無題司法書士の太田垣章子先生(あやちゃん先生)「家賃滞納という貧困」を出版されました。

あやちゃん先生は、賃貸トラブル解決のプロ中のプロで、自分的には大変話が合うお友達で賃貸管理オタク仲間です。

まだ、執筆中の頃に体験談的な話をまとめた本だと聞いていましたが、ハンパない体験記であると同時に、ここまでリアルな状況は体験した目線が無いと書けない貴重な書籍です。

自分の場合、正直言って「滞納者側の目線」がありません。

なんと言うか、辛い状態である事は想像できますが、「悪者」と考えないと情が入ってしまい淡々と出来ないので・・・



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もちろん、自分の場合は管理会社の立場なので、資格を持って対処する専門士業の方とは立ち位置が違うのですが、初期の段階から手遅れになるまでを担当しているのは管理会社や大家さんなのですから、早期の解決を目指すのであれば、この本に書いてある経験から学ぶ事が多くあると強く思いましたよ。


滞納者にも親族への頼み方や公的援助の方法を知らない人がいるのも事実で、そこら辺は滞納者自身の事情を深く知らなければ対応できるものではありません。

「無い人から取れないよ」と言うのが借金を踏み倒す人の特徴ですが、更に「部屋に居座っている」と言うのが家賃滞納の特徴です。

とんでも無い悪人だから追い出す。

と、言うのは当然な感情なのですが、「お金を回収したい」と言うのも当然な話です。

そこら辺、「滞納者側の目線も知る」と言うことが、数千件もの滞納処理をしてきた上級者のテクニックだった訳です。

自分、今まで経験が無かったのですが、高齢者の強制執行って執行官が「やめときましょう」と判断して執行不能で終わっちゃうことがあるとの事です。

家賃を払わない老人が住み続けるなんて最悪なパターンですが、恐らくはそうなる前に前兆があった事でしょう。

専門士業の方の出番の前に管理会社や大家さんが気がついて手を打つ必要もある訳ですから、滞納者目線での考え方を学ぶ事が必要なのです。

管理会社や大家さん、そして滞納するかも知れない入居者さんにオススメの一冊です。


で、昨日は先月破産手続きに入り明け渡しを完了してもらった法人さんの倒産案件に関して管財人の弁護士事務所さんから頼まれた解約合意書を作成してもらいに大家のBさん(80代男性)宅を訪問してきました。

740376D4-499B-487F-9F7D-D03A55AD6B4BAさん 「これで終わりにしてくれって話かい」

クマ 「そうです、敷金は残債務に充当で、足りない分はゴメンナサイって事です」

Aさん 「フトン捨てるのに500円取られたんだけどさ」

クマ 「・・・大変でしたねぇ」

Aさん 「これで解決したんだから後はお客さん早くつけてよ」



結構出だしは焦りましたが、ちょうど1ヶ月で解決して良かったです。



では本日も頑張りましょう!


ではまた明日


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