円満に解決してもらえるようにお願いしますよ」
お兄様 「ホントあなたには感謝してます、ここまで面倒見てくれて今日も車で来てくれたんだし、更に揉めるのは心苦しいよ」
クマ 「見積もりと写真を宅急便で送って電話で済ませようかとも思ったんですけど、顔を合わせて話しする為に来て良かったですよ」
お兄様 「電話だと、あなたにも大家さんにも上手に伝えられませんから、来てもらってホント良かったです」
クマ 「自分も今回訪問させてもらって、お気持ちとおっしゃる事が良くわかりましたので、大家さんに伝えて再度見積もりを訂正できたらお知らせしますね」
お兄様 「お願いします、とりあえず裁判とかにしないで大家さんと打ち合わせて出た結論を教えて下さい」
と、言うことで仕切り直しで貸主側と打ち合わせする事になりましたが、ホント揉めたら弁護士先生を紹介するパターンで対応したいと思ってますが・・・
どうなりますでしょうかね。
感情労働で疲れた後は、帰り道にあった鋸山に登ってきました。
と、言ってもロープウェイがあるので簡単に山頂まで行けます
房総の山はまだ紅葉の時期ではありませんでしたが、天気が良くていい感じでしたよ。
なんか、猫ちゃんが日向ぼっこしていましたが、山頂で飼育しているのでしょうか?
東京湾一望の絶景ですのでなんだかテンション上がってハイキングコースで下山してみようと思ったところ売店で塩バニラのソフトクリームを発見。
塩バニラって食べた事無かったので食べてみたら美味しかったです。
が、寒くなっちゃってロープウェイで下山・・・
滞在時間30分の短い観光でした
本当にお疲れ様です。 私も敷金精算だけは何よりも
大変と思っています。